SANtricity 11.8 Commands ( CA08871-194 ~ 196 )
共通の構文要素
共通の構文要素は、スクリプト コマンドで使用できるパラメーターとオプションの一般的なカテゴリーです。次の表は、共通の構文要素で使用される表記規則を示しています。
表記規則 | 定義 |
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選択肢(「a」または「b」) |
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パラメーターを指定(変数に応答)するためにユーザー入力が必要 |
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0~1回のみ使用可能(角かっこは、一部のコマンド パラメーターの区切り記号としても使用されます) |
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0または複数回使用可能 |
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複数の選択肢から1つだけを選択 |
次の表は、共通の構文のパラメーターとその有効な値を示しています。
共通の構文 | 構文の値 | ||
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driveType=drive-type | driveMediaType=drive-media-type | raidLevel=raid-level | volumeGroupWidth=integer-literal | volumeGroupCount=integer-literal | volumesPerGroupCount=integer-literal6| hotSpareCount=integer-literal | segmentSize=segment-size-spec | cacheReadPrefetch=(TRUE | FALSE) securityType=(none | capable | enabled)7| dataAssurance=(none | enabled)5 |
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(TRUE | FALSE) |
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immediate, 0, .25, .5, .75, 1, 1.5, 2, 5, 10, 20, 60, 120, 300, 1200, 3600, infinite |
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repositoryRAIDLevel =repository-raid-level repositoryDriveCount=integer-literal [repositoryVolumeGroupUserLabel =user-label] [driveType=drive-type4 ] [trayLossProtect=(TRUE | FALSE)1] | [drawerLossProtect=(TRUE | FALSE)2] | [dataAssurance=(none | enabled)5] | |
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capacity=capacity-spec | owner=(a | b) | cacheReadPrefetch=(TRUE | FALSE) | segmentSize=integer-literal | usageHint=usage-hint-spec |
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copyPriority=(highest | high | medium | low | lowest) | targetReadOnlyEnabled=(TRUE | FALSE) | copyType=(offline | online) | repositoryPercentOfBase=(20 | 40 | 60 | 120 | default) | repositoryGroupPreference=(sameAsSource | otherThanSource | default) |
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enableIPv4=(TRUE | FALSE) | enableIPv6=(TRUE | FALSE) | IPv6LocalAddress=ipv6-address | IPv6RoutableAddress=ipv6-address | IPv6RouterAddress=ipv6-address | IPv4Address=ip-address | IPv4ConfigurationMethod= (static | dhcp) | IPv4GatewayIP=ip-address | IPv4SubnetMask=ip-address | duplexMode=(TRUE | FALSE) | portSpeed=(autoNegotiate | 10 | 100 | 1000) |
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0x00~0xFFの範囲のリテラル。 |
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(repositoryRAIDLevel =repository-raid-level repositoryDrives= (drive-spec-list) [repositoryVolumeGroupUserLabel =user-label] [trayLossProtect=(TRUE | FALSE)1]) | [drawerLossProtect=(TRUE | FALSE)2]) | (repositoryVolumeGroup=user-label [freeCapacityArea=integer-literal3])
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32文字の16進数をすべて入力する必要があります。 |
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(1 | 2 | 3 | 4) 使用するコントローラーのタイプに応じて、ホスト ポート番号は2、3、4のいずれかになります。 |
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IPv4Address=ip-address | IPv6LocalAddress=ipv6-address | IPv6RoutableAddress=ipv6-address | IPv6RouterAddress=ipv6-address | enableIPv4=(TRUE | FALSE) | enableIPv6=(TRUE | FALSE) | enableIPv4Priority=(TRUE | FALSE) | enableIPv6Priority=(TRUE | FALSE) | IPv4ConfigurationMethod=(static | dhcp) | IPv6ConfigurationMethod= (static | auto) | IPv4GatewayIP=ip-address | IPv6HopLimit=integer | IPv6NdDetectDuplicateAddress=integer | IPv6NdReachableTime=time-interval | IPv6NdRetransmitTime=time-interval | IPv6NdTimeOut=time-interval | IPv4Priority=integer | IPv6Priority=integer | IPv4SubnetMask=ip-address | IPv4VlanId=integer | IPv6VlanId=integer | maxFramePayload=integer | tcpListeningPort=tcp-port-id | portSpeed=(autoNegotiate | 1 | 10) |
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[session-identifier] |
