エフサステクノロジーズ株式会社

本ページの製品は2024年4月1日より、エフサステクノロジーズ株式会社に統合となり、順次、切り替えを実施してまいります。一部、富士通表記が混在することがありますので、ご了承ください。

SnapCenter Software 6 マニュアル ( CA08871-404 )

LinuxホストへのSnapCenter Serverのインストール

SnapCenter Serverインストーラの実行ファイルを使用して、SnapCenter Serverをインストールできます。

開始する前に
  • SnapCenterをインストールするための十分な権限がないroot以外のユーザーを使用してSnapCenter Serverをインストールする場合は、弊社サポートからsudoersチェックサム ファイルを入手します。Linuxのバージョンに基づいて適切なチェックサム ファイルを使用する必要があります。

  • .NETランタイムのインストール中に、libicuライブラリーの依存関係を解決できない場合は、次のコマンドを実行してlibicuをインストールします:yum install -y libicu

  • Perlが使用できないためにSnapCenter Serverのインストールに失敗した場合は、次のコマンドを実行してPerlをインストールします:yum install -y perl

  • SUSE Linuxでsudoパッケージを使用できない場合は、認証の失敗を回避するためにsudoパッケージをインストールします。

  • SUSE Linuxの場合は、インストールの失敗を回避するためにホスト名を設定します。

  • sestatusコマンドを実行して、Linuxのステータスがセキュアーであることを確認します。SELinux statusが「enabled」で、Current modeが「enforcing」の場合は、次の手順を実行します。

    • sudo semanage port -a -t http_port_t -p tcp <WEBAPP_EXTERNAL_PORT_>コマンドを実行します。

      WEBAPP_EXTERNAL_PORTのデフォルト値は8146です。

    • ファイアウォールがポートをブロックしている場合は、次を実行します:sudo firewall-cmd --add-port <WEBAPP_EXTERNAL_PORT_>/tcp

      WEBAPP_EXTERNAL_PORTのデフォルト値は8146です。

    • 読み取りおよび書き込み権限があるディレクトリーから、次のコマンドを実行します。

      • sudo ausearch -c 'nginx' --raw | audit2allow -M my-nginx

        コマンドから「nothing to do」が返された場合は、SnapCenter Serverのインストール後にコマンドを再実行します。

      • コマンドでmy-nginx.ppが作成された場合は、次のコマンドを実行してポリシー パッケージをアクティブにします:sudo semodule -i my-nginx.pp

    • MySQL PIDディレクトリーに使用するパスは、/var/opt/mysqldです。次のコマンドを実行して、MySQLインストールの権限を設定します。

      • mkdir /var/opt/mysqld

      • sudo semanage fcontext -a -t mysqld_var_run_t "/var/opt/mysqld(/.*)?"

      • sudo restorecon -Rv /var/opt/mysqld

    • MySQLデータ ディレクトリーに使用するパスは、/INSTALL_DIR/Fujitsu/snapcenter/SnapManagerWeb/Repository/MySQL/です。次のコマンドを実行して、MySQLデータ ディレクトリーの権限を設定します。

      • mkdir -p /INSTALL_DIR/Fujitsu/snapcenter/SnapManagerWeb/Repository/MySQL

      • sudo semanage fcontext -a -t mysqld_db_t "/INSTALL_DIR/Fujitsu/snapcenter/SnapManagerWeb/Repository/MySQL(/.*)?"

      • sudo restorecon -Rv /INSTALL_DIR/Fujitsu/snapcenter/SnapManagerWeb/Repository/MySQL

タスク概要
  • SnapCenter ServerをLinuxホストにインストールすると、MySQL、RabbitMQ、Errlangなどのサードパーティ サービスがインストールされます。これらはアンインストールしないでください。

  • LinuxホストにインストールされているSnapCenter Serverは、以下をサポートしていません。

    • 高可用性

    • Windowsプラグイン

    • Active Directory(ローカル ユーザー[クレデンシャルを持つrootユーザーおよびroot以外のユーザー]のみをサポート)

    • SnapCenterへのログインに使用するキーベースの認証

手順
  1. 弊社ダウンロードサイトから/home directoryに、次のファイルをダウンロードします。

    • SnapCenter Serverインストール パッケージ - snapcenter-linux-server-(el8/el9/sles15).bin

    • 公開鍵ファイル - snapcenter_public_key.pub

    • それぞれの署名ファイル - snapcenter-linux-server-(el8/el9/sles15).bin.sig

  2. 署名ファイルを検証します。 $openssl dgst -sha256 -verify snapcenter_public_key.pub -signature <path to signature file> <path to bin file>

