SANtricity 11.8 Commands

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ディスク プールのフル プロビジョニングの開始

start diskPool fullProvisioning コマンドは、ディスク プール内のすべてのボリュームでフル プロビジョニング処理を開始し、必要に応じてディスク プールでのリソース プロビジョニングを無効にします。

対応シリーズ

このコマンドは、AB6100とAB3100を含むあらゆるストレージ システムに適用されます。ただし、すべてのSMcliパッケージがインストールされている必要があります。

ロール

このコマンドをAB6100およびAB3100のストレージ システムに対して実行するには、Storage Adminロールが必要です。

コンテキスト

リソース プロビジョニング機能は、標準ボリュームよりも多くのドライブ ブロックを未割り当てのままにすることで、SSDの書き込み回数を減らし、書き込みパフォーマンスを向上させます。リソース プロビジョニング ボリュームはSSDボリューム グループまたはプール内のシック ボリュームで、ドライブ容量は(ボリュームに)割り当てられますが、ボリューム作成時にドライブ ブロックは割り当て解除(マッピング解除)されます。ドライブ ブロックは、ホスト書き込みIOを実行する時点で必要に応じて割り当てられます。ホストのマッピング解除処理によって、ドライブ ブロックは未割り当ての状態に戻ります。また、リソース プロビジョニングでは、決まったタイミングで実行されるバックグラウンドでの初期化が行われないため、大容量のボリュームを迅速に初期化できます。

リソース プロビジョニング ボリュームは、すべてのドライブでNVMeのDeallocated or Unwritten Logical Block Error(DULBE)エラー リカバリー機能がサポートされているSSDボリューム グループおよびプールでのみサポートされます。パフォーマンスがどの程度向上するかは、ドライブのモデルや容量によって異なります。

フル プロビジョニング形式では、ストレージ プール内のボリュームに必要なすべてのブロックがドライブに完全にマッピングされます。このコマンドは、リソース プロビジョニングされたストレージ プールにのみ使用できます。disableResourceProvisioning オプションを FALSE に設定しないと、ボリュームは引き続きリソース プロビジョニングされ、ストレージ プールに新しく作成されるボリュームもリソース プロビジョニングされます。リソース プロビジョニングを無効にするオプションを TRUE に設定すると、ボリュームはリソース プロビジョニングされなくなり、ストレージ プールに新しく作成されるボリュームもリソース プロビジョニングされません。

構文

start diskPool[diskPoolName] fullProvisioning [disableResourceProvisioning=(TRUE | FALSE)]

パラメーター

パラメーター 説明

diskPool

フル プロビジョニング処理を開始するディスク プール。ディスク プール名は角かっこ([ ])で囲みます。

disableResourceProvisioning

フル プロビジョニング処理の完了後にリソース プロビジョニングを無効にするかどうかを指定する設定。リソース プロビジョニングを無効にしない場合は、FALSE に設定します。デフォルト値は TRUE です。

ストレージ プールおよび関連するすべてのボリュームでリソース プロビジョニングを再び有効にするには、Start Disk Pool Resource Provisioning コマンドを使用します。

最小ファームウェア レベル

11.72

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