SnapCenter Software 4.9
SAP HANAデータベースのバックアップ ポリシーの作成
SnapCenterを使用してSAP HANAデータベースのリソースをバックアップする前に、バックアップ対象のリソースまたはリソース グループのバックアップ ポリシーを作成する必要があります。バックアップ ポリシーとは、バックアップをどのように管理し、スケジューリングし、保持するかを定める一連のルールです。
必要なもの
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バックアップ戦略を定義しておく必要があります。
詳細については、SAP HANAデータベースのデータ保護戦略の定義に関する情報を参照してください。
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SnapCenterのインストール、ホストの追加、ストレージ システム接続の作成、リソースの追加などのタスクを実行して、データ保護の準備をしておく必要があります。
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ユーザーがSnapshotコピーをミラーまたはバックアップにレプリケートする場合は、ソース ボリュームとデスティネーション ボリューム両方のSVMをSnapCenter管理者がユーザーに割り当てる必要があります。
ポリシーで、レプリケーション、スクリプト、アプリケーション設定を指定することもできます。それらのオプションを指定しておくことで、別のリソース グループにポリシーを再利用して時間を節約することができます。
タスク概要
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SAP HANAシステム レプリケーション
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プライマリーSAP HANAシステムの保護では、すべてのデータ保護処理を実行できます。
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セカンダリーSAP HANAシステムの保護では、バックアップを作成することはできません。
フェイルオーバー後は、セカンダリーSAP HANAシステムがプライマリーSAP HANAシステムになるため、すべてのデータ保護処理を実行できます。
SAP HANAデータ ボリュームのバックアップを作成することはできませんが、SnapCenterはデータ以外のボリューム(NDV)の保護を継続します。
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手順
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左側のナビゲーション ペインで、[設定]をクリックします。
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[設定]ページで、[ポリシー]をクリックします。
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[新規]をクリックします。
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[ポリシー名を指定]ページで、ポリシーの名前と詳細を入力します。
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[設定]ページで、次の手順を実行します。
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バックアップ タイプを選択します。
状況… 操作… データベースの整合性チェックを実行する
[File-Based Backup]を選択します。 アクティブなテナントのみがバックアップされます。
Snapshotコピー テクノロジを使用してバックアップを作成する
[Snapshot Based]を選択します。
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[オンデマンド]、[毎時]、[毎日]、[毎週]、[毎月]のいずれかを選択して、スケジュール タイプを指定します。
リソース グループを作成する際に、バックアップ処理のスケジュール(開始日、終了日、頻度)を指定することができます。これにより、ポリシーとバックアップ間隔が同じである複数のリソース グループを作成できますが、各ポリシーに異なるバックアップ スケジュールを割り当てることもできます。 午前2時にスケジュールを設定した場合、夏時間(DST)中はスケジュールがトリガーされません。 -
[Custom backup settings]セクションで、プラグインに渡す必要がある固有のバックアップ設定をキーと値のペアの形式で指定します。
プラグインに渡すキーと値のペアを複数指定することができます。
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[Retention]ページで、[Backup Type]ページで選択したバックアップ タイプとスケジュール タイプの保持設定を指定します。
状況 操作 特定の数のSnapshotコピーを保持
[保持する総Snapshotコピー数]を選択し、保持するSnapshotコピーの数を指定します。
Snapshotコピーの数が指定した数を超えると、古いものから順にSnapshotコピーが削除されます。
保持数の最大値は、ONTAP 9.7以降のリソースでは1018です。保持数を使用しているONTAPバージョンがサポートする値よりも大きい値に設定すると、バックアップが失敗します。 SnapshotコピーベースのバックアップでSnapVaultレプリケーションを有効にする場合は、保持数を2以上に設定する必要があります。保持数を1に設定すると、新しいSnapshotコピーがターゲットにレプリケートされるまで最初のSnapshotコピーがSnapVault関係の参照Snapshotコピーになるため、保持処理が失敗することがあります。 SAP HANAシステム レプリケーションでは、SAP HANAシステムのすべてのリソースを1つのリソース グループに追加することを推奨します。 これにより、適切な数のバックアップが保持されます。 SAP HANAシステム レプリケーションでは、作成されるSnapshotコピーの総数はリソース グループに設定された保持数と同じになります。 最も古いSnapshotコピーが削除されるかどうかは、最も古いSnapshotコピーが配置されているノードに基づいて決まります。 たとえば、SAP HANAシステム レプリケーション プライマリーとSAP HANAシステム レプリケーション セカンダリーが含まれているリソース グループの保持数が7に設定されているとします。 一度に作成できるSnapshotコピーの数は、SAP HANAシステム レプリケーション プライマリーとSAP HANAシステム レプリケーション セカンダリーの両方を合わせて最大で7つです。 Snapshotコピーを特定の日数だけ保持
[Snapshotコピーの保持期間]を選択し、Snapshotコピーを削除するまでの日数を指定します。
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Snapshotコピーベースのバックアップの場合、[Replication]ページでレプリケーション設定を指定します。
フィールド 操作 ローカル Snapshot コピー作成後に SnapMirror を更新
別のボリュームにバックアップ セットのミラー コピーを作成する場合(SnapMirrorレプリケーション)は、このフィールドを選択します。
ONTAPの保護関係のタイプがミラーとバックアップの場合、このオプションのみを選択すると、プライマリーで作成されたSnapshotコピーがデスティネーションに転送されませんが、デスティネーションのリストに表示されます。このSnapshotコピーがリストア処理の対象としてデスティネーションで選択されると、「Secondary Location is not available for the selected vaulted/mirrored backup」というエラー メッセージが表示されます。
ローカル Snapshot コピー作成後に SnapVault を更新
Disk to Diskのバックアップ レプリケーション(SnapVaultバックアップ)を実行する場合は、このオプションを選択します。
セカンダリポリシーのラベル
Snapshotラベルを選択します。
ONTAPによって、選択したSnapshotコピー ラベルに一致するセカンダリーSnapshotコピーの保持ポリシーが適用されます。
[ローカルSnapshotコピーの作成後にSnapMirrorを更新]を選択した場合は、必要に応じてセカンダリー ポリシー ラベルを指定できます。ただし、[ローカルSnapshotコピーの作成後にSnapVaultを更新]を選択した場合は、セカンダリー ポリシー ラベルを指定する必要があります。 エラー再試行回数
処理が停止されるまでに試行できるレプリケーションの最大回数を入力します。
セカンダリー ストレージでSnapshotコピーの上限に達しないように、ONTAPでセカンダリー ストレージのSnapMirror保持ポリシーを設定する必要があります。 -
概要を確認し、[完了]をクリックします。