SnapCenter Software 4.9

to English version

ポイントインタイム リカバリーを使用したプラガブル データベースのリストアとリカバリー

破損または削除されたプラガブル データベース(PDB)は、コンテナ データベース(CDB)内の他のPDBに影響を与えることなくリストアおよびリカバリーできます。SnapCenterは、RMANを使用してPDBのポイントインタイム リカバリー(PITR)を実行します。

必要なもの

PDBのPITRを実行するために必要なバックアップをカタログ化してマウントする必要があります。

RACセットアップでは、RACセットアップのすべてのノードでPDBを手動で閉じる(状態をマウント済みに変更する)必要があります。

タスク概要

PITR処理中、RMANは指定された補助デスティネーションに補助インスタンスを作成します。補助デスティネーションには、マウント ポイントまたはASMドライブ グループを指定できます。マウントされた場所に十分なスペースがある場合は、専用のマウント ポイントの代わりにいずれかのマウントされた場所を再利用できます。

PDBのPITRを実行するには、日時またはSCNを指定する必要があります。RMANは、読み取り / 書き込み、読み取り専用、またはデータファイルを含む削除されたPDBをリカバリーできます。

リストアとリカバリーには、以下の制限があります。

  • 一度に1つのPDB

  • PDB内の1つの表領域

  • 同じPDBの複数の表領域

RACセットアップでは、RACの任意のノードから表領域のPITRを実行できます。

手順

  1. 左側のナビゲーション ペインで、[リソース]をクリックし、リストから適切なプラグインを選択します。

  2. [リソース]ページで、[表示]リストから[データベース]または[リソースグループ]を選択します。

  3. データベースの詳細ビューまたはリソース グループの詳細ビューで、タイプが単一インスタンス(マルチテナント)のデータベースを選択します。

    データベース トポロジーのページが表示されます。

  4. [コピーを管理]ビューで、プライマリーまたはセカンダリー(ミラー先またはレプリケート先)のストレージ システムから[バックアップ]を選択します。

    バックアップがカタログに登録されていない場合は、バックアップを選択して[Catalog]をクリックします。

  5. カタログ化されたバックアップを選択し、restore iconをクリックします。

  6. [Restore Scope]ページで、次の作業を実行します。

    1. Real Application Clusters(RAC)環境でデータベースのバックアップを選択した場合は、RACノードを選択します。

    2. PDBとPDB内の表領域のどちらをリストアするかに応じて、次のいずれかの操作を実行します。

      状況

      手順

      PDBをリストアする

      1. [Pluggable databases (PDBs)]を選択します。

      2. リストアするPDBを指定します。

        PDB$SEEDデータベースではPITRを実行できません。

      PDB内の表領域をリストアする

      1. [Pluggable database (PDB) tablespaces]を選択します。

      2. PDBを指定します。

      3. リストアする表領域を1つまたは複数指定します。

        SYSAUX、SYSTEM、UNDO表領域ではPITRを実行できません。
    3. [Change database state if needed for restore and recovery]を選択して、データベースの状態を、リストア処理とリカバリー処理を実行するために必要な状態に変更します。

  7. [Recovery Scope]ページで、次のいずれかを実行します。

    • 特定のSystem Change Number(SCN)にリカバリーする場合は、[Until SCN]を選択し、SCNと補助デスティネーションを指定します。

    • 特定の日時にリカバリーする場合は、[Date and Time]を選択し、日時と補助デスティネーションを指定します。

      SnapCenterは、指定したSCNまたは選択した日時に基づいて、PITRの実行に必要なデータ バックアップとログ バックアップの最適な数を特定し、マウントしてカタログ化します。

  8. [PreOps]ページで、リストア処理の前に実行するプリスクリプトのパスと引数を入力します。

    プリスクリプトは、/var/opt/snapcenter/spl/scriptsパスまたはこのパス内の任意のフォルダーに保存する必要があります。デフォルトでは、/var/opt/snapcenter/spl/scriptsがパスとして入力されています。スクリプトを保存するフォルダーをこのパス内に作成してある場合は、パス内のそれらのフォルダーを指定する必要があります。

    スクリプトのタイムアウト値を指定することもできます。デフォルト値は60秒です。

    SnapCenterでは、プリスクリプトとポストスクリプトを実行する際に、事前定義された環境変数を使用できます。詳細については、こちらを参照してください。

  9. [PostOps]ページで、次の手順を実行します。

    1. リストア処理のあとに実行するポストスクリプトのパスと引数を入力します。

      リストア処理が失敗した場合、ポストスクリプトは実行されず、クリーンアップ アクティビティが直接トリガーされます。
    2. リカバリー後にデータベースを開く場合は、チェック ボックスをオンにします。

      RACセットアップでは、データベースがリカバリーされたノードでのみPDBが開きます。リカバリーしたPDBは、RACセットアップの他のすべてのノードで手動で開く必要があります。

  10. [Notification]ページで、[Email preference]ドロップダウン リストからEメール通知を送信するシナリオを選択します。

  11. 概要を確認し、[完了]をクリックします。

  12. [モニタ] > [ジョブ]をクリックし、処理の進捗状況を監視します。

Top of Page