エフサステクノロジーズ株式会社

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SANtricity 11 マニュアル (CA08872-010)

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ワークロードの仕組み

ボリュームを作成する際は、特定のアプリケーション用のワークロードを選択してストレージ システムの構成をカスタマイズします。

ワークロードは、アプリケーションをサポートするストレージ オブジェクトです。ワークロード(インスタンス)はアプリケーションごとに1つ以上定義できます。一部のアプリケーションについては、特性が似たボリュームで構成されるようにワークロードが設定されます。これらのボリューム特性は、ワークロードがサポートするアプリケーションのタイプに基づいて最適化されます。たとえば、Microsoft SQL Serverアプリケーションをサポートするワークロードを作成し、そのワークロード用のボリュームを作成すると、Microsoft SQL Serverをサポートするようにボリューム特性が最適化されます。

ボリュームを作成する際には、ワークロードの用途に関連するオプションを設定する必要があります。たとえば、Microsoft Exchange用のボリュームを作成する場合は、必要なメールボックスの数、メールボックスに必要とされる平均容量、およびデータベースのコピーをいくつ作成するかについて設定します。この情報に基づいてボリュームの構成が最適化されます。この構成は、必要に応じて編集することもできます。この手順は必要に応じてスキップできます。

ワークロードの種類

作成できるワークロードには、アプリケーション固有とその他の2種類があります。

  • アプリケーション固有。アプリケーション固有のワークロードを使用してボリュームを作成する場合、アプリケーション ワークロードのI/Oとアプリケーション インスタンスからの他のトラフィックの競合が最小限になるように最適化されたボリューム構成が提示されることがあります。I/Oタイプ、セグメント サイズ、コントローラー所有権、読み取りおよび書き込みキャッシュなどのボリューム特性が自動的に推奨され、以下のアプリケーション タイプ用に作成されるワークロードに合わせて最適化されます。

    • Microsoft® SQL Server™

    • Microsoft® Exchange Server™

    • ビデオ監視アプリケーション

    • VMware ESXi™(ボリュームをVirtual Machine File Systemで使用する場合)

      提示されたボリューム構成を確認し、[ボリュームの追加 / 編集] ダイアログ ボックスを使用して推奨されたボリュームや特性を必要に応じて編集、追加、削除することができます。

  • その他(専用のボリューム作成サポートがないアプリケーション)。特定のアプリケーションに関連付けられていないワークロードを作成する場合や、ストレージ システムで使用する予定のアプリケーションに対する最適化がシステムに組み込まれていない場合は、「その他」のワークロードを選択し、ボリューム構成を手動で指定する必要があります。[ボリュームの追加 / 編集] ダイアログ ボックスを使用して、ボリューム構成を手動で指定する必要があります。

アプリケーションとワークロードの表示

アプリケーションとワークロードを表示するには、SANtricity System Managerを起動します。SANtricity System Managerのインターフェイスから、次の2つの方法でアプリケーション固有のワークロードに関連する情報を表示できます。

  • [ボリューム] タイルの [アプリケーションとワークロード] タブには、ストレージ システムのボリュームが、ワークロードおよびワークロードが関連付けられているアプリケーション タイプ別に表示されます。

  • [パフォーマンス] タイルの [アプリケーションとワークロード] タブには、論理オブジェクトのパフォーマンス指標(レイテンシ、IOPS、MB)が表示されます。オブジェクトはアプリケーションおよび関連付けられているワークロード別に表示されます。このパフォーマンス データを定期的に収集することで、ベースラインとなる数値を設定して傾向を分析することができるため、I/Oパフォーマンスに関する問題の調査に役立つことがあります。

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