SnapCenter Software 6 マニュアル ( CA08871-404 )
LinuxホストへのSnapCenter Serverのインストール
SnapCenter Serverインストーラの実行ファイルを使用して、SnapCenter Serverをインストールできます。
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SnapCenterをインストールするための十分な権限がないroot以外のユーザーを使用してSnapCenter Serverをインストールする場合は、弊社サポートからsudoersチェックサム ファイルを入手します。Linuxのバージョンに基づいて適切なチェックサム ファイルを使用する必要があります。
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.NETランタイムのインストール中に、libicuライブラリーの依存関係を解決できない場合は、次のコマンドを実行してlibicuをインストールします:
yum install -y libicu
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Perlが使用できないためにSnapCenter Serverのインストールに失敗した場合は、次のコマンドを実行してPerlをインストールします:
yum install -y perl
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SUSE Linuxでsudoパッケージを使用できない場合は、認証の失敗を回避するためにsudoパッケージをインストールします。
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SUSE Linuxの場合は、インストールの失敗を回避するためにホスト名を設定します。
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sestatus
コマンドを実行して、Linuxのステータスがセキュアーであることを確認します。SELinux statusが「enabled」で、Current modeが「enforcing」の場合は、次の手順を実行します。-
sudo semanage port -a -t http_port_t -p tcp <WEBAPP_EXTERNAL_PORT_>
コマンドを実行します。WEBAPP_EXTERNAL_PORTのデフォルト値は8146です。
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ファイアウォールがポートをブロックしている場合は、次を実行します:
sudo firewall-cmd --add-port <WEBAPP_EXTERNAL_PORT_>/tcp
WEBAPP_EXTERNAL_PORTのデフォルト値は8146です。
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読み取りおよび書き込み権限があるディレクトリーから、次のコマンドを実行します。
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sudo ausearch -c 'nginx' --raw | audit2allow -M my-nginx
コマンドから「nothing to do」が返された場合は、SnapCenter Serverのインストール後にコマンドを再実行します。
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コマンドでmy-nginx.ppが作成された場合は、次のコマンドを実行してポリシー パッケージをアクティブにします:
sudo semodule -i my-nginx.pp
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MySQL PIDディレクトリーに使用するパスは、/var/opt/mysqldです。次のコマンドを実行して、MySQLインストールの権限を設定します。
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mkdir /var/opt/mysqld
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sudo semanage fcontext -a -t mysqld_var_run_t "/var/opt/mysqld(/.*)?"
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sudo restorecon -Rv /var/opt/mysqld
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MySQLデータ ディレクトリーに使用するパスは、/INSTALL_DIR/Fujitsu/snapcenter/SnapManagerWeb/Repository/MySQL/です。次のコマンドを実行して、MySQLデータ ディレクトリーの権限を設定します。
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mkdir -p /INSTALL_DIR/Fujitsu/snapcenter/SnapManagerWeb/Repository/MySQL
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sudo semanage fcontext -a -t mysqld_db_t "/INSTALL_DIR/Fujitsu/snapcenter/SnapManagerWeb/Repository/MySQL(/.*)?"
