ONTAP tools for VMware vSphere 9.13
vVolデータストアのリバランシング
ONTAP Toolsでは、データセンター内のFlexVolをリバランシングするコマンドがサポートされています。主な目的は、FlexVol間でスペース使用率を均等にすることです。スペース使用量、シンプロビジョニング、LUN数、およびストレージ機能プロファイルに基づいて、既存のボリュームにvVolが再配分されます。
vVolデータストアのリバランシングは、LUNの移動またはファイルの移動によって実行されます。vVolのリバランシングで考慮される条件は以下のとおりです。
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NFS vVolデータストアはサポートされません。
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既存のFlexVolのサイズは変更されず、新しいFlexVolも追加されません。
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ストレージ機能またはボリューム属性が同じFlexVolのみがリバランシングされます。
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スペース使用率が最も高いFlexVolがリバランシングの対象となります。
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仮想マシンに関連付けられているすべてのvVolが同じFlexVolに移動されます。
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LUNとファイルの数の上限は維持されます。
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FlexVol間のスペース使用率の差が10%の場合はリバランシングは実行されません。
リバランシング コマンドは、空のFlexVolを削除することで他のデータストア用のスペースを確保します。つまり、このコマンドを使用してデータストアから不要なFlexVolを削除できます。このコマンドは、ある仮想マシンに関連付けられているすべてのvVolを同じFlexVolに移動するように設計されています。問題を最小限に抑えるために、リバランシングの開始前に事前確認が実行されます。ただし、事前確認が成功した場合でも、一部のvVolでリバランシング処理が失敗することがあります。この場合、リバランシング処理はロールバックされません。そのため、仮想マシンに関連付けられているvVolが別々のFlexVolに配置される可能性があり、その場合は警告ログが生成されます。
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