SnapCenter Software 6 マニュアル ( CA08871-404 )
SAP HANAデータベースのバックアップ ポリシーの作成
SnapCenterを使用してSAP HANAデータベースのリソースをバックアップする前に、バックアップ対象のリソースまたはリソース グループのバックアップ ポリシーを作成する必要があります。バックアップ ポリシーとは、バックアップをどのように管理し、スケジューリングし、保持するかを定める一連のルールです。
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バックアップ戦略を定義しておく必要があります。
詳細については、SAP HANAデータベースのデータ保護戦略の定義に関する情報を参照してください。
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SnapCenterのインストール、ホストの追加、ストレージ システム接続の作成、リソースの追加などのタスクを実行して、データ保護の準備をしておく必要があります。
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ユーザーがSnapshotをミラーまたはバックアップにレプリケートする場合は、ソース ボリュームとデスティネーション ボリューム両方のSVMをSnapCenter管理者がユーザーに割り当てる必要があります。
ポリシーで、レプリケーション、スクリプト、アプリケーション設定を指定することもできます。それらのオプションを指定しておくことで、別のリソース グループにポリシーを再利用して時間を節約することができます。
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SnapMirror Active Syncに固有の前提条件と制限事項を確認します。詳細については、「SnapMirror Active Syncのオブジェクト数の制限」を参照してください。
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SAP HANAシステム レプリケーション
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プライマリーSAP HANAシステムの保護では、すべてのデータ保護処理を実行できます。
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セカンダリーSAP HANAシステムの保護では、バックアップを作成することはできません。
フェイルオーバー後は、セカンダリーSAP HANAシステムがプライマリーSAP HANAシステムになるため、すべてのデータ保護処理を実行できます。
SAP HANAデータ ボリュームのバックアップを作成することはできませんが、SnapCenterはデータ以外のボリューム(NDV)の保護を継続します。
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SnapLock
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[Retain the backup copies for a specific number of days]オプションを選択した場合は、SnapLockの保持期間をここで指定した保持日数以下にする必要があります。
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Snapshotのロック期間を指定すると、保持期間が終了するまでSnapshotが削除されません。その結果、ポリシーで指定した数よりも多くのSnapshotが保持される可能性があります。
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ONTAP 9.12.1以前のバージョンでは、リストアの一環としてSnapLock Vault Snapshotから作成されたクローンが、SnapLock Vaultの有効期限を継承します。SnapLockの有効期限が過ぎたあと、ストレージ管理者がクローンを手動でクリーンアップする必要があります。
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プライマリーSnapLock設定はSnapCenterバックアップ ポリシーで管理し、セカンダリーSnapLock設定はONTAPで管理します。 |
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左側のナビゲーション ペインで、[Settings]をクリックします。
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[Settings]ページで、[Policies]をクリックします。
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[New]をクリックします。
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[Name]ページで、ポリシーの名前と説明を入力します。
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[Settings]ページで、次の手順を実行します。
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バックアップ タイプを選択します。
状況… 操作… データベースの整合性チェックを実行する
[File-Based Backup]を選択します。 アクティブなテナントのみがバックアップされます。
Snapshotテクノロジを使用してバックアップを作成する
[Snapshot Based]を選択します。
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[On demand]、[Hourly]、[Daily]、[Weekly]、[Monthly]のいずれかを選択して、スケジュール タイプを指定します。
リソース グループを作成する際に、バックアップ処理のスケジュール(開始日、終了日、頻度)を指定することができます。これにより、ポリシーとバックアップ間隔が同じである複数のリソース グループを作成できますが、各ポリシーに異なるバックアップ スケジュールを割り当てることもできます。 午前2時にスケジュールを設定した場合、夏時間(DST)中はスケジュールがトリガーされません。 -
