ONTAP tools for VMware vSphere 9.12

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ONTAP ToolsでサポートされるMetroCluster構成

ONTAP Tools for VMware vSphereでは、ONTAP向けのMetroCluster IP構成とFC構成を使用する環境がサポートされます。このサポートはほぼ自動的に行われます。ただし、MetroCluster環境でVSCおよびVASA Providerを使用している場合はいくつかの違いがあります。

SRAでは、MetroCluster構成がサポートされません。

MetroCluster構成とVSC

プライマリー サイトとセカンダリー サイトでVSCがストレージ システム コントローラーを検出することを確認する必要があります。通常、VSCは自動的にストレージ コントローラーを検出します。クラスタ管理LIFを使用している場合は、VSCが両方のサイトでクラスタを検出していることを確認することを推奨します。検出されていない場合は、手動でストレージ コントローラーをVSCに追加できます。VSCがストレージ コントローラーへの接続に使用するユーザー名とパスワードのペアを変更することもできます。

スイッチオーバーが発生した場合、セカンダリー サイトのSVMがテイクオーバーします。これらのSVMには、名前に「-mc」というサフィックスが付加されています。データストアのプロビジョニングなどの処理の実行中にスイッチオーバー処理が発生すると、データストアが存在するSVMの名前が「-mc」サフィックスの付加されたものに変わります。スイッチバックが発生してプライマリー サイトのSVMに制御が戻ると、このサフィックスは削除されます。

MetroCluster構成の直接接続SVMをVSCに追加した場合は、スイッチオーバー後にSVM名の変更(「-mc」サフィックスの追加)が反映されません。他のスイッチオーバー操作は、いずれも引き続き通常どおりに実行されます。

スイッチオーバーまたはスイッチバック後、VSCで自動的にクラスタが検出されて認識されるまでに数分かかる場合があります。データストアのプロビジョニングなどのVSC処理を実行中にスイッチオーバーまたはスイッチバックが発生した場合、処理に遅れが生じることがあります。

MetroCluster構成とVASA Provider

VASA Providerでは、MetroCluster構成を使用する環境が自動的にサポートされます。VASA Provider環境では、スイッチオーバーは透過的に行われます。直接接続SVMをVASA Providerに追加することはできません。

VASA Providerでは、スイッチオーバーの実行後にセカンダリー サイトのSVMの名前に「-mc」というサフィックスが付加されません。
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