ONTAP tools for VMware vSphere 9.12

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ストレージ機能プロファイルの概要

VASA Provider for ONTAPでは、ストレージ機能プロファイルを作成して、ストレージにマッピングすることができます。これは、ストレージ全体で一貫性を維持するのに役立ちます。また、ストレージがストレージ機能プロファイルに準拠しているかどうかについても、VASA Providerを使用して確認することができます。

ストレージ機能とは、ストレージ システムの属性の集まりで、そのストレージ機能が関連付けられているストレージ オブジェクトのストレージ パフォーマンスのレベル、ストレージ効率、およびその他の機能(暗号化など)を特定します。

従来のデータストアの場合、ストレージ機能プロファイルを使用して共通の属性を持つ一貫性のあるデータストアを作成し、QoSポリシーを割り当てることができます。プロビジョニング時には、ストレージ機能プロファイルに一致するクラスタ、SVM、およびアグリゲートが表示されます。ストレージ機能プロファイルは、[ストレージマッピング]メニューの[プロファイルをグローバルに自動生成]オプションを使用して、既存の従来のデータストアから生成できます。プロファイルを作成したら、VSCを使用してデータストアがプロファイルに準拠しているかを監視できます。

vVolデータストアの場合、プロビジョニング ウィザードでは、複数のストレージ機能プロファイルを使用してデータストア内に異なるFlexVolを作成できます。VMストレージ ポリシーを使用すると、その定義に従って、該当するFlexVolに仮想マシン用のvVolを自動的に作成できます。たとえば、代表的なストレージ クラス(パフォーマンス制限や暗号化またはFabricPoolなどの機能)用のプロファイルを作成することができます。VMストレージ ポリシーは、vCenter Serverであとから作成できます。仮想マシンのビジネス クラスを表すポリシーを作成し、適切なストレージ機能プロファイルに名前(Production、Test、HRなど)でリンクできます。

vVolで使用する場合は、ストレージ機能プロファイルによって個々の仮想マシンのストレージ パフォーマンスも設定され、パフォーマンス要件を最も満たすvVolデータストアのFlexVolに仮想マシンが配置されます。QoSポリシーにパフォーマンスの最小IOPSまたは最大IOPSを指定できます。仮想マシンを最初にプロビジョニングするときはデフォルト ポリシーを使用できます。または、ビジネス要件の変化に応じてあとでVMストレージ ポリシーを変更することもできます。このリリースのONTAP Toolsのデフォルトのストレージ機能プロファイルは以下のとおりです。

次に、vCenter ServerはLUNまたはボリュームのストレージ機能を、そのLUNまたはボリュームでプロビジョニングされたデータストアに関連付けます。これにより、仮想マシンのストレージ プロファイルに一致するデータストアに仮想マシンをプロビジョニングして、データストア クラスタ内のすべてのデータストアのストレージ サービス レベルを同じにすることができます。

ONTAP Toolsを使用している場合は、仮想ボリューム(vVol)データストアごとに新しいストレージ機能プロファイルを設定できます。これにより、同じvVolデータストアにIOPS要件が異なる複数の仮想マシンをプロビジョニングすることができます。IOPSの要件があるVMのプロビジョニング ワークフローを実行する際には、互換性があるデータストアのリストにすべてのvVolデータストアが表示されます。

ストレージ機能プロファイルの作成と編集に関する考慮事項

ストレージ機能プロファイルの作成と編集に関する考慮事項について理解しておく必要があります。

  • 最小IOPSはETERNUS AXシリーズでのみ設定できます。

  • QoS指標は仮想ボリューム(vVol)データストア レベルで設定できます。

    この機能により、仮想データストア上にプロビジョニングされた同じ仮想マシンの異なるVMDKに対して、さまざまなQoS指標をより柔軟に割り当てることが可能です。

  • ストレージ機能プロファイルはETERNUS HXとETERNUS AXの両方のデータストアについて設定できます。

    ETERNUS HXおよびETERNUS AXシリーズではスペース リザーブをシックまたはシンのいずれかに設定できます。

  • ストレージ機能プロファイルを使用してデータストアの暗号化が可能です。

  • 以前のバージョンのONTAP Tools for VMware vSphereから最新バージョンのONTAP Toolsにアップグレードしたあとに、既存のストレージ機能プロファイルを変更することはできません。

    以前のストレージ機能プロファイルは、下位互換性を確保するために保持されます。デフォルト テンプレートが使用されない場合は、ONTAP Toolsの最新バージョンへのアップグレード時に、ストレージ機能プロファイルのパフォーマンスに関連する新しいQoS指標と階層化ポリシーを反映して既存のテンプレートが上書きされます。

  • 以前のストレージ機能プロファイルを変更または使用して、新しい仮想データストアやVMストレージ ポリシーをプロビジョニングすることはできません。

  • 新しいデータストアには必ず新しいストレージ機能プロファイルを使用する必要があります。

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