SANtricity 11.8 Commands ( CA08871-194 ~ 196 )
コントローラーの設定
set controller
コマンドは、コントローラーの属性を定義します。
対応シリーズ
このコマンドは、すべてのSMcliパッケージがインストールされていれば、HB2100/HB2200/HB2300、HB5100/HB5200、AB6100、AB3100を含むあらゆるストレージ システムに適用されます。
ロール
このコマンドをHB2100/HB2200/HB2300、HB5100/HB5200、AB6100、またはAB3100のストレージ システムに対して実行するには、Storage Adminロールが必要です。
構文
set controller [(a|b)] [availability=(online | offline | serviceMode)] [ethernetPort [(1| 2)] ethernetPortOptions] [globalNVSRAMByte [nvsramOffset]=(nvsramByteSetting | nvsramBitSetting)] [hostNVSRAMByte [hostType, nvsramOffset]=(nvsramByteSetting | nvsramBitSetting)] [IPv4GatewayIP=ipAddress] [IPv6RouterAddress=ipv6Address] [iscsiHostPort [portLabel] iscsiHostPortOptions] [rloginEnabled=(TRUE | FALSE)] [serviceAllowedIndicator=(on | off)]
パラメーター
パラメーター | 説明 |
---|---|
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プロパティを定義するコントローラー。有効なコントローラー識別子は、 |
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コントローラーのモード。 |
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管理イーサネット ポートの属性(オプション)。このパラメーターで指定できるエントリについては、このあとの構文要素の表を参照してください。IPアドレス、ゲートウェイ アドレス、サブネット マスク アドレスなどの多数の設定を指定できます。 |
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コントローラーNVSRAMの一部分。領域内の開始バイト オフセットを使用して変更される領域、およびNVSRAMに格納される新しいデータのバイト値またはビット値を指定します。 |
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ホスト固有の領域のNVSRAM。特定のホストのホスト インデックス、領域内の開始オフセット、バイト数、およびNVSRAMに格納される新しいデータのバイト値またはビット値を指定します。 |
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ネットワークへのインターフェイスを提供するノードのIPアドレス。IPv4ゲートウェイのアドレス形式は、(0—255).(0—255).(0—255).(0—255) です。 |
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複数の論理サブネットに接続するIPv6ルーターのIPアドレス。IPv6ルーターのアドレス形式は、 |
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このパラメーターでは、コントローラーのiSCSIポートのオプションを設定できます。iSCSIポートのラベルまたは番号を入力し、そのポートのオプションを選択します。 詳細については、後述の「iSCSIホスト ポート ラベルの特定」のセクションを参照してください。 |
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リモート ログイン機能をオンにするかどうかの設定。リモート ログイン機能をオンにするには、このパラメーターを |
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保守操作可能インジケータ ライトをオンにするかどうかの設定。保守操作可能インジケータ ライトをオンにするには、このパラメーターを |
iSCSIホスト ポート ラベルの特定
ホスト ポートのラベルを指定する必要があります。次の手順に従ってホスト ポートのラベルを指定します。
-
iSCSIホスト ポートのポート ラベルが不明な場合は、
show controller
コマンドを実行します。 -
結果の [Host interface] セクションで、選択するホスト ポートを探します。
ポート ラベルは、
Port
フィールドに返された完全な値です。 -
ポート ラベルの値全体を、引用符と角かっこの両方で囲みます(["portLabel"])。たとえば、ポート ラベルが
Ch 2
の場合は、iSCSIホスト ポートを次のように指定します。iscsiHostPort[\"ch 2\"]
Windowsのコマンド ラインを使用していて、ラベルにパイプ(|)が含まれる場合は、この文字をエスケープする必要があります(^を使用)。エスケープしない場合は、コマンドと解釈されます。たとえば、ポート ラベルが
e0b|0b
の場合は、iSCSIホスト ポートを次のように指定します。iscsiHostPort[\"e0b^|0b\"]
下位互換性のために、引用符と角かっこ([" "])ではなく角かっこ([ ])で囲まれているiscsiPortNumberも、引き続きETERNUS AB/HBシリーズの旧世代コントローラーに使用できます。これらのコントローラーでは、iscsiPortNumberの有効な値は次のとおりです。
以前の構文の例は次のとおりです。 iscsiHostPort[3] |
ethernetPortパラメーターのオプション
