SANtricity 11.8 Commands

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コントローラーの設定

set controller コマンドは、コントローラーの属性を定義します。

対応シリーズ

このコマンドは、すべてのSMcliパッケージがインストールされていれば、HB2100/HB2200/HB2300、HB5100/HB5200、AB6100、AB3100を含むあらゆるストレージ システムに適用されます。

ロール

このコマンドをHB2100/HB2200/HB2300、HB5100/HB5200、AB6100、またはAB3100のストレージ システムに対して実行するには、Storage Adminロールが必要です。

構文

set controller [(a|b)]
[availability=(online | offline | serviceMode)]
[ethernetPort [(1| 2)] ethernetPortOptions]
[globalNVSRAMByte [nvsramOffset]=(nvsramByteSetting | nvsramBitSetting)]
[hostNVSRAMByte [hostType, nvsramOffset]=(nvsramByteSetting | nvsramBitSetting)]
[IPv4GatewayIP=ipAddress]
[IPv6RouterAddress=ipv6Address]
[iscsiHostPort [portLabel] iscsiHostPortOptions]
[rloginEnabled=(TRUE | FALSE)]
[serviceAllowedIndicator=(on | off)]

パラメーター

パラメーター 説明

controller

プロパティを定義するコントローラー。有効なコントローラー識別子は、a または b で、a はスロットAのコントローラー、b はスロットBのコントローラーです。コントローラーの識別子は角かっこ([ ])で囲みます。コントローラーを指定しないと、コントローラーのファームウェアから構文エラーが返されます。

availability

コントローラーのモード。onlineofflineserviceMode(サービス)のいずれかに設定できます。

ethernetPort

管理イーサネット ポートの属性(オプション)。このパラメーターで指定できるエントリについては、このあとの構文要素の表を参照してください。IPアドレス、ゲートウェイ アドレス、サブネット マスク アドレスなどの多数の設定を指定できます。

globalNVSRAMByte

コントローラーNVSRAMの一部分。領域内の開始バイト オフセットを使用して変更される領域、およびNVSRAMに格納される新しいデータのバイト値またはビット値を指定します。

hostNVSRAMByte

ホスト固有の領域のNVSRAM。特定のホストのホスト インデックス、領域内の開始オフセット、バイト数、およびNVSRAMに格納される新しいデータのバイト値またはビット値を指定します。

IPv4GatewayIP

ネットワークへのインターフェイスを提供するノードのIPアドレス。IPv4ゲートウェイのアドレス形式は、(0—​255).(0—​255).(0—​255).(0—​255) です。

IPv6RouterAddress

複数の論理サブネットに接続するIPv6ルーターのIPアドレス。IPv6ルーターのアドレス形式は、(0–FFFF):(0–FFFF):(0–FFFF):(0–FFFF): (0–FFFF):(0–FFFF):(0–FFFF):(0–FFFF) です。

iscsiHostPort

このパラメーターでは、コントローラーのiSCSIポートのオプションを設定できます。iSCSIポートのラベルまたは番号を入力し、そのポートのオプションを選択します。

詳細については、後述の「iSCSIホスト ポート ラベルの特定」のセクションを参照してください。

rloginEnabled

リモート ログイン機能をオンにするかどうかの設定。リモート ログイン機能をオンにするには、このパラメーターを TRUE に設定します。リモート ログイン機能をオフにするには、このパラメーターを FALSE に設定します。

serviceAllowedIndicator

保守操作可能インジケータ ライトをオンにするかどうかの設定。保守操作可能インジケータ ライトをオンにするには、このパラメーターを on に設定します。保守操作可能インジケータ ライトをオフにするには、このパラメーターを off に設定します。

iSCSIホスト ポート ラベルの特定

ホスト ポートのラベルを指定する必要があります。次の手順に従ってホスト ポートのラベルを指定します。

  1. iSCSIホスト ポートのポート ラベルが不明な場合は、show controller コマンドを実行します。

  2. 結果の [Host interface] セクションで、選択するホスト ポートを探します。

    ポート ラベルは、Port フィールドに返された完全な値です。

  3. ポート ラベルの値全体を、引用符と角かっこの両方で囲みます(["portLabel"])。たとえば、ポート ラベルが Ch 2 の場合は、iSCSIホスト ポートを次のように指定します。

    iscsiHostPort[\"ch 2\"]

    Windowsのコマンド ラインを使用していて、ラベルにパイプ(|)が含まれる場合は、この文字をエスケープする必要があります(^を使用)。エスケープしない場合は、コマンドと解釈されます。たとえば、ポート ラベルが e0b|0b の場合は、iSCSIホスト ポートを次のように指定します。

    iscsiHostPort[\"e0b^|0b\"]

