ONTAP tools for VMware vSphere 9.12

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ONTAP Toolsの導入に関する考慮事項

ONTAP Tools for VMware vSphereを導入する前に、導入計画を作成し、環境でONTAP Toolsをどのように設定するかを決めておくことを推奨します。

次の表に、ONTAP Toolsを導入する前に検討が必要な事項について、その概要を記載します。

考慮事項

説明

ONTAP Toolsの初回導入

ONTAP Toolsを導入すると、VSCの機能が自動的にインストールされます。

VSCの既存の導入環境からアップグレードする場合

VSCの既存の導入環境からONTAP Toolsにアップグレードする場合の手順は、VSCのバージョンと、ONTAP Toolsが導入済みかどうかによって異なります。詳細については、導入ワークフローとアップグレードに関するセクションを参照してください。

アップグレード前に実施しておくべき作業:

  • 使用しているストレージ システムとそのクレデンシャルに関する情報を記録しておく必要があります。

    アップグレード後に、すべてのストレージ システムが自動的に検出され、正しいクレデンシャルが付与されていることを確認する必要があります。

  • 標準のVSCロールに変更を加えた場合、変更を保存するにはそのロールをコピーする必要があります。

    標準のロールは、VSCサービスが再起動するたびに現在のデフォルトで上書きされます。

VSCのSSL証明書の再生成

SSL証明書はONTAP Toolsの導入時に自動で生成されます。サイト専用の証明書を作成するには、SSL証明書の再生成が必要な場合があります。

ESXiサーバーの値の設定

ESXiサーバーの値のほとんどはデフォルトで設定されますが、値を検証しておくことを推奨します。デフォルト値は、内部テストに基づいています。環境によっては、パフォーマンスを改善するために値を変更する必要がある場合もあります。

ゲスト オペレーティング システムのタイムアウト値

ゲスト オペレーティング システム(ゲストOS)のタイムアウト スクリプトは、フェイルオーバーが適切に動作するように、サポートされているLinux、Solaris、Windowsの各ゲストOSのSCSI I/Oタイムアウト値を設定します。

次の表に、ONTAP Toolsを設定する際に必要な事項について、その概要を記載します。

考慮事項

説明

ロールベース アクセス制御(RBAC)の要件

VSCは、vCenter Server RBACとONTAP RBACの両方をサポートしています。VSCをvCenter Server(https://<appliance_ip>:8143/Register.html)に登録するために使用するアカウントは、vCenter Server管理者(vCenter Server管理者または管理者ロールに割り当てられているアカウント)である必要があります。管理者としてVSCを実行する場合は、すべてのタスクに必要なすべてのアクセス許可と権限が割り当てられている必要があります。

vSphereオブジェクトへのアクセスを制限する必要がある場合、vCenter Serverの要件に一致する標準のVSCロールを作成してユーザーに割り当てます。

ONTAP System ManagerとONTAP Toolsに付属のJSONファイルを使用して、推奨されるONTAPロールを作成できます。

適切な権限とアクセス許可を持たないユーザーがタスクを実行しようとした場合、そのタスクのオプションはグレー表示されます。

ONTAPバージョン

ストレージ システムでONTAP 9.7、9.8P1以降が実行されている必要があります。

ストレージ機能プロファイル

ストレージ機能プロファイルを使用する場合やアラームを設定する場合は、VASA Provider for ONTAPを有効にする必要があります。VASA Providerを有効にすると、VMware仮想ボリューム(vVol)データストアを設定できるようになり、ストレージ機能プロファイルとアラームも作成して管理できるようになります。ボリュームやアグリゲートの容量が残り少なくなったときや、データストアが関連付けられているストレージ機能プロファイルに準拠しなくなったときに、アラームによって警告されます。

導入に関するその他の考慮事項

ONTAP Toolsの導入をカスタマイズするときは、いくつかの要件を考慮する必要があります。

アプリケーション ユーザー パスワード

管理者アカウントに割り当てるパスワードです。セキュリティ上の理由から、パスワードの長さは8~30文字にし、大文字、小文字、数字、および特殊文字を最低1文字ずつ使用することを推奨します。パスワードは90日後に期限切れになります。

アプライアンスのメンテナンス コンソールのクレデンシャル

メンテナンス コンソールにアクセスするには、ユーザー名「maint」を使用する必要があります。「maint」ユーザーのパスワードは導入時に設定できます。ONTAP Toolsのメンテナンス コンソールの[Application Configuration]メニューを使用して、パスワードを変更できます。

vCenter Serverの管理者クレデンシャル

vCenter Serverの管理者クレデンシャルは、ONTAP Toolsの導入時に設定できます。

vCenter Serverのパスワードを変更したあとで、次のURLを使用して管理者のパスワードを更新できます:https://<IP>:8143/Register.html。このIPは、導入時に指定するONTAP ToolsのIPアドレスです。

Derbyデータベースのパスワード

セキュリティ上の理由から、パスワードの長さは8~30文字にし、大文字、小文字、数字、および特殊文字を最低1文字ずつ使用することを推奨します。パスワードは90日後に期限切れになります。

vCenter ServerのIPアドレス

  • ONTAP Toolsの登録先のvCenter ServerインスタンスのIPアドレス(IPv4またはIPv6)を指定する必要があります。

    生成されるVSCとVASAの証明書のタイプは、導入時に指定したIPアドレス(IPv4またはIPv6)によって異なります。ONTAP Toolsの導入時に静的IPの詳細とDHCPを入力しなかった場合は、IPv4アドレスとIPv6アドレスの両方がネットワークから提供されます。

  • vCenter Serverへの登録に使用するONTAP ToolsのIPアドレスは、導入ウィザードで入力したvCenter ServerのIPアドレスのタイプ(IPv4またはIPv6)によって異なります。

    vCenter Serverの登録時に使用したものと同じタイプのIPアドレスを使用して、VSCとVASAの両方の証明書が生成されます。

    IPv6はvCenter Server 6.7以降でのみサポートされます。

アプライアンスのネットワーク プロパティ

DHCPを使用していない場合は、有効なDNSホスト名(非修飾)とONTAP Toolsの静的IPアドレス、およびその他のネットワーク パラメーターを指定します。これらすべてのパラメーターは適切なインストールと運用のため必要です。

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