ONTAP tools for VMware vSphere 9.13
vVolデータストアのプロビジョニング
vVolデータストアは、ONTAP ToolsでVASA Providerが有効になっている場合にのみ、[データストアをプロビジョニング]ウィザードを使用してプロビジョニングできます。
要件
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ESXiホストの接続先のすべてのネットワークについて、サブネットの詳細がKaminoprefs.xmlに入力されていることを確認する必要があります。
「異なるサブネット間でのデータストアのマウントの有効化」セクションを参照してください。
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レプリケーションを反転できるように、ソース サイトとターゲット サイト両方のデータストアに同様のレプリケーション ポリシーとスケジュールを設定する必要があります。
[データストアをプロビジョニング]メニューでは、データストアのストレージ機能プロファイルを指定できます。これにより、一貫したService Level Objectives(SLO;サービス レベル目標)を確保し、プロビジョニング プロセスを簡易化できます。ストレージ機能プロファイルはVASA Providerが有効な場合にのみ指定できます。
バッキング ストレージとして使用するFlexVolは、ONTAP 9.7以降を実行している場合にのみvVolダッシュボードに表示されます。vVolデータストアのプロビジョニングにvCenter Serverの[新しいデータストア]ウィザードは使用しないでください。
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vVolデータストアを作成するときは、クラスタのクレデンシャルを使用する必要があります。
SVMのクレデンシャルを使用してvVolデータストアを作成することはできません。
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VASA Providerでは、あるプロトコルを使用するvVolデータストアでホストされている仮想マシンを別のプロトコルを使用するデータストアにクローニングすることはできません。
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ソース サイトとデスティネーション サイトの両方でクラスタのペアリングとSVMのペアリングを完了しておく必要があります。
タスク概要
ONTAP Toolsの9.10リリースでは、オールSANアレイ(ASA)タイプのONTAP 9.9.1以降のストレージ プラットフォーム用に、VMDKのサイズが16TBを超えるvVolデータストアを作成できます。 |
手順
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vSphere Clientの[Home]ページで、[ホストおよびクラスタ]をクリックします。
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ナビゲーション ペインで、データストアをプロビジョニングするデータセンターを選択します。
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データストアのマウント先のホストを指定します。
データストアを使用できるようにするホスト
操作
データセンター内のすべてのホスト
データセンターを右クリックし、[Fujitsu ONTAP ツール] > [データストアをプロビジョニング]を選択します。
クラスタ内のすべてのホスト
クラスタを右クリックし、[Fujitsu ONTAP ツール] > [データストアをプロビジョニング]を選択します。
1台のホスト
ホストを右クリックし、[ONTAP ツール] > [データストアをプロビジョニング]を選択します。
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[新しいデータストア]ダイアログ ボックスの各フィールドを設定し、データストアを作成します。
ダイアログ ボックス内のフィールドのほとんどはわかりやすいもので、説明を必要としません。以下は、説明が必要な一部のフィールドのリストです。
セクション
説明
全般
[新しいデータストア]ダイアログ ボックスの[全般]セクションには、新しいデータストアの場所、名前、説明、タイプ、およびプロトコルを入力するオプションがあります。vVolデータストアの設定にはvVolデータストア タイプを使用します。
vVolデータストアは、VASA Provider機能が有効になっている場合にプロビジョニングできます。詳細については、仮想データストアを設定するためのVASA Providerの有効化を参照してください。この vVolデータストアでは、NFS、iSCSI、FC/FEoE、NVMe/FCの各プロトコルがサポートされます。
vVolデータストアでNVMe/FCプロトコルを使用できるのは、ONTAP ToolsがvCenter 8.0以降に登録されていて、ONTAPのバージョンがONTAP 9.91P3以降の場合です。 vVolレプリケーション用のiSCSI vVolデータストアをプロビジョニングする場合は、ターゲット サイトでvVolデータストアを作成する前に、SnapMirrorの更新とクラスタの再検出を実行する必要があります。 ストレージ システム
このセクションでは、vVolデータストアでレプリケーションを有効にするか無効にするかを選択できます。このリリースでは、非同期タイプのレプリケーション プロファイルのみが許可されています。その後、表示されているストレージ機能プロファイルを1つ以上選択できます。ペアリングされているストレージ システムとStorage VMには、システム推奨値が自動的に設定されます。推奨値は、この2つがONTAPでペアリングされている場合にのみ設定されます。これらの値は必要に応じて変更できます。
注: ONTAPでFlexVolを作成する際には、ストレージ機能プロファイルで選択する属性を指定して作成してください。読み取り / 書き込みとデータ保護両方のFlexVolに同様の属性を設定する必要があります。
ONTAPでFlexVolの作成とSnapMirrorの初期化が完了したら、新しいボリュームを認識できるようにONTAP Toolsでストレージの再検出を実行する必要があります。
ストレージ属性
SnapMirrorのスケジュールと必要なFlexVolを既存のリストから選択します。[VM Storage Policies]ページで選択したスケジュールと同様のスケジュールを選択してください。リストには、SnapMirrorが搭載されたONTAP上に作成済みのFlexVolが表示されます。[Default storage capability profile]オプションを使用して、vVolの作成に使用するデフォルトのストレージ機能プロファイルを選択できます。デフォルトでは、すべてのボリュームで自動拡張時の最大サイズが120%に設定され、デフォルトのSnapshotが有効になります。
注:
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vVolデータストアに属するFlexVolは、既存のサイズより小さくすることはできませんが、最大120%まで拡張できます。このFlexVolではデフォルトのSnapshotが有効になります。
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作成するFlexVolのサイズは5GB以上にする必要があります。
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[概要]セクションで、[完了]をクリックします。
結果
vVolデータストアの設定時にバックエンドでレプリケーション グループが作成されます。
関連情報