SnapCenter Software 4.9

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ホストを追加してPlug-in Package for Linux / AIXをインストールするための前提条件

ホストを追加してプラグイン パッケージをインストールする前に、すべての要件を満たしておく必要があります。

  • iSCSIを使用している場合は、iSCSIサービスが実行されている必要があります。

  • rootユーザーまたはroot以外のユーザーに対してパスワード ベースのSSH接続を有効にしておく必要があります。

    SnapCenter Plug-in for Oracle Databaseは、root以外のユーザーもインストールできます。ただし、プラグイン プロセスをインストールして開始できるよう、root以外のユーザーにsudo権限を設定する必要があります。プラグインのインストール後、プロセスは有効なroot以外のユーザーとして実行されます。

  • AIXホストにSnapCenter Plug-ins Package for AIXをインストールする場合は、ディレクトリー レベルのシンボリック リンクを手動で解決しておく必要があります。

    ファイル レベルのシンボリック リンクはSnapCenter Plug-ins Package for AIXで自動的に解決されますが、JAVA_HOMEの絶対パスを取得するためのディレクトリー レベルのシンボリック リンクは解決されません。

  • インストール ユーザーのクレデンシャルを、認証モードをLinuxまたは AIXに設定して作成します。

  • Java 1.8.xまたはJava 11(64ビット)をLinuxホストまたはAIXホストにインストールしておく必要があります。

    LinuxホストにJava 11の認定エディションのみがインストールされていることを確認します。

    Javaのダウンロードの詳細については、次を参照してください。

  • LinuxまたはAIXホストでOracleデータベースを実行している場合は、SnapCenter Plug-in for Oracle DatabaseとSnapCenter Plug-in for UNIXの両方をインストールする必要があります。

    Plug-in for Oracle Databaseは、SAP用のOracleデータベースの管理にも使用できます。ただし、SAP BR*Toolsとの統合はサポートされません。
  • Oracleデータベース11.2.0.3以降を使用している場合は、13366202 Oracleパッチをインストールする必要があります。

/etc/fstabファイルのUUIDマッピングは、SnapCenterではサポートされていません。

Linuxホストの要件

SnapCenter Plug-ins Package for Linuxをインストールする前に、ホストが要件を満たしていることを確認する必要があります。

項目 要件

オペレーティング システム

  • Red Hat Enterprise Linux

  • Oracle Linux

    Oracle LinuxまたはRed Hat Enterprise Linux 6.6 / 7.0オペレーティング システムのLVMでOracleデータベースを使用している場合は、最新バージョンの論理ボリューム マネージャ(LVM)をインストールする必要があります。
  • SUSE Linux Enterprise Server(SLES)

ホスト上のSnapCenterプラグインに必要な最小RAM

1GB

ホスト上のSnapCenterプラグインに必要なインストールおよびログの最小スペース

2GB

十分なドライブ スペースを割り当てて、ログ フォルダーによるストレージ消費を監視する必要があります。必要なログ スペースは、保護対象のエンティティの数とデータ保護処理の頻度によって異なります。十分なドライブ スペースがない場合は、最近実行した処理のログが作成されません。

必要なソフトウェア パッケージ

  • Java 1.8.x(64ビット)Oracle JavaおよびOpenJDKフレーバー

  • Java 11(64ビット)Oracle JavaおよびOpenJDKフレーバー

LinuxホストにJava 11の認定エディションのみがインストールされていることを確認します。

Javaを最新バージョンにアップグレードした場合は、/var/opt/snapcenter/spl/etc/spl.propertiesにあるJAVA_HOMEオプションが正しいJavaバージョンと正しいパスに設定されていることを確認する必要があります。

サポートされているバージョンに関する最新の情報については、富士通営業にお問い合わせくださ い。

Linuxホストのroot以外のユーザーへのsudo権限の設定

SnapCenter 4.3以降のリリースでは、root以外のユーザーがSnapCenter Plug-ins Package for Linuxをインストールしてプラグイン プロセスを開始できます。プラグイン プロセスは有効なroot以外のユーザーとして実行されます。いくつかのパスにアクセスできるようにroot以外のユーザーにsudo権限を設定する必要があります。

必要なもの

  • sudoバージョン1.8.7以降

  • /etc/ssh/sshd_configファイルを編集して、メッセージ認証コード アルゴリズムを設定する:MACのhmac-sha2-256とMACのhmac-sha2-512

    この構成ファイルを更新したら、sshdサービスを再起動します。

    例:

