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Windowsファイルシステムのバックアップ戦略の定義

バックアップを作成する前にバックアップ戦略を定義しておくと、ファイルシステムの正常なリストアやクローニングに必要なバックアップを作成できます。バックアップ戦略の大部分は、サービス レベル アグリーメント(SLA)、目標復旧時間(RTO)、および目標復旧時点(RPO)によって決まります。

SLAとは、求められるサービス レベル、およびサービスに関連する多くの問題(サービスの可用性やパフォーマンスなど)への対応を定義したものです。RTOは、サービスの停止からビジネス プロセスの復旧までに必要となる時間です。RPOは、障害発生後に通常処理を再開するためにバックアップ ストレージからリカバリーする必要があるファイルの経過時間に関する戦略を定義したものです。SLA、RTO、およびRPOは、データ保護戦略に関与します。

Windowsファイルシステムのバックアップ スケジュール

バックアップ頻度はポリシーで指定され、バックアップ スケジュールはリソース グループの設定で指定されます。バックアップの頻度またはスケジュールを決定する場合に最も重要な要因となるのは、リソースの変更率とデータの重要性です。使用頻度の高いリソースは1時間ごとにバックアップする必要がありますが、ほとんど使用されないリソースは1日に1回バックアップすれば十分です。その他の要因としては、組織におけるリソースの重要性、サービス レベル アグリーメント(SLA)、目標復旧時点(RPO)などがあります。

SLAは、求められるサービス レベル、およびサービスに関連する多くの問題(サービスの可用性やパフォーマンスなど)への対応を定義したものです。RPOは、障害発生後に通常処理を再開するためにバックアップ ストレージからリカバリーする必要があるファイルの経過時間に関する戦略を定義したものです。SLAとRPOはデータ保護戦略に関わる要件です。

使用頻度の高いリソースであっても、フル バックアップは1日に1~2回で十分です。

バックアップ スケジュールには、次の2つの要素があります。

  • バックアップ頻度

    バックアップ頻度(バックアップを実行する間隔)は、ポリシー設定の一部であり、一部のプラグインでは_スケジュール タイプ_と呼ばれます。たとえば、毎時、毎日、毎週、または毎月としてバックアップ頻度を設定できます。また、[None]を指定すると、ポリシーをオンデマンド専用にすることができます。ポリシーにアクセスするには、[設定] > [ポリシー]の順にクリックします。

  • バックアップ スケジュール

    バックアップ スケジュール(バックアップが実行される日時)は、リソース グループ設定の一部です。たとえば、リソース グループのポリシーで週に1回のバックアップが設定されている場合は、毎週木曜日の午後10時にバックアップが実行されるようにスケジュールを設定できます。リソースグループのスケジュールにアクセスするには、[リソース] > [リソースグループ]の順にクリックします。

Windowsファイルシステムで必要なバックアップの数

必要なバックアップの数を左右する要因としては、Windowsファイルシステムのサイズ、使用中のボリュームの数、ファイルシステムの変更率、サービス レベル アグリーメント(SLA)などがあります。

Windowsファイルシステムのバックアップ命名規則

Windowsファイルシステムのバックアップでは、Snapshotコピーのデフォルトの命名規則が使用されます。デフォルトのバックアップ命名規則ではSnapshotコピー名にタイムスタンプが追加されるので、コピーが作成されたタイミングを特定できます。

Snapshotコピーでは、次のデフォルトの命名規則が使用されます。resourcegroupname_hostname_timestamp

バックアップ リソース グループには、次の例のように論理的な名前を付ける必要があります。

dts1_mach1x88_03-12-2015_23.17.26

この例では、各構文要素に次の意味があります。

  • dts1はリソース グループ名です。

  • mach1x88はホスト名です。

  • 03-12-2016_23.17.26は日付とタイムスタンプです。

バックアップの作成時に、バックアップを識別するためのタグを追加することもできます。一方、カスタマイズしたバックアップ命名規則を使用する場合は、バックアップ処理の完了後にバックアップの名前を変更する必要があります。

バックアップ保持オプション

バックアップ コピーを保持する日数を選択するか、または保持するバックアップ コピーの数(ONTAPでは最大255個のコピー)を指定することができます。たとえば、組織の必要に応じて、10日分のバックアップ コピーや130個のバックアップ コピーを保持できます。

ポリシーを作成する際に、バックアップ タイプおよびスケジュール タイプの保持オプションを指定できます。

SnapMirrorレプリケーションを設定すると、デスティネーション ボリュームに保持ポリシーがミラーリングされます。

保持されているバックアップの保持ラベルがスケジュール タイプと一致する場合は、SnapCenterによってそのバックアップが削除されます。リソースまたはリソース グループに対してスケジュール タイプが変更されると、古いスケジュール タイプ ラベルのバックアップがシステムに残ることがあります。

バックアップ コピーを長期にわたって保持する場合は、SnapVaultバックアップを使用する必要があります。
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