SANtricity 11.8 Commands

to English version

ストレージシステムの構成のクリア

clear storageArray configuration コマンドは、ストレージ システム構成の全体または一部をクリアするか、またはボリューム グループとボリューム構成のみをクリアします。

対応シリーズ

このコマンドは、すべてのSMcliパッケージがインストールされていれば、HB2100/HB2200/HB2300、HB5100/HB5200、AB6100、AB3100を含むあらゆるストレージ システムに適用されます。

ロール

このコマンドをHB2100/HB2200/HB2300、HB5100/HB5200、AB6100、またはAB3100のストレージ システムに対して実行するには、Storage Adminロールが必要です。

コンテキスト

このコマンドでは、次のいずれかの処理を実行できます。

  • ストレージ システム構成全体をクリアし、初期インストール状態に戻します。

  • セキュリティ情報と識別情報を除く構成をクリアします。

  • ボリューム グループの構成情報とボリュームの構成情報のみをクリアします。

ストレージ システム構成への影響 - このコマンドを実行すると、既存のストレージ システム構成がただちに削除されます。

構文

clear storageArray configuration (all | volumeGroups)
clear storageArray configuration factoryReset

パラメーター

パラメーター 説明

なし

パラメーターを1つも入力しないと、セキュリティと識別に関連する情報を除くストレージ システムのすべての構成情報が削除されます。

all

セキュリティ情報と識別情報を含むストレージ システムの構成全体を削除するための設定。構成情報をすべて削除すると、ストレージ システムは初期状態に戻ります。

volumeGroups

ボリューム構成とボリューム グループ構成を削除するための設定。残りの構成はそのまま維持されます。

factoryReset

ストレージ システムの構成全体が削除される(all パラメーターと同じ機能)だけでなく、ネットワーク構成とコントローラーに格納されているパスワード情報もリセットされます。

supportReset

このコマンドは富士通のサポート専用です。

この設定の動作は factoryReset パラメーターと同様ですが、さらにすべてのバンドル キーがクリアされます。

このコマンドでは、ストレージ システムの構成をさまざまな方法でクリアできます。ストレージ システムのボリューム グループをクリアすると、自動的にリカバリー モードが開始されます。リカバリー モードでは、オンボード(キャッシュ)バックアップ(プラットフォームに存在する場合)が保持されます。ストレージ システムがリカバリー モードのときは、必要に応じてホスト ベースのバックアップ ファイルまたはいずれかのオンボード(キャッシュ)バックアップからストレージ システム構成をリストアできます。

このコマンドはストレージ システムの識別子もリセットします。キー ファイルで有効化されたプレミアム機能がすべて無効になるため、新しいプレミアム機能キーを作成して適用する必要があります。富士通のサポートに連絡してください。

このコマンドを実行すると、ストレージ システムが応答しなくなり、すべてのスクリプト処理がキャンセルされます。ホストとの通信を再開するには、ストレージ システムを削除して再び追加する必要があります。応答しないストレージ システムを削除するには、次のSMcliラッパー コマンドを使用します。

SMcli -X -n storageArrayName

X(必ず大文字で指定)は一意のSMcli端末を示します。

ストレージ システムを再び追加するには、次のSMcliラッパー コマンドを使用します。

SMcli -A -n storageArrayName

A(必ず大文字で指定)は一意のSMcli端末を示します。

最小ファームウェア レベル

11.41で、次のパラメーターが追加されました。

  • factoryReset

  • supportReset

Top of Page