    #Port 22
    #AddressFamily any
    #ListenAddress 0.0.0.0
    #ListenAddress ::
    #Legacy changes
    #KexAlgorithms diffie-hellman-group1-sha1
    #Ciphers aes128-cbc
    #The default requires explicit activation of protocol
    Protocol 2
    HostKey/etc/ssh/ssh_host_rsa_key
    MACs hmac-sha2-256

タスク概要

次のパスにアクセスできるようにroot以外のユーザーにsudo権限を設定する必要があります。

  • /home/LINUX_USER/.sc_netapp/snapcenter_linux_host_plugin.bin

  • /custom_location/Fujitsu/snapcenter/spl/installation/plugins/uninstall

  • /custom_location/Fujitsu/snapcenter/spl/bin/spl

手順

  1. SnapCenter Plug-ins Package for LinuxをインストールするLinuxホストにログインします。

  2. visudo Linuxユーティリティーを使用して、/etc/sudoersファイルに次の行を追加します。

    Cmnd_Alias HPPLCMD = sha224:checksum_value== /home/LINUX_USER/.sc_fujitsu/snapcenter_linux_host_plugin.bin, /opt/NetApp/snapcenter/spl/installation/plugins/uninstall, /opt/NetApp/snapcenter/spl/bin/spl, /opt/NetApp/snapcenter/scc/bin/scc
    Cmnd_Alias PRECHECKCMD = sha224:checksum_value== /home/LINUX_USER/.sc_fujitsu/Linux_Prechecks.sh
    Cmnd_Alias CONFIGCHECKCMD = sha224:checksum_value== /opt/NetApp/snapcenter/spl/plugins/scu/scucore/configurationcheck/Config_Check.sh
    Cmnd_Alias SCCMD = sha224:checksum_value== /opt/NetApp/snapcenter/spl/bin/sc_command_executor
    Cmnd_Alias SCCCMDEXECUTOR =checksum_value== /opt/NetApp/snapcenter/scc/bin/sccCommandExecutor
    LINUX_USER ALL=(ALL) NOPASSWD:SETENV: HPPLCMD, PRECHECKCMD, CONFIGCHECKCMD, SCCCMDEXECUTOR, SCCMD
    Defaults: LINUX_USER !visiblepw
    Defaults: LINUX_USER !requiretty
    RACセットアップを使用している場合は、許可されている他のコマンドとともに、/etc/sudoersファイルに次のコマンドを追加する必要があります。 /<crs_home>/bin/olsnodes

crs_homeの値は、/etc/oracle/olr.locファイルから取得できます。

LINUX_USERは、作成したroot以外のユーザーの名前です。

checksum_valueは、C:\ProgramData\Fujitsu\SnapCenter\Package Repositoryにあるoracle_checksum.txtファイルから取得できます。

カスタムの場所を指定した場合、場所はcustom_path\Fujitsu\SnapCenter\Package Repositoryになります。

この例は、独自のデータを作成する際の参照としてのみ使用してください。

AIXホストの要件

SnapCenter Plug-ins Package for AIXをインストールする前に、ホストが要件を満たしていることを確認する必要があります。

SnapCenter Plug-ins Package for AIXに含まれているSnapCenter Plug-in for UNIXでは、同時ボリューム グループはサポートされません。
項目 要件

オペレーティング システム

AIX 6.1以降

ホスト上のSnapCenterプラグインに必要な最小RAM

4GB

ホスト上のSnapCenterプラグインに必要なインストールおよびログの最小スペース

1GB

十分なドライブ スペースを割り当てて、ログ フォルダーによるストレージ消費を監視する必要があります。必要なログ スペースは、保護対象のエンティティの数とデータ保護処理の頻度によって異なります。十分なドライブ スペースがない場合は、最近実行した処理のログが作成されません。

必要なソフトウェア パッケージ

  • Java 1.8.x(64ビット)IBM Java

  • Java 11(64ビット)IBM Java

Javaを最新バージョンにアップグレードした場合は、/var/opt/snapcenter/spl/etc/spl.propertiesにあるJAVA_HOMEオプションが正しいJavaバージョンと正しいパスに設定されていることを確認する必要があります。

サポートされているバージョンに関する最新の情報については、富士通営業にお問い合わせください。

AIXホストのroot以外のユーザーへのsudo権限の設定

SnapCenter 4.4以降では、root以外のユーザーがSnapCenter Plug-ins Package for AIXをインストールしてプラグイン プロセスを開始できます。プラグイン プロセスは有効なroot以外のユーザーとして実行されます。いくつかのパスにアクセスできるようにroot以外のユーザーにsudo権限を設定する必要があります。