下位互換性のために、引用符と角かっこ([" "])ではなく角かっこ([ ])で囲まれているiscsiPortNumberも、引き続きETERNUS AB/HBシリーズの旧世代コントローラーに使用できます。これらのコントローラーでは、iscsiPortNumberの有効な値は次のとおりです。

  • ホスト ポートが統合されたコントローラーの場合、番号は3、4、5、または6です。

  • ホスト インターフェイス カード上にのみホスト ポートがあるコントローラーの場合、番号は1、2、3、または4です。

以前の構文の例は次のとおりです。

iscsiHostPort[3]

ethernetPortパラメーターのオプション

enableIPv4=(TRUE | FALSE) |
enableIPv6=(TRUE | FALSE) |
IPv6LocalAddress=(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF): (0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF) |
IPv6RoutableAddress=(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF): (0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF) |
IPv4Address=(0-255).(0-255).(0-255).(0-255) |
IPv4ConfigurationMethod=[(static | dhcp)] |
IPv4SubnetMask=(0-255).(0-255).(0-255).(0-255) |
duplexMode=(TRUE | FALSE) |
portSpeed=[(autoNegotiate | 10 | 100 | 1000)]

iSCSIHostPortパラメーターのオプション

IPv4Address=(0-255).(0-255).(0-255).(0-255) |
IPv6LocalAddress=(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF): (0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF) |
IPv6RoutableAddress=(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF): (0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF) |
IPv6RouterAddress=(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF): (0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF) |
enableIPv4=(TRUE | FALSE) | enableIPv6=(TRUE | FALSE) |
enableIPv4Vlan=(TRUE | FALSE) | enableIPv6Vlan=(TRUE | FALSE) |
enableIPv4Priority=(TRUE | FALSE) | enableIPv6Priority=(TRUE | FALSE) |
IPv4ConfigurationMethod=(static | dhcp) |
IPv6ConfigurationMethod=(static | auto) |
IPv4GatewayIP=(TRUE | FALSE) |
IPv6HopLimit=[0-255] |
IPv6NdDetectDuplicateAddress=[0-256] |
IPv6NdReachableTime=[0-65535] |
IPv6NdRetransmitTime=[0-65535] |
IPv6NdTimeOut=[0-65535] |
IPv4Priority=[0-7] | IPv6Priority=[0-7] |
IPv4SubnetMask=(0-255).(0-255).(0-255).(0-255) |
IPv4VlanId=[1-4094] | IPv6VlanId=[1-4094] |
maxFramePayload=[*frameSize*] |
tcpListeningPort=[3260, 49152-65536] |
portSpeed=[( 10 | 25)]

NVSRAMByte パラメーターは廃止されたため、hostNVSRAMByte パラメーターまたは globalNVSRAMByte パラメーターのどちらかに置き換える必要があります。

このコマンドではパラメーターを1つ以上指定できます。すべてのパラメーターを使用する必要はありません。

availability パラメーターを serviceMode に設定すると、すべてのボリュームの所有権が代替コントローラーに移ります。指定したコントローラーはボリュームの割り当てをすべて削除され、ボリュームの所有権の取得を拒否するようになります。サービス モードは availability パラメーターを online に設定しないかぎり、リセットしても電源を入れ直しても解除されません。

NVSRAM情報を表示するには、show controller NVSRAM コマンドを使用します。NVSRAMに変更を加える場合は、事前に富士通のサポートに連絡して変更可能なNVSRAMの領域を確認してください。

duplexMode オプションを TRUE に設定すると、選択したイーサネット ポートが全二重に設定されます。デフォルト値は半二重です(duplexMode パラメーターの設定は FALSE)。

IPv4またはIPv6の設定を確実に適用するためには、次の iscsiHostPort オプションを設定する必要があります。

  • enableIPV4= TRUE

  • enableIPV6= TRUE

IPv6のアドレス スペースは128ビットです。コロンで区切られた8つの16ビット16進ブロックで表されます。

maxFramePayload オプションは、IPv4とIPv6で共有されます。標準イーサネット フレームのペイロード部分は 1500 に、ジャンボ イーサネット フレームは 9000 に設定されます。ジャンボ フレームを使用している場合は、ネットワーク パス内のすべてのデバイスが大きなフレーム サイズを処理できる必要があります。

portSpeed オプションは、メガビット/秒(Mb/秒)で表されます。

iscsiHostPort パラメーターの portSpeed オプションの値は、メガビット/秒(Mb/s)単位です。

次の値は iscsiHostOptions のデフォルト値です。

  • IPv6HopLimit オプションは 64

  • IPv6NdReachableTime オプションは 30000 ミリ秒。

  • IPv6NdRetransmitTime オプションは 1000 ミリ秒。

  • IPv6NdTimeOut オプションは 30000 ミリ秒。

  • tcpListeningPort オプションは 3260

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