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通常、 |
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通常、 |
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(0-127) |
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(0 | 1 | 3 | 5 | 6) |
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owner=(a|b) |cacheReadPrefetch=(TRUE | FALSE) | dataAssurance=(none | enabled) |
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(1 | 3 | 5 | 6) |
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string-literal |
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大容量ドライブ トレイの場合は、ドライブのトレイIDの値、ドロワーIDの値、およびスロットIDの値を指定します。小容量ドライブ トレイの場合は、ドライブのトレイIDの値とスロットIDの値を指定します。トレイIDの値は、 スロットIDの最大値はすべて24です。スロットIDの値は、トレイのモデルに応じて0または1で始まります。 トレイIDの値、ドロワーIDの値、およびスロットIDの値は角かっこ([ ])で囲みます。 (drive=\(trayID,[drawerID,]slotID\)| drives=\(trayID1,[drawerID1,]slotID1 ... trayIDn,[drawerIDn,]slotIDn\) ) |
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controller=(a|b) esms=(esm-spec-list)drives=(drive-spec-list) |
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(GMT+HH:MM | GMT-HH:MM) [dayLightSaving=HH:MM] |
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usageHint=(multiMedia | database | fileSystem) ボリュームの使用方法のヒント(想定されるI/O特性)は、適切なデフォルトのボリュームのセグメント サイズと動的キャッシュ読み取りプリフェッチを指定するためにコントローラーで使用されます。ファイルシステムおよびデータベースの場合は、128KBのセグメント サイズが使用されます。マルチメディアの場合は、256KBのセグメント サイズが使用されます。使用方法のヒントを3つすべて使用すると、動的キャッシュ読み取りプリフェッチが有効になります。 |
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有効な文字は、英数字、ダッシュ、アンダースコアです。 |
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1トレイ損失の保護を使用するには、次のガイドラインに従って設定を行う必要があります。
レベル | トレイ損失の保護の条件 | 必要なトレイの最小数 |
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ディスク プール |
ディスク プールに同じトレイのドライブが3本以上含まれない。 |
6 |
RAID 6 |
ボリューム グループに同じトレイのドライブが3本以上含まれない。 |
3 |
RAID 3またはRAID 5 |
ボリューム グループ内のドライブがすべて別々のトレイに配置されている。 |
3 |
RAID 1 |
RAID 1ペアのドライブがそれぞれ別のトレイに配置されている。 |
2 |
RAID 0 |
トレイ損失の保護は実現できない。 |
該当なし |
2ドロワー損失の保護を使用するには、次のガイドラインに従って設定を行う必要があります。
レベル | ドロワー損失の保護の条件 | 必要なドロワーの最小数 |
---|---|---|
ディスク プール |
プールに5つのドロワーすべてのドライブが含まれていて、各ドロワーに同じ数のドライブが配置されている。60ドライブのトレイでは、ディスク プールに含まれるドライブの数が15、20、25、30、35、40、45、50、55、または60のいずれかである場合にドロワー損失の保護を実現できます。 |
5 |
RAID 6 |
ボリューム グループに同じドロワーのドライブが3本以上含まれない。 |
3 |
RAID 3またはRAID 5 |
ボリューム グループ内のドライブがすべて別々のドロワーに配置されている。 |
3 |
RAID 1 |
ミラー ペアのドライブがそれぞれ別のドロワーに配置されている。 |
2 |
RAID 0 |
ドロワー損失の保護は実現できない。 |
該当なし |
ボリューム グループが複数のトレイにまたがるストレージ システムの構成では、ドロワー損失の保護の設定がトレイ損失の保護の設定と連携していることを確認する必要があります。ドロワー損失の保護はトレイ損失の保護がなくても使用できます。トレイ損失の保護はドロワー損失の保護がなければ使用できません。trayLossProtect
パラメーターと drawerLossProtect
パラメーターが同じ値に設定されていない場合は、ストレージ システムがエラー メッセージを返し、ストレージ システムの構成は作成されません。
3 空き容量領域が存在するかどうかを確認するには、show volumeGroup
コマンドを実行します。
4 デフォルトのドライブ(ドライブ タイプ)は SAS
です。
ストレージ システム内のドライブのタイプが1つだけの場合、driveType
パラメーターは不要です。driveType
パラメーターを使用する場合は、hotSpareCount
パラメーターと volumeGroupWidth
パラメーターも使用する必要があります。
5 dataAssurance
パラメーターは、Data Assurance(DA)機能に関係します。
Data Assurance(DA)機能を使用すると、ストレージ システム全体のデータの整合性が向上します。ホストとドライブの間でデータが移動されたときにストレージ システムがエラーの有無をチェックします。この機能を有効にすると、ボリューム内の各データ ブロックに巡回冗長検査(CRC)と呼ばれるエラー チェック用のコードが付加されます。データ ブロックが移動されると、このCRCコードを使用して、転送中にエラーが発生したかどうかが判断されます。破損している可能性があるデータはディスクに書き込まれず、ホストにも返されません。
DA機能を使用する場合は、最初にDAがサポートされているドライブのみを含むプールまたはボリューム グループを作成します。次に、DA対応ボリュームを作成します。最後に、DAに対応したI/Oインターフェイスを使用してDA対応ボリュームをホストにマッピングします。DAに対応したI/Oインターフェイスには、Fibre Channel、SAS、iSER over InfiniBand(iSCSI Extensions for RDMA/IB)などがあります。iSCSI over EthernetやSRP over InfiniBandではDAはサポートされていません。
必要なすべてのハードウェアとI/OインターフェイスがDA対応である場合は、 |
6 volumesPerGroupCount
パラメーターは、各ボリューム グループの容量が同じボリュームの数です。
7 securityType
パラメーターを使用すると、作成するボリューム グループのセキュリティ設定を指定できます。選択したセキュリティ設定がすべてのボリュームにも適用されます。セキュリティ設定を指定する際に使用できるオプションは次のとおりです。
-
none
- ボリューム グループはセキュアーではありません。 -
capable
– ボリューム グループはセキュリティに対応していますが、セキュリティが有効になっていません。 -
enabled
– ボリューム グループはセキュリティが有効になっています。
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