SANtricity 11.8 Commands

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共通の構文要素

共通の構文要素は、スクリプト コマンドで使用できるパラメーターとオプションの一般的なカテゴリーです。次の表は、共通の構文要素で使用される表記規則を示しています。

表記規則 定義

a | b

選択肢(「a」または「b」)

italicized-words

パラメーターを指定(変数に応答)するためにユーザー入力が必要

[ ... ](角かっこ)

0~1回のみ使用可能(角かっこは、一部のコマンド パラメーターの区切り記号としても使用されます)

{ ... }(中かっこ)

0または複数回使用可能

(a | b | c)

複数の選択肢から1つだけを選択

次の表は、共通の構文のパラメーターとその有効な値を示しています。

共通の構文 構文の値

autoconfigure-vols-attr- value-list

autoconfigure-vols-attr-value-pair {autoconfigure-vols-attr-value-pair}

autoconfigure-vols-attr- value-pair

driveType=drive-type | driveMediaType=drive-media-type |
raidLevel=raid-level | volumeGroupWidth=integer-literal |
volumeGroupCount=integer-literal | volumesPerGroupCount=integer-literal6|
hotSpareCount=integer-literal | segmentSize=segment-size-spec | cacheReadPrefetch=(TRUE | FALSE)
securityType=(none | capable | enabled)7| dataAssurance=(none | enabled)5

boolean

(TRUE | FALSE)

cache-flush-modifier- setting

immediate, 0, .25, .5, .75, 1, 1.5, 2, 5, 10, 20, 60, 120, 300, 1200, 3600, infinite

capacity-spec

integer-literal [KB | MB | GB | TB | Bytes]

count-based-repository- spec

repositoryRAIDLevel =repository-raid-level repositoryDriveCount=integer-literal
[repositoryVolumeGroupUserLabel =user-label] [driveType=drive-type4
] [trayLossProtect=(TRUE | FALSE)1] | [drawerLossProtect=(TRUE | FALSE)2] |
[dataAssurance=(none | enabled)5] |

create-raid-vol-attr- value-list

create-raid-volume-attribute-value-pair {create-raid-volume-attribute-value-pair}

create-raid-volume- attribute-value-pair

capacity=capacity-spec | owner=(a | b) |
cacheReadPrefetch=(TRUE | FALSE) | segmentSize=integer-literal |
usageHint=usage-hint-spec

create-volume-copy-attr- value-list

create-volume-copy-attr-value-pair {create-volume-copy-attr-value-pair}

create-volume-copy-attr- value-pair

copyPriority=(highest | high | medium | low | lowest) |
targetReadOnlyEnabled=(TRUE | FALSE) | copyType=(offline | online) |
repositoryPercentOfBase=(20 | 40 | 60 | 120 | default) |
repositoryGroupPreference=(sameAsSource | otherThanSource | default)

drive-media-type

(HDD | SSD | unknown | allMedia) HDD はハード ディスク ドライブを意味します。SSD はソリッド ステート ディスクを意味します。

drive-spec

trayID,slotID または trayID,drawerID,slotID ドライブは、2つまたは3つの整数リテラル値をカンマで区切って定義します。低密度のトレイには値が2つ必要です。高密度のトレイ(ドロワーを備えたトレイ)には値が3つ必要です。

drive-spec-list

drive-spec drive-spec

drive-type

(fibre | SATA | SAS)

ファームウェア バージョン8.60以降でサポートされているのはSASドライブのみです。

error-action

(stop | continue)

ethernet-port-options

enableIPv4=(TRUE | FALSE) | enableIPv6=(TRUE | FALSE) |
IPv6LocalAddress=ipv6-address | IPv6RoutableAddress=ipv6-address |
IPv6RouterAddress=ipv6-address | IPv4Address=ip-address |
IPv4ConfigurationMethod= (static | dhcp) | IPv4GatewayIP=ip-address |
IPv4SubnetMask=ip-address | duplexMode=(TRUE | FALSE) | portSpeed=(autoNegotiate | 10 | 100 |
1000)

feature-identifier

すべての機能はデフォルトで有効になっています。

filename

string-literal

gid

string-literal

hex-literal

0x00~0xFFの範囲のリテラル。

host-card-identifier

(1 | 2 | 3 | 4)

host-type

string-literal| integer-literal

instance-based- repository-spec

(repositoryRAIDLevel =repository-raid-level repositoryDrives= (drive-spec-list)
[repositoryVolumeGroupUserLabel =user-label] [trayLossProtect=(TRUE | FALSE)1]) |
[drawerLossProtect=(TRUE | FALSE)2]) | (repositoryVolumeGroup=user-label
[freeCapacityArea=integer-literal3])

repositoryRAIDLevel パラメーターは repositoryDrives パラメーターとともに指定します。RAIDレベルまたはドライブをボリューム グループとともに指定しないでください。ボリューム グループを指定するときは、trayLossProtect パラメーターの値を設定しないでください。

ip-address

(0-255).(0-255).(0-255).(0-255)

ipv6-address

(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF): (0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF)

