IOMファームウェアをアップグレードするかどうかを決めます。

通常は、すべてのコンポーネントを同時にアップグレードする必要があります。ただし、IOMファームウェアをSANtricity OSソフトウェアアップグレードの一部としてアップグレードしない場合や、富士通のサポートからIOMファームウェアをダウングレードするよう依頼された場合は（ファームウェアのダウングレードにはコマンドラインインターフェイスを使用する必要があります）、アップグレードを中止することもできます。
コントローラーNVSRAMファイルをアップグレードするかどうかを決めます。

通常は、すべてのコンポーネントを同時にアップグレードする必要があります。ただし、お使いのコントローラーのNVSRAMファイルにパッチを適用した場合や、ファイルがカスタムバージョンであるため上書きしない場合は、アップグレードを中止することもできます。
OSのアップグレードを今すぐアクティブ化するか、あとでアクティブ化するかを決めます。

あとでアクティブ化する理由としては、次のようなものがあります。
- 時間帯
  ソフトウェアとファームウェアのアクティブ化には時間がかかることがあるため、I/O負荷の低い時間帯に実行できます。アクティブ化の際にはコントローラーがフェイルオーバーするため、アップグレードが完了するまではパフォーマンスが通常よりも低下する可能性があります。
- パッケージのタイプ
  新しいソフトウェアとファームウェアを1つのストレージシステムでテストしてから、他のストレージシステムでファイルをアップグレードできます。
非セキュアードライブまたは内部的にセキュアーなドライブから切り替えて、外部キー管理サーバー（KMS）をドライブセキュリティに使用するかどうかを決めます。
ストレージシステムでロールベースアクセス制御を使用するかどうかを決めます。

タスク概要

OSのソフトウェアファイルまたはコントローラーのNVSRAMファイルのどちらかだけをアップグレードすることも、両方のファイルをアップグレードすることもできます。

この処理は、富士通のサポートから指示があった場合にのみ実行してください。

データ損失やストレージシステムの破損のリスク
アップグレードの実行中はストレージシステムへの変更を行わないでください。ストレージシステムへの電源を維持してください。

手順

マルチパスドライバーがインストールされていない場合は、アプリケーションエラーを防ぐためにストレージシステムに対するI/Oアクティビティを停止します。マルチパスドライバーがインストールされている場合は、I/Oアクティビティを停止する必要はありません。
[サポート]>[アップグレードセンター]を選択します。
新しいファイルを富士通サポートサイトから管理クライアントにダウンロードします。
IOMファームウェアのアップグレードをこの時点で中止する場合は、[IOM の自動同期の中断] をクリックします。

ストレージシステムで1つのコントローラーを使用している場合は、IOMファームウェアがアップグレードされません。
[SANtricity OS ソフトウェアのアップグレード] で、[アップグレードの開始] をクリックします。

[SANtricity OS ソフトウェアのアップグレード] ダイアログボックスが表示されます。
1つ以上のファイルを選択してアップグレードプロセスを開始します。
1. [参照] をクリックして、サポートWebサイトからダウンロードしたOSのソフトウェアファイルに移動し、SANtricity OSのソフトウェアファイルを選択します。
2. [参照] をクリックして、サポートサイトからダウンロードしたNVSRAMファイルに移動し、コントローラーのNVSRAMファイルを選択します。コントローラーのNVSRAMファイルの名前は、「N2800-830000-000.dlp」などです。
これらの操作の注意事項を次に示します。
- デフォルトでは、現在のストレージシステム構成と互換性のあるファイルだけが表示されます。
- アップグレード用のファイルを選択すると、ファイルの名前とサイズが表示されます。
オプション： アップグレードするSANtricity OSのソフトウェアファイルを選択した場合は、ファイルをアクティブ化せずにコントローラーに転送できます。[ファイルの転送のみで今はアップグレードしない（あとでアップグレードをアクティブ化）] チェックボックスをオンにしてください。
[開始] をクリックして、処理を確定します。

アップグレード前の健全性チェックの段階で処理をキャンセルすることはできますが、転送やアクティブ化の実行中はキャンセルできません。
オプション： アップグレードされた内容を確認するには、[ログの保存] をクリックします。

ブラウザーのダウンロードフォルダーに、drive_upgrade_log-timestamp.txt という名前でファイルが保存されます。

終了後の操作

[ハードウェア] ページにすべてのコンポーネントが表示されることを確認します。
[ソフトウェアとファームウェアのインベントリ] ダイアログボックス（[サポート]>[アップグレードセンター]の順に選択して [ソフトウェアとファームウェアのインベントリ] のリンクをクリック）で、新しいソフトウェアとファームウェアのバージョンを確認します。
コントローラーNVSRAMをアップグレードした場合、既存のNVSRAMに適用されていたカスタム設定はアクティブ化のプロセスで失われます。カスタム設定については、アクティブ化のプロセスの完了後にNVSRAMに再度適用する必要があります。