エフサステクノロジーズ株式会社

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SANtricity 11 マニュアル (CA08872-010)

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IPv6ステートレス アドレス自動設定とは何ですか?

ステートレス自動設定を使用すると、ホストはアドレスやその他の設定情報をサーバーから取得しません。

IPv6のステートレス自動設定には、リンクローカル アドレス、マルチキャスト、Neighbor Discovery(ND)プロトコルなどの機能があります。IPv6では、アドレスのインターフェイスIDが基盤のデータ リンク レイヤー アドレスから生成されます。

ステートレス自動設定とステートフル自動設定は、相互に補完しあう機能です。たとえばホストはステートレス自動設定を使用して自身のアドレスを設定できますが、その他の情報はステートフル自動設定を使用して取得します。ステートフル自動設定を使用すると、ホストはサーバーからアドレスやその他の設定情報を取得できます。IPv6は、ネットワーク上のすべてのIPアドレスを一度に再設定する方法も定義します。IPv6は、ネットワーク上のデバイスがIPアドレスやその他のパラメーターをサーバーなしで自動的に設定する方法を定義します。

ステートレス自動設定を使用する場合、デバイスは次の手順を実行します。

  1. リンクローカル アドレスを生成
    デバイスがリンクローカル アドレスを生成します。このアドレスは、10個のビットと続く54個のゼロ、さらに64ビットのインターフェイスIDで構成されます。

  2. リンクローカル アドレスが一意であるかどうかをテスト
    生成されるリンクローカル アドレスがローカル ネットワークでまだ使用されていないことをテストして確認します。デバイスがNDプロトコルを使用して近接要求メッセージを送信します。これに応えて、ローカル ネットワークがネイバー通知メッセージをリスンします。このメッセージは別のデバイスがすでにこのリンクローカル アドレスを使用していることを示すものです。すでに使用されている場合は、新しいリンクローカル アドレスの生成が必要となるか、自動設定が失敗して別の方法を使用しなければならなくなります。

  3. リンクローカル アドレスを割り当て
    一意であることのテストに合格すると、デバイスは自身のIPインターフェイスにリンクローカル アドレスを割り当てます。リンクローカル アドレスは、ローカル ネットワークでの通信には使用できますが、インターネット上では使用できません。

  4. ルーターにアクセス
    ノードは、設定を続行するための詳細情報を取得するためにローカル ルーターへのアクセスを試みます。具体的には、ルーターから定期的に送信されるルーター通知メッセージをノードがリスンするか、または次に必要な作業をルーターに問い合わせるルーター要求メッセージをルーターに送信します。

  5. ノードに指示
    ルーターが自動設定の続行方法をノードに指示します。あるいは、ルーターがグローバル インターネット アドレスを決定する方法をホストに通知します。

  6. グローバル アドレスを設定
    ホストがグローバルに一意なインターネット アドレスを自身に設定します。通常このアドレスは、ルーターからホストに提供されるネットワーク プレフィックスから形成されます。

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