エフサステクノロジーズ株式会社

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SANtricity 11 マニュアル (CA08872-010)

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セキュリティ キー管理の仕組み

ドライブ セキュリティ機能を実装する場合、セキュリティ有効ドライブ(FIPSまたはFDE)には、データ アクセスのためにセキュリティ キーが必要です。セキュリティ キーは、ストレージ システム内のこれらのタイプのドライブおよびコントローラーで共有される文字列です。

ドライブの電源をオフにしてオンにするたびに、コントローラーによってセキュリティ キーが適用されるまでセキュリティ有効ドライブはセキュリティ ロック状態となります。セキュリティ有効ドライブをストレージ システムから取り外すと、ドライブのデータはロックされます。そのドライブを別のストレージ システムに取り付けた場合、データに再びアクセスするにはセキュリティ キーが必要になります。データのロックを解除するには、元のセキュリティ キーを適用する必要があります。

セキュリティ キーは次のいずれかの方法で作成および管理できます。

  • コントローラーの永続的メモリー上での内部キー管理

  • 外部キー管理サーバー上での外部キー管理

内部キー管理

内部キーは、コントローラーの永続的メモリー上のアクセスできない「非表示」の場所に保持されます。内部キー管理を実装するには、次の手順を実行します。

  1. ストレージ システムにセキュリティ対応ドライブを取り付けます。対応するドライブには、Full Disk Encryption(FDE)ドライブと連邦情報処理標準(FIPS)ドライブがあります。

  2. ドライブ セキュリティ機能が有効になっていることを確認します。ドライブ セキュリティ機能を有効にする手順については、必要に応じてストレージ ベンダーに問い合わせてください。

  3. 識別子とパス フレーズを定義して、内部セキュリティ キーを作成します。識別子は、セキュリティ キーに関連付けられる文字列で、コントローラーとキーに関連付けられたすべてのドライブに格納されます。パス フレーズは、バックアップ用にセキュリティ キーを暗号化するために使用されます。内部キーを作成するには、[設定]>[システム]>[セキュリティ キー管理]>[内部キーの作成]に移動します。

セキュリティ キーがコントローラー上のアクセスできない非表示の場所に格納されます。これで、セキュリティ有効のボリューム グループまたはプールを作成したり、既存のボリューム グループまたはプールでセキュリティを有効にしたりできます。

外部キー管理

外部キーは、Key Management Interoperability Protocol(KMIP)を使用して別のキー管理サーバーに保持されます。外部キー管理を実装するには、次の手順を実行します。

  1. ストレージ システムにセキュリティ対応ドライブを取り付けます。対応するドライブには、Full Disk Encryption(FDE)ドライブと連邦情報処理標準(FIPS)ドライブがあります。

  2. ドライブ セキュリティ機能が有効になっていることを確認します。ドライブ セキュリティ機能を有効にする手順については、必要に応じてストレージ ベンダーに問い合わせてください。

  3. 署名済みのクライアント証明書ファイルを取得します。クライアント証明書は、キー管理サーバーがコントローラーのKMIP要求を信頼できるよう、ストレージ システムのコントローラーを検証します。

    1. まず、クライアント証明書署名要求(CSR)を生成してダウンロードします。[設定]>[証明書]>[キー管理]>[CSR の生成]に移動します。

    2. 次に、キー管理サーバーで信頼されているCAに署名済みのクライアント証明書を要求します(CSRファイルを使用して、キー管理サーバーからクライアント証明書を作成してダウンロードすることもできます)。

    3. クライアント証明書ファイルを用意したら、そのファイルをSANtricity System Managerにアクセスするホストにコピーします。

  4. キー管理サーバーから証明書ファイルを取得し、そのファイルをSANtricity System Managerにアクセスするホストにコピーします。キー管理サーバー証明書は、ストレージ システムがサーバーのIPアドレスを信頼できるよう、キー管理サーバーを検証します。キー管理サーバーには、ルート証明書、中間証明書、またはサーバー証明書を使用できます。

  5. キー管理サーバーのIPアドレスとKMIP通信に使用するポート番号を定義して、外部キーを作成します。このプロセスで、証明書ファイルもロードします。外部キーを作成するには、[設定]>[システム]>[セキュリティ キー管理]>[外部キーの作成]に移動します。

入力したクレデンシャルを使用して、システムがキー管理サーバーに接続されます。これで、セキュリティ有効のボリューム グループまたはプールを作成したり、既存のボリューム グループまたはプールでセキュリティを有効にしたりできます。

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