エフサステクノロジーズ株式会社

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SANtricity 11.8 Commands ( CA08871-194 ~ 196 )

従来のコマンドラインパラメータ

11.60リリースの新しいコマンドライン パラメーター

SANtricity OS 11.60リリースでは、Webサービスが組み込まれたHB2100/HB2200/HB2300およびHB5100/HB5200コントローラー向けに、セキュアーなHTTPSプロトコルを使用してコマンドラインを操作する機能が導入されました。これらのコントローラーでは、必要に応じてSYMbolプロトコルを使用してコマンドラインを操作することもできます。既存のスクリプトを引き続き使用できるようにし、移行の手間を最小限に抑えるために、CLIのオプションと構文はできるだけそのままにしてあります。ただし、HB2100/HB2200/HB2300およびHB5100/HB5200コントローラーのセキュリティ、認証、AutoSupport、アラート メッセージの機能にはいくつかの変更があるため、これらのコントローラーでは一部のCLI構文が廃止されています。一部の構文は、HB2100/HB2200/HB2300またはHB5100/HB5200で新しいHTTPSプロトコルが使用される場合にのみ廃止されます。

https クライアント タイプにのみ適用される新しいパラメーターは、HB2100/HB2200/HB2300またはHB5100/HB5200コントローラーにのみ適用されます。

Table 1. `https`のコマンドライン パラメーター
パラメーター 定義

-clientType

この引数は、適切なスクリプト エンジンを作成します。このパラメーターはオプションで、次のいずれかの値を指定します。

  • auto - デバイス検出が自動的に実行されて適切なスクリプト エンジンが検出されます。

  • https - RESTベースのスクリプト エンジンが作成されます。

  • symbol - SYMbolベースのスクリプト エンジンが作成されます。

-u

このパラメーターに続けて username`変数を指定します。usernameは `https クライアント タイプでのみ必須です。symbol クライアント タイプには該当しないため、無視されます。

username引数を指定すると、デバイス検出が実行されて正しいクライアント タイプ(https または symbol)が特定されます。

-P

この引数には、次の2つの引数のどちらかが必要です。

  • password_file - 認証に使用するパスワードを含むファイルを指定します。

  • -(1つのダッシュ) - stdin からパスワードを読み込みます。

この引数は、クライアント タイプ(https または symbol)に関係なく、すべてのコントローラーで使用できます。

-k

この引数はオプションで、https クライアントをセキュアーでないモードで実行する場合に指定します。指定した場合、ストレージ システムの証明書は検証されません。デフォルト(この引数を省略)では、適切な認証が実行されます。symbol クライアント タイプには該当しないため、無視されます。

symbolクライアント タイプが実行されているすべてのコントローラーに該当するコマンドライン パラメーター

  1. Symbolクライアントのコマンドライン パラメーター

パラメーター

定義

-R(大文字)

パスワードのユーザー ロールを定義します。ロールには次のどちらかを指定できます。

  • admin – ストレージ システム構成を変更する権限が割り当てられます。

  • monitor – ストレージ システム構成を表示する権限が割り当てられますが、変更を行うことはできません。

-R パラメーターは、ストレージ システムのパスワードを定義する –p パラメーターとともに使用する場合にのみ有効です。

-R パラメーターは、ストレージ システムでデュアル パスワード機能が有効になっている場合にのみ必須です。以下の条件に該当する場合、-R パラメーターは必要ありません。

  • ストレージ システムでデュアル パスワード機能が有効になっていない。

  • ストレージ システムにAdminロールが1つだけ設定されていて、Monitorロールが設定されていない。

すべてのコントローラーおよびクライアント タイプに該当するコマンドライン パラメーター

  1. すべてのコントローラーおよびクライアント タイプのコマンドライン パラメーター

パラメーター 定義

host-name-or-IP-address

インバンド管理またはアウトオブバンド管理のストレージ システムのホスト名またはインターネット プロトコル(IP)アドレス(xxx.xxx.xxx.xxx)を指定します。

  • ホストからインバンドでストレージ システムを管理していて、複数のストレージ システムがホストに接続されている場合、-n パラメーターまたは -w パラメーターを使用する必要があります。

  • 各コントローラー上のイーサネット接続からアウトオブバンドでストレージ システムを管理している場合は、コントローラーの host-name-or-IP-address を指定する必要があります。

-A

構成ファイルにストレージ システムを追加します。-A パラメーターに続けて host-name-or-IP-address を指定しないと、ローカル サブネットがスキャンされてストレージ システムが自動で検出されます。

-c

指定したストレージ システムで実行するスクリプト コマンドを入力することを示します。各コマンドの末尾にセミコロン(;)を入力してください。同じコマンド行に -c パラメーターを複数配置することはできません。-c パラメーターに続けて複数のスクリプト コマンドを指定できます。

-d

スクリプト構成ファイルの内容を表示します。ファイルの内容は次の形式になります。storage-system-name host-name1 host-name2

-e

構文チェックを実行せずにコマンドを実行します。

-F(大文字)

すべてのアラートの送信元となるEメール アドレスを指定します。

-f(小文字)

指定したストレージ システムで実行するスクリプト コマンドを含むファイルの名前を指定します。-f パラメーターと -c パラメーターはどちらもスクリプト コマンドを実行するためのコマンドです。-c パラメーターは個々のスクリプト コマンドを実行するのに対し、-f パラメーターはスクリプト コマンドのファイルを実行します。デフォルトでは、ファイル内のスクリプト コマンドの実行時に発生したエラーは無視され、ファイルは引き続き実行されます。この動作を上書きするには、スクリプト ファイル内に set session errorAction=stop コマンドを記述します。

