ONTAP tools for VMware vSphere 9.13
ディザスタ リカバリーの設定
ディザスタ リカバリーの設定は、vCenter ServerおよびVMwareのSite Recovery Manager(SRM)で作成および管理できます。
新しいVASA Providerには、Storage Replication Adapter(SRA)の機能が組み込まれています。vVolデータストアのリカバリーのためにデータセンターにvVolデータストアを設定している場合は、ディザスタ リカバリー向けにSRAを別途インストールする必要はありません。Site Recovery Manager(SRM)で、保護対象サイトとリカバリー サイトをペアリングする必要があります。サイトをペアリングしたら、SRMの次の設定作業としてアレイ ペアをセットアップします。アレイ ペアにより、SRMはストレージ システムと通信し、デバイスとデバイスのレプリケーションを検出できるようになります。アレイ ペアを設定する前に、まずSRMでサイト ペアを作成する必要があります。
このリリースのONTAP Toolsでは、ディザスタ リカバリーに同期SnapMirror設定を使用することができます。
VMware Site Recovery Manager(SRM)では、vVolデータストアのディザスタ リカバリー管理にSRAは使用されません。代わりに、ONTAP 9.7以降のクラスタでは、vVolデータストアのレプリケーションとフェイルオーバーの制御にVASA Providerが使用されます。 |
この手順については、Storage Replication Adapterの有効化に関するセクションを参照してください。
quick_resyncフラグを有効にすると、SRAで再保護とリストアの処理を実行できます。これを適用できるのは、非同期SnapMirror関係にあるボリュームをベースにしたデータストアのみです。quick_resyncフラグが有効だと、デスティネーション ボリュームの再同期時間が短縮されます。再同期をする際、新しいデータ転送前のストレージ効率化の オーバーヘッドが発生しないからです。 quick_resyncはデフォルトでは有効になっていません。以下のような場合、quick_resyncフラグを有効にすることを推奨します。
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再同期のソースでボリューム効率化が有効になっていない場合。
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ネットワークで可能なあらゆるストレージ効率の維持手法を実施することよりも、再同期時間の短縮が重要な場合。
quick_resyncフラグを有効にするには、次の手順に従います。
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https://<IP address>:9083でコントロール パネルにログインし、[Web based CLI interface]をクリックします。
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次のコマンドを実行します。
vp updateconfig -key=snapmirror.quick.resync.enabled -value=true
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次のコマンドを実行します。
vp reloadconfig