ONTAP tools for VMware vSphere 9.12

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vVol用のVASA Provider設定

VASA Provider for ONTAPを使用して、VMware仮想ボリューム(vVol)を作成および管理することができます。vVolデータストアをプロビジョニング、編集、マウント、削除できます。vVolデータストアへのストレージの追加やvVolデータストアからのストレージの削除も行うことができ、柔軟性が向上します。すべての仮想マシンと関連するVMDKをプロビジョニングして管理できます。

vVolデータストアは、ストレージ コンテナ(バッキング ストレージとも呼ばれます)に含まれる1つ以上のFlexVolで構成されます。仮想マシンは1つのvVolデータストアまたは複数のvVolデータストアに分散している場合があります。

複数のFlexVolを含むvVolデータストアを作成する場合は、ストレージ コンテナ内のすべてのFlexVolで同じプロトコル(NFS、iSCSI、FCP、またはNVMe/FC)および同じStorage Virtual Machine(SVM)を使用する必要があります。

基盤となるストレージについての詳しい情報は必要ありません。たとえば、ストレージを格納するFlexVolを特定する必要はありません。FlexVolをvVolデータストアに追加すると、ストレージ要件がストレージ コンテナで管理されるようになり、VMのプロビジョニング時に、容量のないバッキング ボリュームにVMwareがプロビジョニングされる状態を防ぐことができます。

パフォーマンスと柔軟性を高めるために、1つのvVolデータストアに複数のFlexVolを含めることを推奨します。FlexVolのLUN数には制限があり、それによって仮想マシンの数が制限されるため、複数のFlexVolを使用することで、より多くの仮想マシンをvVolデータストアに格納することができます。

セットアップ プロセスでは、作成するvVolデータストアのストレージ機能プロファイルを指定する必要があります。1つのvVolデータストアに対して1つ以上のVASA Providerのストレージ機能プロファイルを選択できます。また、ストレージ コンテナ内に自動で作成されるvVolデータストアに適用するデフォルトのストレージ機能プロファイルも指定できます。

VASA Providerでは、仮想マシンのプロビジョニングまたはVMDKの作成時に、必要に応じてさまざまなタイプのvVolを作成します。

  • Config

    VMware vSphereは、このvVolデータストアを使用して設定情報を格納します。

    SAN(ブロック)環境の場合、ストレージは4GBのLUNです。

    NFS環境の場合は、仮想マシンの設定ファイル(vmxファイルなど)および他のvVolデータストアへのポインタを含むディレクトリーです。

  • Data

    このvVolには、オペレーティング システムの情報やユーザー ファイルが格納されます。

    SAN環境の場合は、仮想ディスクと同じサイズのLUNです。

    NFS環境の場合は、仮想ディスクと同じサイズのファイルです。

    すべてのVMDKファイルがIOPS、スループット、レイテンシなどのパフォーマンス指標の監視対象となります。

  • Swap

    このvVolは、仮想マシンの電源をオンにすると作成され、オフにすると削除されます。

    SAN環境の場合は、仮想メモリーと同じサイズのLUNです。

    NFS環境の場合は、仮想メモリーと同じサイズのファイルです。

  • Memory

    このvVolは、VMスナップショットの作成時にメモリーのスナップショット オプションを選択した場合に作成されます。

    SAN環境の場合は、仮想メモリーと同じサイズのLUNです。

    NFS環境の場合は、仮想メモリーと同じサイズのファイルです。

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