  3. root以外のユーザーでインストールする場合は、.binインストーラとともに提供されているsnapcenter_server_checksum_(el8/el9/sles15).txtで指定されているvisudoの内容を追加します。

  4. .binインストーラの実行権限を割り当てます。 chmod +x snapcenter-linux-server-(el8/el9/sles15).bin

  5. いずれかの操作を実行して、SnapCenter Serverをインストールします。

    実行する処理 操作

    対話型インストール

    ./snapcenter-linux-server-(el8/el9/sles15).bin

    次の情報を入力するように求められます。

    • Linuxホスト外部のSnapCenter Serverにアクセスするために使用されるWebApp外部ポート。デフォルト値は8146です。

    • SnapCenter ServerをインストールするSnapCenter Serverユーザー。

    • パッケージがインストールされるインストール ディレクトリー。

    非対話型インストール

    sudo ./snapcenter-linux-server-(el8/el9/sles15).bin -i silent -DWEBAPP_EXTERNAL_PORT=<port> -DWEBAPP_INTERNAL_PORT=<port> -DSMCORE_PORT=<port> -DSCHEDULER_PORT=<port> -DSNAPCENTER_SERVER_USER=<user> -DUSER_INSTALL_DIR=<dir> -DINSTALL_LOG_NAME=<filename>

    例:sudo ./snapcenter_linux_server.bin -i silent -DWEBAPP_EXTERNAL_PORT=8146 -DSNAPCENTER_SERVER_USER=root -DUSER_INSTALL_DIR=/opt -DINSTALL_LOG_NAME=InstallerLog.log

    ログは/var/opt/snapcenter/logsに格納されます。

    SnapCenter Serverをインストールするために渡されるパラメーター:

    • DWEBAPP_EXTERNAL_PORT:Linuxホスト外部のSnapCenter Serverにアクセスするために使用されるWebApp外部ポート。デフォルト値は8146です。

    • DWEBAPP_INTERNAL_PORT:Linuxホスト内部のSnapCenter Serverにアクセスするために使用されるWebApp内部ポート。デフォルト値は8147です。

    • DSMCORE_PORT:smcoreサービスが実行されているSMCoreポート。デフォルト値は8145です。

    • DSCHEDULER_PORT:スケジューラ サービスが実行されているスケジューラ ポート。デフォルト値は8154です。

    • DSNAPCENTER_SERVER_USER: SnapCenter ServerをインストールするSnapCenter Serverユーザー。DSNAPCENTER_SERVER_USERのデフォルトは、インストーラを実行しているユーザーです。

    • DUSER_INSTALL_DIR:パッケージがインストールされるインストール ディレクトリー。DUSER_INSTALL_DIRのデフォルト インストール ディレクトリーは、/optです。

    • DINSTALL_LOG_NAME:インストール ログを格納するログ ファイルの名前。これはオプション パラメーターで、指定した場合はコンソールにログが表示されなくなります。このパラメーターを指定しない場合は、ログがコンソールに表示され、デフォルトのログ ファイルにも保存されます。

    • DSELINUX:SELinux statusが「enabled」、Current mode「enforcing」で、「開始する前に」セクションに記載のコマンドを実行した場合、このパラメーターを指定して値に「1」を割り当てる必要があります。デフォルト値は0です。

    • DUPGRADE:デフォルト値は0です。SnapCenter Serverをアップグレードするには、このパラメーターに0以外の任意の整数を指定します。

次の手順
  • SELinux statusが「enabled」で、Current modeが「enforcing」の場合、nginxサービスは開始されません。次のコマンドを実行する必要があります。

    1. ホーム ディレクトリーに移動します。

    2. 次のコマンドを実行します:journalctl -x|grep nginx

    3. WebApp内部ポート(8147)でリッスンできない場合は、次のコマンドを実行します。

      • ausearch -c 'nginx' --raw | audit2allow -M my-nginx

      • semodule -i my-nginx.pp

    4. setsebool -P httpd_can_network_connect onを実行します。

製品の登録とサポートの有効化

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