エフサステクノロジーズ株式会社

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SANtricity 11.8 Commands ( CA08871-194 ~ 196 )

ストレージ システムで自動ロード バランシングを有効または無効にする

set storageArray autoLoadBalancingEnable コマンドは、自動ロード バランシング機能を有効または無効にします。

対応シリーズ

このコマンドは、すべてのSMcliパッケージがインストールされていれば、HB2100/HB2200/HB2300、HB5100/HB5200、AB6100、AB3100を含むあらゆるストレージ システムに適用されます。

ロール

このコマンドをHB2100/HB2200/HB2300、HB5100/HB5200、AB6100、またはAB3100のストレージ システムに対して実行するには、Storage Adminロールが必要です。

構文

set storageArray autoLoadBalancingEnable=(TRUE | FALSE)

パラメーター

パラメーター 説明

storageArray

このパラメーターがストレージ システムに対して機能することを示します。

autoLoadBalancingEnable

このパラメーターは、コントローラーの自動ロード バランシングをオンまたはオフにします。自動ロード バランシングをオンにするには、このパラメーターを TRUE に設定します。自動ロード バランシングをオフにするには、このパラメーターを FALSE に設定します。

自動ロード バランシングとは何ですか?

自動ロード バランシング機能を使用すると、負荷の変化に動的に対応してボリュームのコントローラー所有権が自動的に調整されるため、コントローラー間でワークロードが移動する際の負荷の不均衡が解消され、I/Oリソースの管理が強化されます。

各コントローラーのワークロードが継続的に監視され、ホストにインストールされたマルチパス ドライバーとの連携により、必要に応じて自動的に負荷を調整することができます。ワークロードがコントローラー間で自動的に再分散されるため、ストレージ システムの負荷の変化に応じてボリュームのコントローラー所有権を手動で調整する必要がなくなり、ストレージ管理者の負担が軽減されます。

自動ロード バランシングを有効にすると、次の機能が実行されます。

  • コントローラーのリソース利用率が自動的に監視されて負荷が分散されます。

  • ボリュームのコントローラー所有権が必要に応じて自動的に調整され、ホストとストレージ システムの間のI/O帯域幅が最適化されます。

自動ロード バランシングの有効化と無効化

自動ロード バランシングは、SANtricity OS(コントローラー ソフトウェア)8.30以降を搭載したすべてのストレージ システムでデフォルトで有効になります。自動ロード バランシング機能は、Linux、Windows、およびVMwareのマルチパス ドライバーで使用できます。コントローラーをSANtricity OS(コントローラー ソフトウェア)8.25以前から8.30以降にアップグレードした場合、ストレージ システムの自動ロード バランシングはデフォルトで無効になります。

自動ロード バランシングは、ストレージ システムの状況に応じて無効にすることもできます。たとえば次のような場合です。

  • 特定のボリュームのコントローラー所有権については、ワークロードを分散するために自動的に変更されないようにしたい。

  • 高度に調整された環境で、コントローラー間の負荷分散が特定の要件を満たすように意図的に設定されている。

SANtricity System Managerで個々のストレージ システムの自動ロード バランシング機能の有効化と無効化を切り替えるには、[ストレージ システム]>[構成]>[自動ロード バランシング]メニュー オプションを選択します。

SANtricity System Managerで個々のストレージ システムに対する機能の有効化と無効化を切り替えるには、[設定]>[システム]を選択し、[その他の設定] セクションまで下にスクロールして [自動ロード バランシングの有効化 / 無効化] リンクをクリックし、[自動ロード バランシングの有効化 / 無効化] チェックボックスを選択します。

SMcli -n Array1 -c "set storageArray autoLoadBalancingEnable=true;"

SMcli completed successfully.

「ドライブがプライマリー パスを喪失」状態がアクティブな場合、自動ロード バランシングがワークロードを分散することができません。自動ロード バランシング機能でワークロードが分散されるためには、この状態が非アクティブでなければなりません。

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