必要なもの

  • sudoバージョン1.8.7以降

  • /etc/ssh/sshd_configファイルを編集して、メッセージ認証コード アルゴリズムを設定する:MACのhmac-sha2-256とMACのhmac-sha2-512

    この構成ファイルを更新したら、sshdサービスを再起動します。

    例:

    #Port 22
    #AddressFamily any
    #ListenAddress 0.0.0.0
    #ListenAddress ::
    #Legacy changes
    #KexAlgorithms diffie-hellman-group1-sha1
    #Ciphers aes128-cbc
    #The default requires explicit activation of protocol
    Protocol 2
    HostKey/etc/ssh/ssh_host_rsa_key
    MACs hmac-sha2-256

タスク概要

次のパスにアクセスできるようにroot以外のユーザーにsudo権限を設定する必要があります。

  • /home/AIX_USER/.sc_netapp/snapcenter_aix_host_plugin.bsx

  • /custom_location/Fujitsu/snapcenter/spl/installation/plugins/uninstall

  • /custom_location/Fujitsu/snapcenter/spl/bin/spl

手順

  1. SnapCenter Plug-ins Package for AIXをインストールするAIXホストにログインします。

  2. visudo Linuxユーティリティーを使用して、/etc/sudoersファイルに次の行を追加します。

    Cmnd_Alias HPPACMD = sha224:checksum_value== /home/AIX_USER/.sc_fujitsu/snapcenter_aix_host_plugin.bsx,
    /opt/NetApp/snapcenter/spl/installation/plugins/uninstall, /opt/NetApp/snapcenter/spl/bin/spl
    Cmnd_Alias PRECHECKCMD = sha224:checksum_value== /home/AIX_USER/.sc_fujitsu/AIX_Prechecks.sh
    Cmnd_Alias CONFIGCHECKCMD = sha224:checksum_value== /opt/NetApp/snapcenter/spl/plugins/scu/scucore/configurationcheck/Config_Check.sh
    Cmnd_Alias SCCMD = sha224:checksum_value== /opt/NetApp/snapcenter/spl/bin/sc_command_executor
    AIX_USER ALL=(ALL) NOPASSWD:SETENV: HPPACMD, PRECHECKCMD, CONFIGCHECKCMD, SCCMD
    Defaults: AIX_USER !visiblepw
    Defaults: AIX_USER !requiretty
    RACセットアップを使用している場合は、許可されている他のコマンドとともに、/etc/sudoersファイルに次のコマンドを追加する必要があります。/<crs_home>/bin/olsnodes

crs_homeの値は、/etc/oracle/olr.locファイルから取得できます。

AIX_USERは、作成したroot以外のユーザーの名前です。

checksum_valueは、C:\ProgramData\Fujitsu\SnapCenter\Package Repositoryにあるoracle_checksum.txtファイルから取得できます。

カスタムの場所を指定した場合、場所はcustom_path\Fujitsu\SnapCenter\Package Repositoryになります。

この例は、独自のデータを作成する際の参照としてのみ使用してください。

クレデンシャルの設定

SnapCenterは、クレデンシャルを使用してSnapCenterの処理を実行するユーザーを認証します。LinuxまたはAIXホストにプラグイン パッケージをインストールするためのクレデンシャルを作成する必要があります。

タスク概要

rootユーザー、またはプラグイン プロセスをインストールして開始するsudo権限があるroot以外のユーザーに対してクレデンシャルを作成します。

詳細については、「Linuxホストのroot以外のユーザーへのsudo権限の設定」または「AIXホストのroot以外のユーザーへのsudo権限の設定」を参照してください。

ベストプラクティス: クレデンシャルは、ホストを導入してプラグインをインストールしたあとに作成することも可能ですが、SVMを追加したあと、ホストの導入とプラグインのインストールを開始する前に作成することを推奨します。

手順

  1. 左側のナビゲーション ペインで、[設定]をクリックします。

  2. [設定]ページで、[クレデンシャル]をクリックします。

  3. [新規]をクリックします。

  4. [クレデンシャル]ページで、クレデンシャル情報を入力します。

    フィールド 操作

    クレデンシャル名

    クレデンシャルの名前を入力します。

    ユーザ名 / パスワード

    認証に使用するユーザー名とパスワードを入力します。

    • ドメイン管理者

      SnapCenterプラグインをインストールするシステムのドメイン管理者を指定します。[Username]フィールドの有効な形式は次のとおりです。

      • NetBIOS\UserName

      • Domain FQDN\UserName

    • ローカル管理者(ワークグループの場合のみ)

