エフサステクノロジーズ株式会社

本ページの製品は2024年4月1日より、エフサステクノロジーズ株式会社に統合となり、順次、切り替えを実施してまいります。一部、富士通表記が混在することがありますので、ご了承ください。

SANtricity 11.8 Commands ( CA08871-194 ~ 196 )

コントローラーのホスト ポート プロパティの設定

set controller hostPort コマンドは、iSCSI、iSER、NVMe over InfiniBand、およびNVMe over RoCEのホスト ポートのネットワーク プロパティを変更します。変更するプロパティには、IPv4とIPv6のプロパティ、ポート速度、最大フレーム ペイロードが含まれます。

対応シリーズ

このコマンドは、HB2100/HB2200/HB2300、HB5100/HB5200、AB6100、またはAB3100の個々のストレージ システムに適用されます。

ロール

このコマンドをHB2100/HB2200/HB2300、HB5100/HB5200、AB6100、またはAB3100のストレージ システムに対して実行するには、Storage AdminまたはSupport Adminロールが必要です。

コンテキスト

このコマンドは、廃止されたiSCSIのホスト ポートのネットワーク プロパティの設定のコマンドに代わるものです。

構文

set controller [(a|b)] hostPort ["portLabel"[, "physical"|"virtual"]]
    (IPV4Address=(0-255).(0-255).(0-255).(0-255) |
    IPv6LocalAddress=(FE80):(0000):(0000):(0000):(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF) |
    IPv6RoutableAddress=(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF): (0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF) |
    IPv6RouterAddress=(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF): (0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF) |
    enableIPv4=(TRUE | FALSE) |
    enableIPv6=(TRUE | FALSE) |
    enableIPv4Vlan=(TRUE | FALSE) |
    enableIPv6Vlan=(TRUE | FALSE) |
    enableIPv4Priority=(TRUE | FALSE) |
    enableIPv6Priority=(TRUE | FALSE) |
    fecMode=(auto:none:reedSolomon:fireCode) |
    IPv4ConfigurationMethod=(static | dhcp) |
    IPv6ConfigurationMethod=(static | auto) |
    IPv4GatewayIP=(0-255).(0-255).(0-255).(0-255) |
    IPv6HopLimit=[0-255] |
    IPv6NdDetectDuplicateAddress=[0-255] |
    IPv6NdReachableTime=[0-65535] |
    IPv6NdRetransmitTime=[0-65535] |
    IPv6NdTimeOut=[0-65535] |
    IPv4Priority=[0-7] |
    IPv6Priority=[0-7] |
    IPv4SubnetMask=(0-255).(0-255).(0-255).(0-255) |
    IPv4VlanId=[1-4094] |
    IPv6VlanId=[1-4094] |
    maxFramePayload=[1500-9000] |
    tcpListeningPort=(3260 | [49152-65535]) |
    portSpeed=(autoNegotiate | 10 | 25 | 40 | 50 | 100))

パラメーター

パラメーター 説明

controller

プロパティを定義するコントローラーを指定できます。

hostPort

プロパティを定義するホスト ポート ラベルを指定できます。200GBのホスト ポートの場合のみ、physical または virtual をパラメーターとして指定できます。

200GBのホスト ポート接続の値を指定しない場合は、physical パラメーターがデフォルトで設定されます。

IPV4Address

アドレスを次の形式で入力できます:(0-255).(0-255).(0-255).(0-255)。

IPV6LocalAddress

アドレスを次の形式で入力できます:: (FE80):(0000):(0000):(0000): (0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF)。

IPv6RoutableAddress

アドレスを次の形式で入力できます:: (0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF): (0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF)。

IPV6RouterAddress

アドレスを次の形式で入力できます:: (0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF): (0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF)。

enableIPV4

IPv4を有効にすることができます。

enableIPV6

IPv6を有効にすることができます。IPv6のアドレス スペースは128ビットです。コロンで区切られた8つの16ビット16進ブロックで表されます。

enableIPv4Vlan

IPv4 VLANを有効にすることができます。VLANは、同じスイッチ、同じルーター、またはその両方でサポートされる他の物理LAN(ローカル エリア ネットワーク)および仮想LANから物理的に分離されたように動作する論理ネットワークです。

enableIPv6Vlan

IPv6 VLANを有効にすることができます。VLANは、同じスイッチ、同じルーター、またはその両方でサポートされる他の物理LAN(ローカル エリア ネットワーク)および仮想LANから物理的に分離されたように動作する論理ネットワークです。

enableIPv4Priority

ネットワーク アクセスの優先度を決定するパラメーターを有効にすることができます。共有LAN環境(イーサネットなど)では、多数のステーションがネットワーク アクセスで競合する可能性があります。アクセスは先に行われたものから順に処理されます。2つのステーションが同時にネットワークにアクセスしようとすると、両方のステーションがアクセスを停止して再試行まで待機します。1つのステーションだけがスイッチ ポートに接続されるスイッチ イーサネットでは、このプロセスが最小化されます。

