エフサステクノロジーズ株式会社

本ページの製品は2024年4月1日より、エフサステクノロジーズ株式会社に統合となり、順次、切り替えを実施してまいります。一部、富士通表記が混在することがありますので、ご了承ください。

SANtricity 11.8 Commands ( CA08871-194 ~ 196 )

ボリューム グループの移行について

ボリューム グループがNVMeまたはFIPS対応ドライブで構成されている場合は、ターゲット システムへの移行を開始する前に、ドライブのロックを解除できるようにセキュリティ キーとパス フレーズをソース システムから記録 / 保存する必要があります。セキュリティ キーとパス フレーズが不明な場合やデータ整合性を必要としない場合は、Security Eraseを実行できます。ETERNUS AB/HB シリーズ ストレージ システムでは、暗号化セキュリティが異なるドライブを混在させることができません。セキュリティ キーを使用してドライブのロックを解除する方法、FIPSドライブを消去する方法、NVMeドライブをロック解除またはリセットする方法の詳細については、SANtricity System Managerのオンライン ヘルプを参照してください。

ボリューム グループの移行では、ボリューム グループをエクスポートして、別のストレージ システムにインポートすることができます。ボリューム グループをエクスポートして、オフラインの状態でデータを格納することもできます。

データ アクセスが失われる可能性 – ボリューム グループの移動前またはボリューム グループのインポート前にボリューム グループをエクスポートする必要があります。

ボリューム グループのエクスポート

ボリューム グループのエクスポート処理では、ボリューム グループ内のドライブの削除の準備をします。オフラインのストレージのドライブを削除したり、ボリューム グループを別のストレージ システムにインポートしたりできます。ボリューム グループのエクスポート処理が完了すると、すべてのドライブがオフラインになります。関連付けられているボリュームまたは空き容量ノードはストレージ管理ソフトウェアに表示されなくなります。

エクスポートできないコンポーネント

ボリューム グループのエクスポート手順を実行する前に、エクスポートできないコンポーネントを削除する必要があります。削除する必要のあるコンポーネントは次のとおりです。

  • 永続的予約

  • マッピング

  • ボリューム コピー ペア

  • リモート ミラー ペア

  • ミラー リポジトリ

ボリューム グループのエクスポートの基本手順

ボリューム グループをエクスポートするには、ソース ストレージ システムで次の手順を実行します。

  1. ストレージ システムの構成を保存します。

  2. すべてのI/Oを停止します。

  3. ボリューム グループ内のボリューム上のデータをバックアップします。

  4. ボリューム グループ内のボリューム上のファイルシステムをアンマウントまたは切断します。

  5. ボリューム グループを特定して、ドライブにソースとデスティネーションのストレージ システム名、ボリューム グループ名、ボリューム グループ内のドライブの総数のラベルを付けます。

  6. ボリューム グループをオフラインにします。

  7. トレイ内の適切な通気を確保するために、空のドライブ キャニスターまたは新しいドライブを入手して、エクスポートするボリューム グループに関連付けられているドライブを取り外したあとでドライブを交換できるようにします。

ボリューム グループをエクスポートするには、ターゲット ストレージ システムで次の手順を実行します。

  1. ターゲット ストレージ システムに使用可能なドライブ スロットがあることを確認します。

  2. インポートするドライブがターゲット ストレージ システムでサポートされていることを確認します。

  3. 新しいボリュームがターゲット ストレージ システムでサポートされていることを確認します。

  4. 最新バージョンのファームウェアがコントローラーにインストールされていることを確認します。

  5. RAIDレベル6のボリューム グループをエクスポートする場合は、RAIDレベル6がターゲット ストレージ システムでサポートされていることを確認します。

  6. 最新バージョンのストレージ管理ソフトウェアがターゲット ストレージ システムにインストールされていることを確認します。

  7. ドライブ セキュリティが有効なボリューム グループをエクスポートする場合は、ターゲット ストレージ システムでドライブ セキュリティが有効になっていることを確認します。

ボリューム グループのインポート

ボリューム グループのインポート処理では、インポートしたボリューム グループをターゲット ストレージ システムに追加します。ボリューム グループのインポート処理が完了すると、すべてのドライブのステータスが最適になります。これで、関連付けられているボリュームまたは空き容量ノードが、ターゲット ストレージ システムにインストールされているストレージ管理ソフトウェアに表示されるようになります。

ボリューム グループのインポートの基本手順

ボリューム グループをインポートする前に、ボリューム グループ内のすべてのドライブをトレイに挿入する必要があります。

ボリューム グループをインポートするには、ターゲット ストレージ システムで次の手順を実行します。

  1. エクスポートしたドライブを使用可能なドライブ スロットに挿入します。

  2. インポートするボリューム グループの概要を[インポート レポート]で確認します。

  3. インポートできないコンポーネントがないかどうかを確認します。

  4. インポート手順を続行することを確認します。

インポートできないコンポーネント

ボリューム グループのインポート手順では、一部のコンポーネントをインポートできません。この手順では次のコンポーネントが削除されます。

  • 永続的予約

  • マッピング

  • ボリューム コピー ペア

  • リモート ミラー ペア

  • ミラー リポジトリ

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