SANtricity 11 マニュアル (CA08872-010)
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シェルフ損失の保護およびドロワー損失の保護とは何ですか?
シェルフ損失の保護とドロワー損失の保護は、シェルフまたはドロワーで単一障害が発生した場合にデータ アクセスを維持するためのプールとボリューム グループの属性です。
シェルフ損失の保護
シェルフは、ドライブまたはドライブとコントローラーを格納するエンクロージャです。シェルフ損失の保護が有効な場合、1台のドライブ シェルフとの通信が完全に失われた場合でもプールまたはボリューム グループ内のボリューム上のデータへのアクセスが保証されます。通信が完全に失われるケースには、ドライブ シェルフの電源喪失や、両方のI/Oモジュール(IOM)の障害などがあります。
プールまたはボリューム グループでドライブにすでに障害が発生している場合は、シェルフ損失の保護は保証されません。この状況で、ドライブ シェルフへのアクセス、さらにその結果プールまたはボリューム グループ内の別のドライブへのアクセスを失うと、データが失われます。 |
シェルフ損失の保護の条件は、次の表で説明するように、保護の手法によって異なります。
レベル | シェルフ損失の保護の条件 | 必要なシェルフの最小数 |
---|---|---|
プール |
プールに少なくとも5つのシェルフからそれぞれ同じ数のドライブが含まれる。シェルフ損失の保護は大容量シェルフには適用されません。大容量シェルフがあるシステムの場合は、ドロワー損失の保護を参照してください。 |
5 |
RAID 6 |
ボリューム グループに同じシェルフのドライブが3本以上含まれない。 |
3 |
RAID 3またはRAID 5 |
ボリューム グループ内のドライブがすべて別々のシェルフに配置されている。 |
3 |
RAID 1 |
RAID 1ペアのドライブがそれぞれ別のシェルフに配置されている。 |
2 |
RAID 0 |
シェルフ損失の保護は実現できない。 |
該当なし |
ドロワー損失の保護
ドロワーはシェルフのコンパートメントの1つで、引き出してドライブを設置します。ドロワーを備えているのは大容量のシェルフだけです。ドロワー損失の保護が有効な場合、1つのドロワーとの通信が完全に失われた場合でもプールまたはボリューム グループ内のボリューム上のデータへのアクセスが保証されます。通信が完全に失われるケースには、ドロワーの電源喪失や、ドロワー内のコンポーネント障害などがあります。
プールまたはボリューム グループですでにドライブに障害が発生している場合は、ドロワー損失の保護は保証されません。この状況でドロワーにアクセスできなくなると(その結果プールまたはボリューム グループの別のドライブにアクセスできなくなり)、データが失われます。 |
ドロワー損失の保護の条件は、次の表で説明するように、保護の手法によって異なります。
レベル | ドロワー損失の保護の条件 | 必要なドロワーの最小数 |
---|---|---|
プール |
プールにすべてのドロワーからそれぞれ同じ数のドライブが含まれる。 プールに少なくとも5つのドロワーからそれぞれ同じ数のドライブが含まれる。 60ドライブのシェルフでは、プールに含まれるドライブの数が15、20、25、30、35、40、45、50、55、または60のいずれかである場合にドロワー損失の保護を実現できます。プールの作成後は5本単位でドライブを追加できます。 |
5 |
RAID 6 |
ボリューム グループに同じドロワーのドライブが3本以上含まれない。 |
3 |
RAID 3またはRAID 5 |
ボリューム グループ内のドライブがすべて別々のドロワーに配置されている。 |
3 |
RAID 1 |
ミラー ペアのドライブがそれぞれ別のドロワーに配置されている。 |
2 |
RAID 0 |
ドロワー損失の保護は実現できない。 |
該当なし |