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sudo restorecon -Rv /INSTALL_DIR/Fujitsu/snapcenter/SnapManagerWeb/Repository/MySQL
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SnapCenter ServerをLinuxホストにインストールすると、MySQL、RabbitMQ、Errlangなどのサードパーティ サービスがインストールされます。これらはアンインストールしないでください。
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LinuxホストにインストールされているSnapCenter Serverは、以下をサポートしていません。
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高可用性
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Windowsプラグイン
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Active Directory(ローカル ユーザー[クレデンシャルを持つrootユーザーおよびroot以外のユーザー]のみをサポート)
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SnapCenterへのログインに使用するキーベースの認証
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弊社ダウンロードサイトから/home directoryに、次のファイルをダウンロードします。
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SnapCenter Serverインストール パッケージ - snapcenter-linux-server-(el8/el9/sles15).bin
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公開鍵ファイル - snapcenter_public_key.pub
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それぞれの署名ファイル - snapcenter-linux-server-(el8/el9/sles15).bin.sig
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署名ファイルを検証します。
$openssl dgst -sha256 -verify snapcenter_public_key.pub -signature <path to signature file> <path to bin file>
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root以外のユーザーでインストールする場合は、.binインストーラとともに提供されているsnapcenter_server_checksum_(el8/el9/sles15).txtで指定されているvisudoの内容を追加します。
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.binインストーラの実行権限を割り当てます。
chmod +x snapcenter-linux-server-(el8/el9/sles15).bin
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いずれかの操作を実行して、SnapCenter Serverをインストールします。
実行する処理 操作 対話型インストール
./snapcenter-linux-server-(el8/el9/sles15).bin
次の情報を入力するように求められます。
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Linuxホスト外部のSnapCenter Serverにアクセスするために使用されるWebApp外部ポート。デフォルト値は8146です。
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SnapCenter ServerをインストールするSnapCenter Serverユーザー。
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パッケージがインストールされるインストール ディレクトリー。
非対話型インストール
sudo ./snapcenter-linux-server-(el8/el9/sles15).bin -i silent -DWEBAPP_EXTERNAL_PORT=<port> -DWEBAPP_INTERNAL_PORT=<port> -DSMCORE_PORT=<port> -DSCHEDULER_PORT=<port> -DSNAPCENTER_SERVER_USER=<user> -DUSER_INSTALL_DIR=<dir> -DINSTALL_LOG_NAME=<filename>
例:sudo ./snapcenter_linux_server.bin -i silent -DWEBAPP_EXTERNAL_PORT=8146 -DSNAPCENTER_SERVER_USER=root -DUSER_INSTALL_DIR=/opt -DINSTALL_LOG_NAME=InstallerLog.log
ログは/var/opt/snapcenter/logsに格納されます。
SnapCenter Serverをインストールするために渡されるパラメーター:
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DWEBAPP_EXTERNAL_PORT:Linuxホスト外部のSnapCenter Serverにアクセスするために使用されるWebApp外部ポート。デフォルト値は8146です。
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DWEBAPP_INTERNAL_PORT:Linuxホスト内部のSnapCenter Serverにアクセスするために使用されるWebApp内部ポート。デフォルト値は8147です。
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DSMCORE_PORT:smcoreサービスが実行されているSMCoreポート。デフォルト値は8145です。
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DSCHEDULER_PORT:スケジューラ サービスが実行されているスケジューラ ポート。デフォルト値は8154です。
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DSNAPCENTER_SERVER_USER: SnapCenter ServerをインストールするSnapCenter Serverユーザー。DSNAPCENTER_SERVER_USERのデフォルトは、インストーラを実行しているユーザーです。
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DUSER_INSTALL_DIR:パッケージがインストールされるインストール ディレクトリー。DUSER_INSTALL_DIRのデフォルト インストール ディレクトリーは、/optです。
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DINSTALL_LOG_NAME:インストール ログを格納するログ ファイルの名前。これはオプション パラメーターで、指定した場合はコンソールにログが表示されなくなります。このパラメーターを指定しない場合は、ログがコンソールに表示され、デフォルトのログ ファイルにも保存されます。
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DSELINUX:SELinux statusが「enabled」、Current mode「enforcing」で、「開始する前に」セクションに記載のコマンドを実行した場合、このパラメーターを指定して値に「1」を割り当てる必要があります。デフォルト値は0です。
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DUPGRADE:デフォルト値は0です。SnapCenter Serverをアップグレードするには、このパラメーターに0以外の任意の整数を指定します。
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SELinux statusが「enabled」で、Current modeが「enforcing」の場合、nginxサービスは開始されません。次のコマンドを実行する必要があります。
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ホーム ディレクトリーに移動します。
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次のコマンドを実行します:
journalctl -x|grep nginx
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WebApp内部ポート(8147)でリッスンできない場合は、次のコマンドを実行します。
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ausearch -c 'nginx' --raw | audit2allow -M my-nginx
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semodule -i my-nginx.pp
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setsebool -P httpd_can_network_connect on
を実行します。
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製品の登録とサポートの有効化
Fujitsuを初めてご利用になり、既存のFujitsuアカウントをお持ちでない場合は、製品を登録してサポートを有効にする必要があります。詳細については、弊社サポートにお問い合わせください。