      ワークグループに属するシステムの場合は、SnapCenterプラグインをインストールするシステムに組み込みのローカル管理者を指定します。ユーザー アカウントに昇格された権限がある場合、またはホスト システムでユーザー アクセス制御機能が無効になっている場合は、ローカル管理者グループに属するローカル ユーザー アカウントを指定できます。ユーザー名フィールドの有効な形式は次のとおりです。UserName

    認証モード

    使用する認証モードを選択します。

    プラグイン ホストのオペレーティング システムに応じて、LinuxまたはAIXのどちらかを選択します。

    sudo 権限を使用する

    root以外のユーザーに対してクレデンシャルを作成する場合は、[Use sudo privileges]チェック ボックスをオンにします。

  5. [OK]をクリックします。

クレデンシャルの設定が完了したら、必要に応じて[User and Access]ページでユーザーやユーザー グループにクレデンシャルを割り当てることができます。

Oracleデータベースのクレデンシャルの設定

Oracleデータベースに対してデータ保護処理を実行する際に使用するクレデンシャルを設定する必要があります。

タスク概要

Oracleデータベースでサポートされているさまざまな認証方式を確認してください。詳細については、クレデンシャルの認証方式を確認してください。

個々のリソース グループのクレデンシャルを設定する際、ユーザー名に完全なadmin権限が割り当てられていない場合は、少なくともリソース グループとバックアップの権限をそのユーザー名に割り当てる必要があります。

Oracleデータベース認証が有効になっている場合は、リソース ビューに赤いロック アイコンが表示されます。データベースを保護できるようにデータベースのクレデンシャルを設定するか、またはデータベースをリソース グループに追加してデータ保護処理を実行する必要があります。

クレデンシャルの作成時に間違った詳細を指定すると、エラー メッセージが表示されます。その場合、[Cancel]をクリックして再度実行してください。

手順

  1. 左側のナビゲーション ペインで、[リソース]をクリックし、リストから適切なプラグインを選択します。

  2. [リソース]ページで、[表示]リストから[データベース]を選択します。

  3. filter iconをクリックし、ホスト名とデータベース タイプを選択してリソースをフィルターします。

    そのあとにfilter iconをクリックすると、フィルター ペインが閉じます。

  4. データベースを選択し、[Database Settings] > [Configure Database]をクリックします。

  5. [Configure database settings]セクションで、[Use existing Credential]ドロップダウン リストから、Oracleデータベースに対してデータ保護ジョブを実行する際に使用するクレデンシャルを選択します。

    Oracleユーザーにはsysdba権限が必要です。

    add icon in configuring database screenをクリックしてクレデンシャルを作成することもできます。

  6. [Configure ASM settings]セクションの[Use existing Credential]ドロップダウン リストから、ASMインスタンスに対してデータ保護ジョブを実行する際に使用するクレデンシャルを選択します。

    ASMユーザーにはsysasm権限が必要です。

    add icon in configuring database screenをクリックしてクレデンシャルを作成することもできます。

  7. [Configure RMAN catalog settings]セクションで、[Use existing credential]ドロップダウン リストから、Oracle Recovery Manager(RMAN)カタログ データベースに対してデータ保護ジョブを実行する際に使用するクレデンシャルを選択します。

    add icon in configuring database screenをクリックしてクレデンシャルを作成することもできます。

    [TNSName]フィールドに、SnapCenter Serverがデータベースとの通信に使用するTransparent Network Substrate(TNS)ファイルの名前を入力します。

  8. [Preferred RAC Nodes]フィールドで、バックアップに使用するReal Application Cluster(RAC)ノードを指定します。

    RACデータベース インスタンスが存在するいずれかまたはすべてのクラスタ ノードを指定できます。バックアップ処理は、指定したノードでのみ、指定した順序で実行されます。

    RAC One Nodeでは、優先ノードに表示されるノードは1つだけで、この優先ノードはデータベースが現在ホストされているノードです。

    RAC One Nodeデータベースのフェイルオーバー後または再配置後にSnapCenterの[リソース]ページでリソースをリフレッシュすると、データベースの以前のホストが[Preferred RAC Nodes]リストから削除されます。データベースを再配置したRACノードは[RAC Nodes]に表示されます。このノードを優先RACノードとして手動で設定する必要があります。

    詳細については、「RACセットアップにおける優先ノード」を参照してください。

  9. [OK]をクリックします。

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