エフサステクノロジーズ株式会社

本ページの製品は2024年4月1日より、エフサステクノロジーズ株式会社に統合となり、順次、切り替えを実施してまいります。一部、富士通表記が混在することがありますので、ご了承ください。

ONTAP tools for VMware vSphere 9.13

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ONTAP ToolsでサポートされるMetroCluster構成

ONTAP Tools for VMware vSphereでは、ONTAP向けのMetroCluster IP構成を使用する環境がサポートされます。このサポートはほぼ自動的に行われます。ただし、MetroCluster環境でONTAP ToolsおよびVASA Providerを使用している場合はいくつかの違いがあります。

MetroCluster構成とONTAP Tools

プライマリー サイトとセカンダリー サイトでONTAP Toolsがストレージ システム コントローラーを検出することを確認する必要があります。通常、ONTAP Toolsは自動的にストレージ コントローラーを検出します。クラスタ管理LIFを使用している場合は、ONTAP Toolsが両方のサイトでクラスタを検出していることを確認することを推奨します。検出されていない場合は、手動でストレージ コントローラーをONTAP Toolsに追加できます。ONTAP Toolsがストレージ コントローラーへの接続に使用するユーザー名とパスワードのペアを変更することもできます。

スイッチオーバーが発生した場合、セカンダリー サイトのSVMがテイクオーバーします。これらのSVMには、名前に「-mc」というサフィックスが付加されています。データストアのプロビジョニングなどの処理の実行中にスイッチオーバー処理が発生すると、データストアが存在するSVMの名前が「-mc」サフィックスの付加されたものに変わります。スイッチバックが発生してプライマリー サイトのSVMに制御が戻ると、このサフィックスは削除されます。

MetroCluster構成の直接接続SVMをONTAP Toolsに追加した場合は、スイッチオーバー後にSVM名の変更(「-mc」サフィックスの追加)が反映されません。他のスイッチオーバー操作は、いずれも引き続き通常どおりに実行されます。

スイッチオーバーまたはスイッチバック後、ONTAP Toolsで自動的にクラスタが検出されて認識されるまでに数分かかる場合があります。データストアのプロビジョニングなどのONTAP Tools処理を実行中にスイッチオーバーまたはスイッチバックが発生した場合、処理に遅れが生じることがあります。

MetroCluster構成とVASA Provider

VASA Providerでは、MetroCluster構成を使用する環境が自動的にサポートされます。VASA Provider環境では、スイッチオーバーは透過的に行われます。直接接続SVMをVASA Providerに追加することはできません。

VASA Providerでは、スイッチオーバーの実行後にセカンダリー サイトのSVMの名前に「-mc」というサフィックスが付加されません。

MetroCluster構成とSRA

Storage Replication Adapter(SRA)は、MetroCluster構成(MCC)でNFS、iSCSI、およびFCPプロトコルを使用する環境をサポートします。

MCC SRA設定を行うための前提条件として、Storage Virtual Machine(SVM)名すべてがMCCクラスタで一意である必要があります。名前が一意でないと競合が発生し、SRAワークフローが失敗します。

必要な操作:

  1. MCCスイッチオーバーまたはスイッチバックの実行後、ソース クラスタで_snapmirror list-destinations_コマンドを実行し、新しいSVM名(<vserver_name>-mc)を含む適切な出力が表示されることを確認します。このコマンドの実行には最大30分かかることがあります。

  2. 他のSRAワークフローを進める前に、SRM UIからdiscoverDevices処理を実行します。この処理により、スイッチオーバーまたはスイッチバック後のSVM名の変更がSRMで認識されます。

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