-g

Eメール送信者の連絡先情報が格納されたASCIIファイルを指定します。この連絡先はすべてのEメール アラート通知に記載されます。区切り記号や書式設定のない、テキストのみのASCIIファイルを指定する必要があります。userdata.txt ファイルが存在する場合は、-g パラメーターを使用しないでください。

-h

ストレージ システムの接続先であるSNMPエージェントを実行しているホストの名前を指定します。-h パラメーターは以下のパラメーターとともに使用します。

  • -a

  • -x

-I(大文字)

Eメール アラート通知に含める情報のタイプを指定します。以下の値を選択できます。

  • eventOnly – イベント情報のみ。

  • profile – イベント情報とシステム プロファイル情報。

-q パラメーターを使用すると、Eメール通知の配信頻度を指定できます。

-i(小文字)

既知のストレージ システムのIPアドレスを表示します。-i パラメーターは -d パラメーターとともに使用します。ファイルの内容は次の形式になります。storage-system-name IP-address1 IPaddress2

-n

スクリプト コマンドを実行するストレージ システムの名前を指定します。host-name-or-IP-address を使用する場合、この名前は省略可能です。ストレージ システムをインバンドで管理していて、複数のストレージ システムが指定したアドレスのホストに接続されている場合、-n パラメーターを使用する必要があります。host-name-or-IP-address を使用しない場合、ストレージ システム名は必須です。

-o

スクリプト コマンドの実行で生成されるすべての出力テキストの保存先ファイル名を指定します。-o パラメーターは以下のパラメーターとともに使用します。

  • -c

  • -f

出力ファイルを指定しない場合、出力テキストは標準出力(stdout)に出力されます。このパラメーターが設定されているかどうかに関係なく、スクリプト コマンド以外のコマンドからの出力はすべてstdoutに送信されます。

-p

コマンドを実行するストレージ システムのパスワードを定義します。以下の条件に該当する場合、パスワードは必要ありません。

  • ストレージ システムにパスワードが設定されていない。

  • 実行するスクリプト ファイル内にパスワードが指定されている。

  • -c パラメーターと次のコマンドを使用してパスワードを指定する。

set session password=password

-P

この引数には、次の2つの引数のどちらかが必要です。

  • password_file - 認証に使用するパスワードを含むファイルを指定します。

  • -(ダッシュ) - stdin からパスワードを取得します。

この引数は、クライアント タイプ(https または symbol)に関係なく、すべてのコントローラーで使用できます。

-q

イベント通知を受信する頻度およびイベント通知で返される情報のタイプを指定します。重大イベントについては、最低でも基本的なイベント情報を含むEメール アラート通知が生成されます。-q パラメーターの有効な値は次のとおりです。

  • everyEvent – すべてのEメール アラート通知で情報が返されます。

  • 2 – 情報が返される頻度を2時間に1回以下に設定します。

  • 4 – 情報が返される頻度を4時間に1回以下に設定します。

  • 8 – 情報が返される頻度を8時間に1回以下に設定します。

  • 12 – 情報が返される頻度を12時間に1回以下に設定します。

  • 24 – 情報が返される頻度を24時間に1回以下に設定します。

-I パラメーターを使用すると、Eメール アラート通知で返される情報のタイプを指定できます。

  • -I パラメーターを eventOnly に設定した場合、-q パラメーターに指定できる値は everyEvent のみです。

  • -I パラメーターを profile または supportBundle に設定した場合、-q パラメーターで指定した頻度で情報がEメールに含まれます。

-quick

単一行の処理に要する時間を短縮します。単一行の処理の例としては、recreate snapshot volume コマンドがあります。このパラメーターは、コマンドの実行中にバックグラウンド プロセスを実行しないことで時間を短縮します。単一行の処理が複数含まれる処理には、このパラメーターを使用しないでください。このコマンドを多用した場合、コントローラーの処理能力を超える数のコマンドが実行されてオーバーランが発生し、処理が失敗する可能性があります。また、通常バックグラウンド プロセスから収集されるステータスおよび構成の更新をCLIで使用できなくなります。このパラメーターを使用すると、バックグラウンド情報に依存する処理が失敗します。

-S(大文字)

スクリプト コマンドの実行時に表示される、進捗状況を示す情報メッセージが表示されないようにします(このモードはサイレント モードとも呼ばれます)。このパラメーターを使用すると、以下のメッセージが表示されなくなります。

  • Performing syntax check

  • Syntax check complete

  • Executing script

  • Script execution complete

  • SMcli completed successfully

-useLegacyTransferPort

転送ポートをデフォルトの443ではなく8443に設定する場合に使用します。

-v

-d パラメーターとともに使用すると、構成ファイル内の既知のデバイスの現在のグローバル ステータスを表示します。

-w

ストレージ システムのWWIDを指定します。このパラメーターは、-n パラメーターの代わりに使用します。既知のストレージ システムのWWIDを表示するには、-w パラメーターを -d パラメーターとともに使用します。ファイルの内容は次の形式になります。storage-system-name world-wide-ID IP-address1 IP-address2

-X(大文字)

ストレージ システムを構成から削除します。

-?

CLIコマンドの使用方法を表示します。

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