SANtricity 11 マニュアル (CA08872-010)
同期ミラーリングを使用するための要件
同期ミラーリングを使用する場合は、次の要件に注意してください。
Unified Manager
2つのシステム間のミラーリングを有効にして設定するには、Unified Managerインターフェイスを使用する必要があります。Unified Managerは、Web Services Proxyとともにホスト システムにインストールされます。
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Web Services Proxyサービスが実行されている必要があります。
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Unified ManagerがHTTPS接続経由でローカル ホストで実行されている必要があります。
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Unified Managerにストレージ システムの有効なSSL証明書が表示されている必要があります。証明書については、Unified Managerの[証明書]>[証明書管理]で、自己署名証明書を受け入れるか独自のセキュリティ証明書をインストールできます。
ストレージ システム
ETERNUS AB3100、AB6100、およびHB1x00ストレージ システムでは同期ミラーリングを使用できません。 |
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2つのストレージ システムが必要です。
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各ストレージ システムに2台のコントローラーが必要です。
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Unified Managerで2つのストレージ システムが検出されている必要があります。
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プライマリー システムとセカンダリー システム内の各コントローラーにイーサネット管理ポートが設定されていて、各コントローラーがネットワークに接続されている必要があります。
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ストレージ システムごとに異なるバージョンのOSを実行できます。
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ローカルとリモートのストレージ システムのパスワードを確認しておく必要があります。
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リモート ストレージ システムにセカンダリー ボリュームを作成するための十分な空き容量(ミラーリングするプライマリー ボリュームと同等以上)が必要です。
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ローカルとリモートのストレージ システムをFibre Channelファブリックを介して接続します。
サポートされる接続
同期ミラーリング機能の通信は、Fibre Channel(FC)ホスト ポートを搭載したコントローラーでのみサポートされます。
同期ミラーリングでは、ローカル ストレージ システムとリモート ストレージ システムの両方にある各コントローラーの最も大きい番号のホスト ポートが使用されます。通常、コントローラーのホスト バス アダプター(HBA)ホスト ポート4は、データ送信のミラーリング用に予約されます。
ミラー ボリュームの候補
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同期ミラー ペアのプライマリー ボリュームとセカンダリー ボリュームでは、RAIDレベル、キャッシング パラメーター、およびセグメント サイズが異なる場合があります。
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同期ミラー ペアのプライマリー ボリュームとセカンダリー ボリュームは、標準ボリュームである必要があります。シン ボリュームやSnapshotボリュームは使用できません。
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セカンダリー ボリュームには、プライマリー ボリュームと同等以上のサイズが必要です。
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Snapshotを関連付けることができるのはプライマリー ボリュームのみです。また、ボリューム コピー処理のソース ボリュームまたはターゲット ボリュームとして使用できるのもプライマリー ボリュームのみです。
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ボリュームに設定できるミラー関係は1つだけです。
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特定のストレージ システムでサポートされるボリュームの数には制限があります。お使いのストレージ システムに設定されているボリュームの数がサポートされている制限よりも少ないことを確認してください。同期ミラーリングがアクティブな場合は、作成済みの2個のリザーブ容量ボリュームがボリュームの制限に含まれます。
リザーブ容量
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コントローラーのリセットおよびその他の一時的な中断からリカバリーするための書き込み情報をログに記録するには、プライマリー ボリュームとセカンダリー ボリュームにリザーブ容量が必要です。
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同期ミラーリングがアクティブ化されると、リザーブ容量ボリュームが自動的に作成されます。ミラー ペアのプライマリー ボリュームとセカンダリー ボリュームにはリザーブ容量が必要であるため、同期ミラー関係にある両方のストレージ システムに十分な空き容量が確保されていることを確認してください。
ドライブ セキュリティ機能
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セキュリティ対応ドライブを使用する場合、プライマリー ボリュームとセカンダリー ボリュームのセキュリティ設定に互換性がある必要があります。この制限は強制的には適用されないため、自分で確認する必要があります。
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セキュリティ対応ドライブを使用する場合、プライマリー ボリュームとセカンダリー ボリュームで同じタイプのドライブを使用する必要があります。この制限は強制的には適用されないため、自分で確認する必要があります。
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プライマリー ボリュームでFull Disk Encryption(FDE)ドライブを使用する場合、セカンダリー ボリュームでもFDEドライブを使用する必要があります。
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プライマリー ボリュームで連邦情報処理標準(FIPS)140-2準拠ドライブを使用する場合、セカンダリー ボリュームでもFIPS 140-2準拠ドライブを使用する必要があります。
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Data Assurance(DA)を使用する場合、プライマリー ボリュームとセカンダリー ボリュームでDA設定を同じにする必要があります。