32文字の16進数をすべて入力する必要があります。

iscsi-host-port

(1 | 2 | 3 | 4)

使用するコントローラーのタイプに応じて、ホスト ポート番号は2、3、4のいずれかになります。

iscsi-host-port-options

IPv4Address=ip-address | IPv6LocalAddress=ipv6-address |
IPv6RoutableAddress=ipv6-address | IPv6RouterAddress=ipv6-address |
enableIPv4=(TRUE | FALSE) | enableIPv6=(TRUE | FALSE) | enableIPv4Priority=(TRUE | FALSE) |
enableIPv6Priority=(TRUE | FALSE) | IPv4ConfigurationMethod=(static | dhcp) |
IPv6ConfigurationMethod= (static | auto) | IPv4GatewayIP=ip-address |
IPv6HopLimit=integer | IPv6NdDetectDuplicateAddress=integer |
IPv6NdReachableTime=time-interval | IPv6NdRetransmitTime=time-interval |
IPv6NdTimeOut=time-interval | IPv4Priority=integer |
IPv6Priority=integer | IPv4SubnetMask=ip-address |
IPv4VlanId=integer | IPv6VlanId=integer |
maxFramePayload=integer | tcpListeningPort=tcp-port-id |
portSpeed=(autoNegotiate | 1 | 10)

iscsiSession

[session-identifier]

nvsram-offset

hex-literal

nvsramBitSetting

nvsram-mask, nvsram-value = 0xhexadecimal, 0xhexadecimal | integer-literal

通常、0xhexadecimal 値は0x00~0xFFの値です。

nvsramByteSetting

nvsram-value = 0xhexadecimal | integer-literal

通常、0xhexadecimal 値は0x00~0xFFの値です。

portID

(0-127)

raid-level

(0 | 1 | 3 | 5 | 6)

recover-raid-volume-attr- value-list

recover-raid-volume-attr-value-pair {recover-raid-volume-attr-value-pair}

recover-raid-volume-attr- value-pair

owner=(a|b) |cacheReadPrefetch=(TRUE | FALSE) | dataAssurance=(none | enabled)

repository-raid-level

(1 | 3 | 5 | 6)

repository-spec

instance-based-repository-spec | count-based-repository-spec

segment-size-spec

integer-literal - すべての容量はbase-2の形式です。

serial-number

string-literal

slotID

大容量ドライブ トレイの場合は、ドライブのトレイIDの値、ドロワーIDの値、およびスロットIDの値を指定します。小容量ドライブ トレイの場合は、ドライブのトレイIDの値とスロットIDの値を指定します。トレイIDの値は、099 です。ドロワーIDの値は、15 です。

スロットIDの最大値はすべて24です。スロットIDの値は、トレイのモデルに応じて0または1で始まります。

トレイIDの値、ドロワーIDの値、およびスロットIDの値は角かっこ([ ])で囲みます。

(drive=\(trayID,[drawerID,]slotID\)|
drives=\(trayID1,[drawerID1,]slotID1 ... trayIDn,[drawerIDn,]slotIDn\) )

test-devices

controller=(a|b)
esms=(esm-spec-list)drives=(drive-spec-list)

test-devices-list

test-devices {test-devices}

time-zone-spec

(GMT+HH:MM | GMT-HH:MM) [dayLightSaving=HH:MM]

trayID-list

trayID {trayID}

usage-hint-spec

usageHint=(multiMedia | database | fileSystem)

ボリュームの使用方法のヒント(想定されるI/O特性)は、適切なデフォルトのボリュームのセグメント サイズと動的キャッシュ読み取りプリフェッチを指定するためにコントローラーで使用されます。ファイルシステムおよびデータベースの場合は、128KBのセグメント サイズが使用されます。マルチメディアの場合は、256KBのセグメント サイズが使用されます。使用方法のヒントを3つすべて使用すると、動的キャッシュ読み取りプリフェッチが有効になります。

