エフサステクノロジーズ株式会社

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SANtricity 11 マニュアル (CA08872-010)

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ストレージ システムのキャッシュ設定の変更

ストレージ システム内のすべてのボリュームでは、フラッシュおよびブロック サイズについてキャッシュ メモリーの設定を調整できます。

タスク概要

キャッシュ メモリーは、ドライブ メディアよりも速くアクセスできる、コントローラー上の一時的な揮発性ストレージ領域です。キャッシュのパフォーマンスをチューニングする場合は、次の設定を調整できます。

キャッシュ設定 説明

デマンド キャッシュ フラッシュの開始

キャッシュに格納された書き込み前のデータが何パーセントに達したらキャッシュ フラッシュ(ドライブへの書き込み)を開始するかを指定します。デフォルトでは、書き込み前のデータが容量の80%に達するとキャッシュ フラッシュが開始されます。書き込み処理が中心の環境では、この割合を高くすると、新しい書き込み要求をドライブにアクセスせずにキャッシュで処理できるため便利です。I/Oが不規則でデータのバーストがある環境では、この割合を低くして、バーストとバーストの間に頻繁にキャッシュがフラッシュされるようにすると効果的です。ただし、フラッシュを開始する割合を80%よりも低くすると、パフォーマンスが低下する可能性があります。

キャッシュ ブロック サイズ

キャッシュ ブロック サイズは、各キャッシュ ブロックの最大サイズであり、キャッシュを管理する際の単位となります。デフォルトのブロック サイズは32KiBです。キャッシュ ブロック サイズの選択肢は、4、8、16、または32KiBです。使用するブロック サイズはアプリケーションによって異なり、ストレージのパフォーマンスに影響します。ファイルシステムやデータベースなどのアプリケーションには、小さいサイズが適しています。マルチメディアなどのシーケンシャルI/Oを生成するアプリケーションには、大きいサイズが適しています。

手順
  1. [設定]>[システム]を選択します。

  2. [その他の設定] まで下にスクロールして [キャッシュ設定の変更] をクリックします。

    [キャッシュ設定の変更] ダイアログ ボックスが開きます。

  3. 次の値を調整します。

    • デマンド キャッシュ フラッシュの開始
      環境で使用されるI/Oに適した割合を選択します。80%より小さい値を選択すると、パフォーマンスが低下する可能性があります。

    • キャッシュ ブロック サイズ
      アプリケーションに適したサイズを選択します。

  4. [保存] をクリックします。

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