エフサステクノロジーズ株式会社

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SnapCenter Software 5 マニュアル ( CA08871-403 )

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SAP HANAデータベースのバックアップ ポリシーの作成

SnapCenterを使用してSAP HANAデータベースのリソースをバックアップする前に、バックアップ対象のリソースまたはリソース グループのバックアップ ポリシーを作成する必要があります。バックアップ ポリシーとは、バックアップをどのように管理し、スケジューリングし、保持するかを定める一連のルールです。

開始する前に
  • バックアップ戦略を定義しておく必要があります。

    詳細については、SAP HANAデータベースのデータ保護戦略の定義に関する情報を参照してください。

  • SnapCenterのインストール、ホストの追加、ストレージ システム接続の作成、リソースの追加などのタスクを実行して、データ保護の準備をしておく必要があります。

  • ユーザーがSnapshotコピーをミラーまたはバックアップにレプリケートする場合は、ソース ボリュームとデスティネーション ボリューム両方のSVMをSnapCenter管理者がユーザーに割り当てる必要があります。

    ポリシーで、レプリケーション、スクリプト、アプリケーション設定を指定することもできます。それらのオプションを指定しておくことで、別のリソース グループにポリシーを再利用して時間を節約することができます。

タスク概要
  • SAP HANAシステム レプリケーション

    • プライマリーSAP HANAシステムの保護では、すべてのデータ保護処理を実行できます。

    • セカンダリーSAP HANAシステムの保護では、バックアップを作成することはできません。

      フェイルオーバー後は、セカンダリーSAP HANAシステムがプライマリーSAP HANAシステムになるため、すべてのデータ保護処理を実行できます。

      SAP HANAデータ ボリュームのバックアップを作成することはできませんが、SnapCenterはデータ以外のボリューム(NDV)の保護を継続します。

  • SnapLock

    • [Retain the backup copies for a specific number of days]オプションを選択した場合は、SnapLockの保持期間をここで指定した保持日数以下にする必要があります。

    • Snapshotコピーのロック期間を指定すると、保持期間が終了するまでSnapshotコピーが削除されません。その結果、ポリシーで指定した数よりも多くのSnapshotコピーが保持される可能性があります。

    • ONTAP 9.12.1以前のバージョンでは、Snapshotコピーのロック期間を指定すると、改ざん防止Snapshotコピーから作成されたクローンにSnapLockの有効期限が継承されます。SnapLockの有効期限が過ぎたあと、クローンを手動でクリーンアップする必要があります。

プライマリーSnapLock設定はSnapCenterバックアップ ポリシーで管理し、セカンダリーSnapLock設定はONTAPで管理します。
手順
  1. 左側のナビゲーション ペインで、[Settings]をクリックします。

  2. [Settings]ページで、[Policies]をクリックします。

  3. [New]をクリックします。

  4. [Name]ページで、ポリシーの名前と説明を入力します。

  5. [Settings]ページで、次の手順を実行します。

    • バックアップ タイプを選択します。

      状況…​ 操作…​

      データベースの整合性チェックを実行する

      [File-Based Backup]を選択します。 アクティブなテナントのみがバックアップされます。

      Snapshotコピー テクノロジを使用してバックアップを作成する

      [Snapshot Based]を選択します。

    • [On demand][Hourly][Daily][Weekly][Monthly]のいずれかを選択して、スケジュール タイプを指定します。

      リソース グループを作成する際に、バックアップ処理のスケジュール(開始日、終了日、頻度)を指定することができます。これにより、ポリシーとバックアップ間隔が同じである複数のリソース グループを作成できますが、各ポリシーに異なるバックアップ スケジュールを割り当てることもできます。
      backup settings
      午前2時にスケジュールを設定した場合、夏時間(DST)中はスケジュールがトリガーされません。
    • [Custom backup settings]セクションで、プラグインに渡す必要がある固有のバックアップ設定をキーと値のペアの形式で指定します。

