エフサステクノロジーズ株式会社

本ページの製品は2024年4月1日より、エフサステクノロジーズ株式会社に統合となり、順次、切り替えを実施してまいります。一部、富士通表記が混在することがありますので、ご了承ください。

SANtricity 11 マニュアル (CA08872-010)

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NVMeの概要

一部のコントローラーには、NVMe(Non-Volatile Memory Express)over Fabricsを実装するためのポートが搭載されています。NVMeを使用すると、ホストとストレージ システムの間でハイパフォーマンスな通信が実現します。

NVMeとは

NVM は「Non-Volatile Memory(非揮発性メモリー)」の略であり、多くのタイプのストレージ デバイスで使用されている永続的メモリーです。NVMe (NVM Express)は、NVMデバイスとのハイパフォーマンスなマルチキュー通信に特化して設計された、標準インターフェイス(プロトコル)です。

NVMe over Fabricsとは

NVMe over Fabrics(NVMe-oF) は、NVMeメッセージベースのコマンドおよびデータをホスト コンピューターとストレージの間でネットワーク経由で転送可能にするテクノロジ仕様です。NVMeストレージ システム(サブシステム)に、ファブリックを使用するホストからアクセスできます。NVMeコマンドは、ホスト側とサブシステム側の両方のトランスポート抽象化レイヤーで有効化され、カプセル化されます。これにより、ハイパフォーマンスなNVMeインターフェイスのエンドツーエンドがホストからストレージへ拡張され、コマンド セットが標準化、簡易化されます。

NVMe-oFストレージは、ローカルのブロック ストレージ デバイスとしてホストに提示されます。ボリューム(ネームスペース)は、他のブロック ストレージ デバイスと同様に、ファイルシステムにマウントできます。必要に応じて、REST API、SMcli、またはSANtricity System Managerを使用してストレージをプロビジョニングできます。

NVMe Qualified Name(NQN)とは

NVMe Qualified Name(NQN)は、リモート ストレージ ターゲットを識別するために使用します。ストレージ システムのNVMe Qualified Nameは常にサブシステムによって割り当てられ、変更はできません。NVMe Qualified Nameはシステム全体で1つです。NVMe Qualified Nameは最大223文字です。iSCSI Qualified Nameと比較してみてください。

ネームスペースおよびネームスペースIDとは

ネームスペースはSCSIの論理ユニットに相当し、システム内のボリュームに関連付けられています。ネームスペースID(NSID)は、SCSIの論理ユニット番号(LUN)に相当します。NSIDはネームスペースの作成時に作成し、1~255の値を設定できます。

NVMeコントローラーとは

SCSI I_T nexus(ホストのイニシエータからストレージ システムのターゲットへのパス)と同様に、NVMeコントローラーはホストの接続プロセス中に作成され、ホストとストレージ システム内のネームスペースの間のアクセス パスを提供します。NVMeコントローラーはホストのNQNとホスト ポート識別子によって一意に識別されます。NVMeコントローラーを関連付けできるのは単一のホストのみですが、NVMeコントローラーは複数のネームスペースにアクセスできます。

SANtricity System Managerを使用して、どのホストがどのネームスペースにアクセスできるかを設定し、ホストのネームスペースIDを設定します。その後、NVMeコントローラーが作成されると、NVMeコントローラーからアクセス可能なネームスペースIDのリストが作成され、許可される接続の設定に使用されます。

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