エフサステクノロジーズ株式会社

本ページの製品は2024年4月1日より、エフサステクノロジーズ株式会社に統合となり、順次、切り替えを実施してまいります。一部、富士通表記が混在することがありますので、ご了承ください。

SnapCenter Software 5 マニュアル ( CA08871-403 )

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データ保護の準備

バックアップ、クローニング、リストアなどのデータ保護処理を実行する場合は、事前に戦略を定義し、環境をセットアップする必要があります。SnapMirrorテクノロジとSnapVaultテクノロジを使用できるようにSnapCenter Serverをセットアップすることもできます。

SnapVaultテクノロジとSnapMirrorテクノロジを利用するには、ストレージ デバイス上のソース ボリュームとデスティネーション ボリュームの間にデータ保護関係を設定し、初期化する必要があります。この作業を実行するには、ONTAP System Managerを使用するか、ストレージ コンソールのコマンドラインを使用します。

SnapCenter Plug-in for Microsoft Exchange Serverを使用するための前提条件

ユーザーがPlug-in for Exchangeを使用するためには、SnapCenter管理者が事前にSnapCenter Serverをインストールして設定し、前提条件となるタスクを実行する必要があります。

  • SnapCenter Serverをインストールして設定します。

  • SnapCenterにログインします。

  • SnapCenter環境を設定するために、ストレージ システム接続の追加または割り当てを行い、クレデンシャルを作成します。

    SnapCenterでは、別々のクラスタに属している場合でも、複数のSVMに同じ名前を付けることはサポートされません。SnapCenterでサポートするSVMには、すべて一意の名前を付ける必要があります。
  • ホストを追加し、SnapCenter Plug-in for Microsoft WindowsとSnapCenter Plug-in for Microsoft Exchange Serverをインストールして、リソースを検出(更新)します。

  • SnapCenter Plug-in for Microsoft Windowsを使用して、ホスト側のストレージをプロビジョニングします。

  • SnapCenter Serverを使用してVMware RDM LUN上のExchangeデータベースを保護する場合は、SnapCenter Plug-in for VMware vSphereを導入してSnapCenterに登録する必要があります。詳細については、SnapCenter Plug-in for VMware vSphereのドキュメントを参照してください。

    VMDKはサポートされません。
  • Microsoft Exchangeのツールを使用して、既存のMicrosoft Exchange Serverデータベースをローカル ディスクからサポート対象のストレージに移動します。

  • バックアップ レプリケーションが必要である場合は、SnapMirror関係とSnapVault関係をセットアップします。

SnapCenter Plug-in for VMware vSphere 4.3のドキュメントには、SnapCenter 4.3.xのユーザー向けに、LinuxベースのSnapCenter Plug-in for VMware vSphere仮想アプライアンス(オープン仮想アプライアンス形式)を使用した仮想データベースとファイルシステムの保護に関する情報が記載されています。

Exchange Serverの保護におけるソース、リソース グループ、ポリシーの使用方法

SnapCenterを使用する前に、実行するバックアップ、リストア、再シードの各処理に関連する基本的な概念を理解しておくと役立ちます。ここでは、これらの処理で扱うリソース、リソース グループ、およびポリシーについて説明します。

  • リソースとは、通常は、SnapCenterでバックアップするメールボックス データベースまたはMicrosoft Exchangeデータベース可用性グループ(DAG)です。

  • SnapCenterのリソース グループは、ホストまたはExchange DAG上のリソースの集まりであり、リソース グループにはDAG全体または個々のデータベースを含めることができます。

    リソース グループに対して処理を実行すると、リソース グループに指定したスケジュールに従って、リソース グループに定義されているリソースに対して処理が実行されます。

    単一のリソースまたはリソース グループをオンデマンドでバックアップすることができます。また、スケジュールされたバックアップを単一リソースおよびリソース グループに対して実行することもできます。

    リソース グループは、以前はデータセットと呼ばれていました。

  • ポリシーは、バックアップ頻度、コピーの保持、スクリプトといった、データ保護処理の特性を指定するものです。

    リソース グループを作成するときに、そのグループに対して1つ以上のポリシーを選択します。オンデマンドで単一リソースのバックアップを実行するときにも、1つ以上のポリシーを選択できます。

リソース グループでは、保護する対象と保護するタイミング(日時)を定義できます。ポリシーでは、保護する方法を定義できます。たとえば、ホストのすべてのデータベースをバックアップする場合は、ホストのすべてのデータベースを含むリソース グループを作成します。このリソース グループに、日次ポリシーと毎時ポリシーの2つのポリシーを適用します。リソース グループを作成してポリシーを適用する際に、フル バックアップを1日1回実行するようにリソース グループを設定し、別のスケジュールでログ バックアップを1時間おきに実行するように設定します。次の図は、データベースのリソース、リソース グループ、ポリシーの関係を示しています。

Screenshot of resource group policy
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