enableIPv6Priority

ネットワーク アクセスの優先度を決定するパラメーターを有効にすることができます。共有LAN環境(イーサネットなど)では、多数のステーションがネットワーク アクセスで競合する可能性があります。アクセスは先に行われたものから順に処理されます。2つのステーションが同時にネットワークにアクセスしようとすると、両方のステーションがアクセスを停止して再試行まで待機します。1つのステーションだけがスイッチ ポートに接続されるスイッチ イーサネットでは、このプロセスが最小化されます。

fecMode

ホスト ポートのFECモードを次のいずれかのオプションに設定できます。

  • auto

  • none

  • reedSolomon

  • fireCode

IPv4ConfigurationMethod

IPv4の静的アドレスまたはDHCPアドレスを設定できます。

IPv6ConfigurationMethod

IPv6の静的アドレスまたはDHCPアドレスを設定できます。

IPv4GatewayIP

ゲートウェイ アドレスを次の形式で入力できます:(0-255).(0-255).(0-255).(0-255)。

IPv6HopLimit

IPv6パケットが経由できるホップの最大数を設定できます。デフォルト値は64です。

IPv6NdDetectDuplicateAddress

IPアドレスが一意であることを確認するために送信する近隣要求メッセージの数を設定できます。

IPv6NdReachableTime

リモートのIPv6ノードが到達可能とみなされる時間(ミリ秒)を設定できます。デフォルト値は30000ミリ秒です。

IPv6NdRetransmitTime

IPv6ノードにパケットを再送し続ける時間(ミリ秒)を設定できます。デフォルト値は1000ミリ秒です。

IPv6NdTimeOut

IPv6ノードのタイムアウト値(ミリ秒)を設定できます。デフォルト値は30000ミリ秒です。

IPv4Priority

IPv4パケットの優先度を設定できます。

IPv6Priority

IPv6パケットの優先度を設定できます。

IPv4SubnetMask

サブネット マスク アドレスを次の形式で入力できます:(0-255).(0-255).(0-255).(0-255)。

IPv4VlanId

IPv4 VLAN IDを設定できます。

IPv6VlanId

IPv6 VLAN IDを設定できます。

maxFramePayload

ネットワークで送信されるパケットまたはフレームの最大サイズを設定できます。標準イーサネット フレームのペイロード部分は1500に、ジャンボ イーサネット フレームは9000に設定されます。ジャンボ フレームを使用している場合は、ネットワーク パス内のすべてのデバイスが大きなフレーム サイズを処理できる必要があります。デフォルト値は1フレームあたり1500バイトです。

NVMe over RoCE環境で最大限のパフォーマンスを実現するには、フレーム サイズを4200に設定します。

tcpListeningPort

イニシエータからのiSCSIログインをリスンするために使用するTCPポート番号を設定できます。デフォルト ポートは3260です。

portSpeed

ポートの通信速度をMb/秒単位で設定できます。

このパラメーターは、25GbpsのiSCSIホスト インターフェイス カードと100Gbpsのイーサネット ホスト インターフェイス カードでのみサポートされます。25GbpsのiSCSIホスト インターフェイス カードでは、1つのポートの速度を変更すると、カード上の4つのポートすべての速度が変更されます。この場合の選択可能なオプションは、10または25です。100Gbpsのイーサネット ホスト インターフェイス カード(リリース8.50で追加)では、1つのポートの速度を変更しても、カード上の他のポートには影響しません。この場合の選択可能なオプションは、autoNegotiate、10、25、40、50、または100です。

ホスト ポート タイプ別のパラメーター サポート状況

パラメーターがサポートされるかどうかは、次の表に示すように、ホスト ポート タイプ(iSCSI、iSER、NVMe over InfiniBand、またはNVMe over RoCE)によって異なります。

パラメーター iSCSI iSER NVMe over InfiniBand NVMe over RoCE

IPV4Address

IPV6LocalAddress

IPv6RoutableAddress

IPV6RouterAddress

enableIPV4

enableIPV6

enableIPv4Vlan

×

enableIPv6Vlan

×

enableIPv4Priority

×

enableIPv6Priority

×

IPv4ConfigurationMethod

IPv6ConfigurationMethod

IPv4GatewayIP

IPv6HopLimit

IPv6NdDetectDuplicateAddress

IPv6NdReachableTime

IPv6NdRetransmitTime

IPv6NdTimeOut

IPv4Priority

×

IPv6Priority

×

IPv4SubnetMask

IPv4VlanId

×

IPv6VlanId

×

maxFramePayload

tcpListeningPort

portSpeed

最小ファームウェア レベル

11.70.1で、fecMode パラメーターが追加されました。

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