user-label

string-literal

有効な文字は、英数字、ダッシュ、アンダースコアです。

user-label-list

user-label {user-label}

volumeGroup-number

integer-literal

wwID

string-literal

1トレイ損失の保護を使用するには、次のガイドラインに従って設定を行う必要があります。

レベル トレイ損失の保護の条件 必要なトレイの最小数

ディスク プール

ディスク プールに同じトレイのドライブが3本以上含まれない。

6

RAID 6

ボリューム グループに同じトレイのドライブが3本以上含まれない。

3

RAID 3またはRAID 5

ボリューム グループ内のドライブがすべて別々のトレイに配置されている。

3

RAID 1

RAID 1ペアのドライブがそれぞれ別のトレイに配置されている。

2

RAID 0

トレイ損失の保護は実現できない。

該当なし

2ドロワー損失の保護を使用するには、次のガイドラインに従って設定を行う必要があります。

レベル ドロワー損失の保護の条件 必要なドロワーの最小数

ディスク プール

プールに5つのドロワーすべてのドライブが含まれていて、各ドロワーに同じ数のドライブが配置されている。60ドライブのトレイでは、ディスク プールに含まれるドライブの数が15、20、25、30、35、40、45、50、55、または60のいずれかである場合にドロワー損失の保護を実現できます。

5

RAID 6

ボリューム グループに同じドロワーのドライブが3本以上含まれない。

3

RAID 3またはRAID 5

ボリューム グループ内のドライブがすべて別々のドロワーに配置されている。

3

RAID 1

ミラー ペアのドライブがそれぞれ別のドロワーに配置されている。

2

RAID 0

ドロワー損失の保護は実現できない。

該当なし

ボリューム グループが複数のトレイにまたがるストレージ システムの構成では、ドロワー損失の保護の設定がトレイ損失の保護の設定と連携していることを確認する必要があります。ドロワー損失の保護はトレイ損失の保護がなくても使用できます。トレイ損失の保護はドロワー損失の保護がなければ使用できません。trayLossProtect パラメーターと drawerLossProtect パラメーターが同じ値に設定されていない場合は、ストレージ システムがエラー メッセージを返し、ストレージ システムの構成は作成されません。

3 空き容量領域が存在するかどうかを確認するには、show volumeGroup コマンドを実行します。

4 デフォルトのドライブ(ドライブ タイプ)は SAS です。

ストレージ システム内のドライブのタイプが1つだけの場合、driveType パラメーターは不要です。driveType パラメーターを使用する場合は、hotSpareCount パラメーターと volumeGroupWidth パラメーターも使用する必要があります。

5 dataAssurance パラメーターは、Data Assurance(DA)機能に関係します。

Data Assurance(DA)機能を使用すると、ストレージ システム全体のデータの整合性が向上します。ホストとドライブの間でデータが移動されたときにストレージ システムがエラーの有無をチェックします。この機能を有効にすると、ボリューム内の各データ ブロックに巡回冗長検査(CRC)と呼ばれるエラー チェック用のコードが付加されます。データ ブロックが移動されると、このCRCコードを使用して、転送中にエラーが発生したかどうかが判断されます。破損している可能性があるデータはディスクに書き込まれず、ホストにも返されません。

DA機能を使用する場合は、最初にDAがサポートされているドライブのみを含むプールまたはボリューム グループを作成します。次に、DA対応ボリュームを作成します。最後に、DAに対応したI/Oインターフェイスを使用してDA対応ボリュームをホストにマッピングします。DAに対応したI/Oインターフェイスには、Fibre Channel、SAS、iSER over InfiniBand(iSCSI Extensions for RDMA/IB)などがあります。iSCSI over EthernetやSRP over InfiniBandではDAはサポートされていません。

必要なすべてのハードウェアとI/OインターフェイスがDA対応である場合は、dataAssurance パラメーターを enabled に設定し、特定の処理でDAを使用できます。たとえば、DA対応ドライブが含まれるボリューム グループを作成し、そのボリューム グループにDA対応のボリュームを作成できます。DA対応のボリュームを使用する他の処理には、DA機能をサポートするオプションがあります。

6 volumesPerGroupCount パラメーターは、各ボリューム グループの容量が同じボリュームの数です。

7 securityType パラメーターを使用すると、作成するボリューム グループのセキュリティ設定を指定できます。選択したセキュリティ設定がすべてのボリュームにも適用されます。セキュリティ設定を指定する際に使用できるオプションは次のとおりです。

  • none - ボリューム グループはセキュアーではありません。

  • capable – ボリューム グループはセキュリティに対応していますが、セキュリティが有効になっていません。

  • enabled – ボリューム グループはセキュリティが有効になっています。

securityType=enabled に設定する場合は、ストレージ システムのセキュリティ キーが作成済みである必要があります(ストレージ システムのセキュリティ キーを作成するには、create storageArray securityKey コマンドを使用します)。

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