ONTAP tools for VMware vSphere 9.12

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ONTAP Toolsの最新リリースへのアップグレード

ここに記載されている手順に従って、既存のONTAP Tools 9.10以降のリリースから最新リリースへのインプレース アップグレードを実行できます。

要件

必要に応じて、以下の手順を実行して.isoファイルを検証します。この手順は省略可能です。

  1. DigiCertから発行したコード署名証明書(OTV_ISO_CERT.pem)から公開鍵を抽出します
    openssl x509 -in OTV_ISO_CERT.pem -pubkey -noout > csc-prod-OTV-SRA-TGZ.pub

  2. 公開鍵を使用してダイジェスト内の署名を確認します(バイナリーをインストールする前に、エンド ユーザー システムでこの手順を実行する必要があります。証明書バンドルは導入パッケージに含まれています)

    openssl dgst -sha256 -verify csc-prod-OTV-SRA-TGZ.pub -signature fujitsu-ontap-tools-for-vmware-vsphere-9.12-9352-upgrade-iso.sig fujitsu-ontap-tools-for-vmware-vsphere-9.12-9352-upgrade.iso

VASA Providerのステータスは、アップグレード後も既存の導入環境と同じになります。アップグレード後に要件に基づいてVASA Providerを手動で有効または無効にする必要があります。ただし、従来のデータストアのプロビジョニングやストレージ アラームのストレージ機能プロファイルが有効になるため、VASA ProviderはVMware Virtual Volumes(vVol)を使用していない場合でも有効にすることを推奨します。

ONTAP Toolsの最新リリースへのインプレース アップグレードは、既存の9.10以降のバージョンからのみ実行できます。
ONTAP Tools 9.12にアップグレードすると、すべてのストレージ システムの認証および通信プロセスが、ベーシック認証からONTAPストレージ証明書を自動的に信頼する証明書ベースの認証に変更されます。ユーザーによる操作は不要です。

証明書認証なしでのストレージ システムの追加は制限されます。

JSONファイルを使用してカスタムで作成したクラスタを対象とするユーザーによってストレージ システムが追加されている場合、9.12にアップグレードするには、アップグレード前にONTAP CLIで以下のコマンドを実行し、ONTAP Tools for VMware vSphereとONTAP間の証明書ベースの通信を有効にします。

  1. security login role create -role <role-name> -cmddirname "security login show" -access all

  2. security login role create -role <role-name> -cmddirname "security certificate show" -access all

  3. security login role create -role <role-name> -cmddirname "security certificate install" -access all

JSONファイルを使用してカスタムで作成したSVMを対象とするユーザーによってストレージ システムが追加されている場合、9.12にアップグレードするには、アップグレード前にONTAP CLIでクラスタ管理者アクセス権を使用して以下のコマンドを実行し、ONTAP Tools for VMware vSphereとONTAP間の証明書ベースの通信を有効にします。

  1. security login role create -role <role-name> -cmddirname "security certificate install" -access all -vserver <vserver-name>

  2. security login role create -role <role-name> -cmddirname "security certificate show" -access all -vserver <vserver-name>

手順

  1. ダウンロードした.isoファイルをONTAP Toolsにマウントします。

    1. [設定の編集] > [CD/DVD ドライブ]をクリックします。

    2. ドロップダウン リストから[データストアISO]ファイルを選択します。

    3. ダウンロードした.isoファイルを選択して、[パワーオン時に接続]チェック ボックスをオンにします。

  2. 導入したONTAP Toolsの[サマリ]タブにアクセスします。

  3. launch maintenance consoleをクリックして、メンテナンス コンソールを起動します。

  4. 「メイン メニュー」のプロンプトで、「2」と入力して[System Configuration]オプションを選択し、続けて「8」と入力して[Upgrade]オプションを選択します。

    アップグレードが終了すると、ONTAP Toolsが再起動します。ONTAP Toolsは、アップグレード前と同じIPアドレスでvCenter Serverに登録されます。

  5. IPv6アドレスを使用してONTAP ToolsをvCenter Serverに登録する場合は、次の手順を実行する必要があります。

    1. ONTAP Toolsの登録を解除します。

    2. [Register]ページを使用して、ONTAP ToolsのIPv6アドレスをvCenter Serverに登録します。

    3. 登録後、VSCとVASA Providerの証明書を再生成します。

    IPv6はvCenter Server 6.7以降でのみサポートされます。
  6. vSphere Clientからログアウトして再度ログインすると、導入したONTAP Toolsが表示されます。

    1. 既存のvSphere Web ClientまたはvSphere Clientからログアウトし、ウィンドウを閉じます。

    2. vSphere Clientにログインします。

      vSphere Clientでプラグインが更新されるまでに数分かかる場合があります。

  • ONTAP Tools 7.0から最新バージョンのONTAP Toolsにアップグレードした場合、既存のVMストレージ ポリシーを編集する前にストレージ機能プロファイルを作成する必要があります。プロファイルがないと、値が正しくないか値がないというエラーが表示されることがあります。

  • 以前のバージョンから最新リリースのONTAP Toolsにアップグレードした場合は、vvol.propertiesファイル内にvvol.rebalance.thresholdプロパティがないことがわかります。

    このプロパティのデフォルト値は85%です。

  • FIPSが有効になっている最新リリースのONTAP Toolsにアップグレードしたあとに、FIPSがサポートされていない古いバージョンのvCenterがあっても、導入環境は正常に機能します。 ただし、FIPSがサポートされている最新バージョンのvCenterにアップグレードしたときに、以前のバージョンのONTAP Toolsがあると、導入環境は、vCenterでFIPSが無効になっている場合にしか正常に機能しません。

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