enableIPv4=(TRUE | FALSE) |
enableIPv6=(TRUE | FALSE) |
IPv6LocalAddress=(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF): (0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF) |
IPv6RoutableAddress=(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF): (0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF) |
IPv4Address=(0-255).(0-255).(0-255).(0-255) |
IPv4ConfigurationMethod=[(static | dhcp)] |
IPv4SubnetMask=(0-255).(0-255).(0-255).(0-255) |
duplexMode=(TRUE | FALSE) |
portSpeed=[(autoNegotiate | 10 | 100 | 1000)]
iSCSIHostPortパラメーターのオプション
IPv4Address=(0-255).(0-255).(0-255).(0-255) |
IPv6LocalAddress=(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF): (0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF) |
IPv6RoutableAddress=(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF): (0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF) |
IPv6RouterAddress=(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF): (0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF) |
enableIPv4=(TRUE | FALSE) | enableIPv6=(TRUE | FALSE) |
enableIPv4Vlan=(TRUE | FALSE) | enableIPv6Vlan=(TRUE | FALSE) |
enableIPv4Priority=(TRUE | FALSE) | enableIPv6Priority=(TRUE | FALSE) |
IPv4ConfigurationMethod=(static | dhcp) |
IPv6ConfigurationMethod=(static | auto) |
IPv4GatewayIP=(TRUE | FALSE) |
IPv6HopLimit=[0-255] |
IPv6NdDetectDuplicateAddress=[0-256] |
IPv6NdReachableTime=[0-65535] |
IPv6NdRetransmitTime=[0-65535] |
IPv6NdTimeOut=[0-65535] |
IPv4Priority=[0-7] | IPv6Priority=[0-7] |
IPv4SubnetMask=(0-255).(0-255).(0-255).(0-255) |
IPv4VlanId=[1-4094] | IPv6VlanId=[1-4094] |
maxFramePayload=[*frameSize*] |
tcpListeningPort=[3260, 49152-65536] |
portSpeed=[( 10 | 25)]
注
|
このコマンドではパラメーターを1つ以上指定できます。すべてのパラメーターを使用する必要はありません。
availability
パラメーターを serviceMode
に設定すると、すべてのボリュームの所有権が代替コントローラーに移ります。指定したコントローラーはボリュームの割り当てをすべて削除され、ボリュームの所有権の取得を拒否するようになります。サービス モードは availability
パラメーターを online
に設定しないかぎり、リセットしても電源を入れ直しても解除されません。
NVSRAM情報を表示するには、show controller NVSRAM
コマンドを使用します。NVSRAMに変更を加える場合は、事前に富士通のサポートに連絡して変更可能なNVSRAMの領域を確認してください。
duplexMode
オプションを TRUE
に設定すると、選択したイーサネット ポートが全二重に設定されます。デフォルト値は半二重です(duplexMode
パラメーターの設定は FALSE
)。
IPv4またはIPv6の設定を確実に適用するためには、次の iscsiHostPort
オプションを設定する必要があります。
-
enableIPV4=
TRUE
-
enableIPV6=
TRUE
IPv6のアドレス スペースは128ビットです。コロンで区切られた8つの16ビット16進ブロックで表されます。
maxFramePayload
オプションは、IPv4とIPv6で共有されます。標準イーサネット フレームのペイロード部分は 1500
に、ジャンボ イーサネット フレームは 9000
に設定されます。ジャンボ フレームを使用している場合は、ネットワーク パス内のすべてのデバイスが大きなフレーム サイズを処理できる必要があります。
portSpeed
オプションは、メガビット/秒(Mb/秒)で表されます。
iscsiHostPort
パラメーターの portSpeed
オプションの値は、メガビット/秒(Mb/s)単位です。
次の値は iscsiHostOptions
のデフォルト値です。
-
IPv6HopLimit
オプションは64
。 -
IPv6NdReachableTime
オプションは30000
ミリ秒。 -
IPv6NdRetransmitTime
オプションは1000
ミリ秒。 -
IPv6NdTimeOut
オプションは30000
ミリ秒。 -
tcpListeningPort
オプションは3260
。