      プラグインに渡すキーと値のペアを複数指定することができます。

  6. [Retention]ページで、[Backup Type]ページで選択したバックアップ タイプとスケジュール タイプの保持設定を指定します。

    状況 操作

    特定の数のSnapshotコピーを保持

    [Total Snapshot copies to keep]を選択し、保持するSnapshotコピーの数を指定します。

    Snapshotコピーの数が指定した数を超えると、古いものから順にSnapshotコピーが削除されます。

    保持数の最大値は、ONTAP 9.7以降のリソースでは1018です。保持数を使用しているONTAPバージョンがサポートする値よりも大きい値に設定すると、バックアップが失敗します。
    SnapshotコピーベースのバックアップでSnapVaultレプリケーションを有効にする場合は、保持数を2以上に設定する必要があります。保持数を1に設定すると、新しいSnapshotコピーがターゲットにレプリケートされるまで最初のSnapshotコピーがSnapVault関係の参照Snapshotコピーになるため、保持処理が失敗することがあります。
    SAP HANAシステム レプリケーションでは、SAP HANAシステムのすべてのリソースを1つのリソース グループに追加することを推奨します。 これにより、適切な数のバックアップが保持されます。
    SAP HANAシステム レプリケーションでは、作成されるSnapshotコピーの総数はリソース グループに設定された保持数と同じになります。 最も古いSnapshotコピーが削除されるかは、最も古いSnapshotコピーが配置されているノードに基づいて決まります。 たとえば、SAP HANAシステム レプリケーション プライマリーとSAP HANAシステム レプリケーション セカンダリーが含まれているリソース グループの保持数が7に設定されているとします。 一度に作成できるSnapshotコピーの数は、SAP HANAシステム レプリケーション プライマリーとSAP HANAシステム レプリケーション セカンダリーの両方を合わせて最大で7つです。

    Snapshotコピーを特定の日数だけ保持

    [Keep Snapshot copies for]を選択し、Snapshotコピーを削除するまでの日数を指定します。

    Snapshotコピーのロック期間

    [Snapshot copy locking period]を選択し、日数、月数、または年数を選択します。

    SnapLock保持期間は100年未満にする必要があります。

  7. Snapshotコピーベースのバックアップの場合、[Replication]ページでレプリケーション設定を指定します。

    フィールド 操作

    Update SnapMirror after creating a local Snapshot copy

    別のボリュームにバックアップ セットのミラー コピーを作成する場合(SnapMirrorレプリケーション)は、このフィールドを選択します。

    ONTAPの保護関係のタイプがミラーとバックアップの場合、このオプションのみを選択すると、プライマリーで作成されたSnapshotコピーがデスティネーションに転送されませんが、デスティネーションのリストに表示されます。このSnapshotコピーがリストア処理の対象としてデスティネーションで選択されると、「Secondary Location is not available for the selected vaulted/mirrored backup」というエラー メッセージが表示されます。

    セカンダリー レプリケーションのSnapLockの有効期限には、プライマリーSnapLockの有効期限がロードされます。

    [Topology]ページの[Refresh]ボタンをクリックすると、ONTAPから取得されたセカンダリーおよびプライマリーのSnapLock有効期限が更新されます。

    Update SnapVault after creating a local Snapshot copy

    ディスクツーディスクのバックアップ レプリケーション(SnapVaultバックアップ)を実行する場合は、このオプションを選択します。

    セカンダリー レプリケーションのSnapLockの有効期限には、プライマリーSnapLockの有効期限がロードされます。[Topology]ページの[Refresh]ボタンをクリックすると、ONTAPから取得されたセカンダリーおよびプライマリーのSnapLock有効期限が更新されます。

    SnapLockが(SnapLock Vaultと呼ばれる)ONTAPのセカンダリーにのみ設定されている場合は、[Topology]ページの[Refresh]ボタンをクリックすると、ONTAPから取得したセカンダリーのSnapLock有効期限が更新されます。

    SnapLock Vaultの詳細については、https://storage-system.fujitsu.com/manual/ja/axhx/snaplock/commit-snapshot-copies-worm-concept.html[「Snapshotコピーをバックアップ デスティネーションのWORM状態にコミットします」]を参照してください。

    Secondary policy label

    Snapshotラベルを選択します。

    ONTAPによって、選択したSnapshotコピー ラベルに一致するセカンダリーSnapshotコピーの保持ポリシーが適用されます。

    [Update SnapMirror after creating a local Snapshot copy]を選択した場合は、必要に応じてセカンダリー ポリシー ラベルを指定できます。ただし、[Update SnapVault after creating a local Snapshot copy]を選択した場合は、セカンダリー ポリシー ラベルを指定する必要があります。

    Error retry count

    処理が停止されるまでに試行できるレプリケーションの最大回数を入力します。

    セカンダリー ストレージでSnapshotコピーの上限に達しないように、ONTAPでセカンダリー ストレージのSnapMirror保持ポリシーを設定する必要があります。
  8. 概要を確認し、[Finish]をクリックします。

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