[Custom backup settings]セクションで、プラグインに渡す必要がある固有のバックアップ設定をキーと値のペアの形式で指定します。
プラグインに渡すキーと値のペアを複数指定することができます。
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[Retention]ページで、[Backup Type]ページで選択したバックアップ タイプとスケジュール タイプの保持設定を指定します。
状況 操作 特定の数のSnapshotを保持
[Total Snapshot copies to keep]を選択し、保持するSnapshotの数を指定します。
Snapshotの数が指定した数を超えると、古いものから順にSnapshotが削除されます。
保持数の最大値は、ONTAP 9.7以降のリソースでは10187です。保持数を使用しているONTAPバージョンがサポートする値よりも大きい値に設定すると、バックアップが失敗します。 SnapshotコピーベースのバックアップでSnapVaultレプリケーションを有効にする場合は、保持数を2以上に設定する必要があります。保持数を1に設定すると、新しいSnapshotがターゲットにレプリケートされるまで最初のSnapshotがSnapVault関係の参照Snapshotになるため、保持処理が失敗することがあります。 SAP HANAシステム レプリケーションでは、SAP HANAシステムのすべてのリソースを1つのリソース グループに追加することを推奨します。 これにより、適切な数のバックアップが保持されます。 SAP HANAシステム レプリケーションでは、作成されるSnapshotの総数はリソース グループに設定された保持数と同じになります。 最も古いSnapshotが削除されるかは、最も古いSnapshotが配置されているノードに基づいて決まります。 たとえば、SAP HANAシステム レプリケーション プライマリーとSAP HANAシステム レプリケーション セカンダリーが含まれているリソース グループの保持数が7に設定されているとします。 一度に作成できるSnapshotの数は、SAP HANAシステム レプリケーション プライマリーとSAP HANAシステム レプリケーション セカンダリーの両方を合わせて最大で7つです。 Snapshotを特定の日数だけ保持
[Keep Snapshot copies for]を選択し、Snapshotを削除するまでの日数を指定します。
Snapshotコピーのロック期間
[Snapshot copy locking period]を選択し、日数、月数、または年数を選択します。
SnapLock保持期間は100年未満にする必要があります。
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Snapshotコピーベースのバックアップの場合、[Replication]ページでレプリケーション設定を指定します。
フィールド 操作 Update SnapMirror after creating a local Snapshot copy
別のボリュームにバックアップ セットのミラー コピーを作成する場合(SnapMirrorレプリケーション)は、このフィールドを選択します。
このオプションは、SnapMirror Active Syncに対して有効にする必要があります。
ONTAPの保護関係のタイプがミラーとバックアップの場合、このオプションのみを選択すると、プライマリーで作成されたSnapshotがデスティネーションに転送されませんが、デスティネーションのリストに表示されます。このSnapshotがリストア処理の対象としてデスティネーションで選択されると、「Secondary Location is not available for the selected vaulted/mirrored backup」というエラー メッセージが表示されます。
セカンダリー レプリケーションのSnapLockの有効期限には、プライマリーSnapLockの有効期限がロードされます。
[Topology]ページの[Refresh]ボタンをクリックすると、ONTAPから取得されたセカンダリーおよびプライマリーのSnapLock有効期限が更新されます。
Update SnapVault after creating a local Snapshot copy
Disk to Diskのバックアップ レプリケーション(SnapVaultバックアップ)を実行する場合は、このオプションを選択します。
セカンダリー レプリケーションのSnapLockの有効期限には、プライマリーSnapLockの有効期限がロードされます。[Topology]ページの[Refresh]ボタンをクリックすると、ONTAPから取得されたセカンダリーおよびプライマリーのSnapLock有効期限が更新されます。
SnapLockが(SnapLock Vaultと呼ばれる)ONTAPのセカンダリーにのみ設定されている場合は、[Topology]ページの[Refresh]ボタンをクリックすると、ONTAPから取得したセカンダリーのSnapLock有効期限が更新されます。
SnapLock Vaultの詳細については、「Snapshotコピーをバックアップ デスティネーションのWORM状態にコミットします」を参照してください。
Secondary policy label
Snapshotラベルを選択します。
ONTAPによって、選択したSnapshotラベルに一致するセカンダリーSnapshotの保持ポリシーが適用されます。
[Update SnapMirror after creating a local Snapshot copy]を選択した場合は、必要に応じてセカンダリー ポリシー ラベルを指定できます。ただし、[Update SnapVault after creating a local Snapshot copy]を選択した場合は、セカンダリー ポリシー ラベルを指定する必要があります。 Error retry count
処理が停止されるまでに試行できるレプリケーションの最大回数を入力します。
セカンダリー ストレージでSnapshotの上限に達しないように、ONTAPでセカンダリー ストレージのSnapMirror保持ポリシーを設定する必要があります。 -
概要を確認し、[Finish]をクリックします。