SANtricity 11 マニュアル (CA08872-010)
ハードウェアの用語
ストレージ システムに関連するハードウェアの用語を次に示します。
一般的なハードウェアの用語:
用語 | 説明 |
---|---|
ベイ |
ベイは、ドライブやその他のコンポーネントを取り付けるシェルフのスロットです。 |
コントローラー |
コントローラーは、ボード、ファームウェア、ソフトウェアで構成されます。ドライブを制御し、SANtricity System Managerの機能を実装します。 |
コントローラー シェルフ |
コントローラー シェルフには、一連のドライブと1つ以上のコントローラー キャニスターが搭載されています。コントローラー キャニスターには、コントローラー、ホスト インターフェイス カード(HIC)、バッテリが搭載されます。 |
ドライブ |
ドライブは、データの物理ストレージ メディアとして使用される電磁的な機械デバイスまたはソリッド ステート ドライブです。 |
ドライブ シェルフ |
ドライブ シェルフは、拡張シェルフとも呼ばれ、一連のドライブと2つの入出力モジュール(IOM)が搭載されます。IOMには、ドライブ シェルフをコントローラー シェルフまたは他のドライブ シェルフに接続するSASポートが搭載されています。 |
IOM(ESM) |
IOMは、ドライブ シェルフをコントローラー シェルフに接続するためのSASポートを含む入出力モジュールです。 以前のコントローラー モデルでは、IOMは環境サービス モジュール(ESM)と呼ばれていました。 |
電源 / ファン キャニスター |
電源 / ファン キャニスターは、シェルフに搭載されるアセンブリです。電源装置と一体型ファンで構成されます。 |
SFP |
SFPは、Small Form-factor Pluggable(SFP)トランシーバです。 |
シェルフ |
シェルフは、キャビネットまたはラックに取り付けられるエンクロージャです。ストレージ システムのハードウェア コンポーネントがシェルフに格納されます。シェルフには、コントローラー シェルフとドライブ シェルフの2種類があります。コントローラー シェルフは、コントローラーとドライブを収容します。ドライブ シェルフは、入出力モジュール(IOM)とドライブを収容します。 |
ストレージ システム |
ストレージ システムには、シェルフ、コントローラー、ドライブ、ソフトウェア、およびファームウェアが含まれます。 |
コントローラーの用語:
用語 | 説明 |
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コントローラー |
コントローラーは、ボード、ファームウェア、ソフトウェアで構成されます。ドライブを制御し、SANtricity System Managerの機能を実装します。 |
コントローラー シェルフ |
コントローラー シェルフには、一連のドライブと1つ以上のコントローラー キャニスターが搭載されています。コントローラー キャニスターには、コントローラー、ホスト インターフェイス カード(HIC)、バッテリが搭載されます。 |
DHCP |
動的ホスト構成プロトコル(DHCP)は、インターネット プロトコル(IP)ネットワークでIPアドレスなどのネットワーク設定パラメーターを動的に配布するために使用されるプロトコルです。 |
DNS |
ドメイン ネーム システム(DNS)は、インターネットまたはプライベート ネットワークに接続されたデバイス用の命名システムです。DNSサーバーがドメイン名のディレクトリーを保持し、IPアドレスに変換します。 |
デュプレックス構成 |
デュプレックスは、ストレージ システム内に2つのコントローラー モジュールを配置した構成です。デュプレックス システムでは、コントローラー、論理ボリューム パス、およびドライブ パスが完全に冗長化されます。一方のコントローラーで障害が発生した場合、そのI/Oがもう一方のコントローラーに引き継がれて可用性が維持されます。デュプレックス システムでは、ファンと電源装置も冗長構成です。 |
全二重 / 半二重接続 |
全二重と半二重は、接続モードを表す用語です。全二重モードでは、2つのデバイス間で同時に双方向の通信が可能です。半二重モードでは、一度にいずれかの方向でのみ通信できます(一方のデバイスから送信されたメッセージをもう一方のデバイスで受信します)。 |
HIC |
ホスト インターフェイス カード(HIC)は、コントローラー キャニスターにオプションで取り付けることができます。コントローラーに搭載されたホスト ポートのことをベースボード ホスト ポートと呼び、HICに搭載されたホスト ポートのことをHICポートと呼びます。 |
ICMP PING応答 |
Internet Control Message Protocol(ICMP)は、ネットワークに接続されたコンピューターのオペレーティング システムでメッセージの送信に使用されるプロトコルです。ICMPメッセージを送信することで、ホストに到達できるかどうかや、そのホストとのパケットの送受信にどれくらいの時間がかかるかが確認されます。 |
MACアドレス |
メディア アクセス制御(MAC)アドレスはイーサネットで使用される識別子で、同じ物理トランスポート ネットワーク インターフェイス上の2つのポートを接続する別々の論理チャネルを区別します。 |
管理クライアント |
管理クライアントは、SANtricity System Managerにアクセスするためのブラウザーがインストールされたコンピューターです。 |
MTU |
最大転送単位(MTU)は、ネットワーク内で送信できるパケットまたはフレームの最大サイズです。 |
NTP |
ネットワーク タイム プロトコル(NTP)は、データ ネットワーク内のコンピューター システム間でクロック同期に使用されるネットワーク プロトコルです。 |
シンプレックス構成 |
シンプレックスは、ストレージ システム内に1つのコントローラー モジュールを配置した構成です。シンプレックス システムでは、コントローラーやドライブ パスは冗長化されませんが、ファンと電源装置は冗長構成になります。 |
VLAN |
仮想LANネットワーク(VLAN)は、同じデバイス(スイッチやルーターなど)でサポートされる他のネットワークと物理的に分離されているかのように動作する、論理ネットワークです。 |
ドライブの用語:
用語 | 説明 |
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DA |
Data Assurance(DA)は、データがコントローラー経由でドライブに転送される際に発生する可能性があるエラーをチェックして修正する機能です。Data Assuranceは、Fibre ChannelなどのDAに対応したI/Oインターフェイスを使用するホストで、プールまたはボリューム グループのレベルで有効にすることができます。 |
ドライブ セキュリティ機能 |
ドライブ セキュリティは、Full Disk Encryption(FDE)ドライブまたは連邦情報処理標準(FIPS)ドライブを使用してセキュリティを強化するストレージ システムの機能です。これらのドライブにドライブ セキュリティ機能を使用すると、データにアクセスする際にセキュリティ キーが要求されるようになります。ドライブをシステムから物理的に取り外した場合、別のシステムに取り付けるまでは動作しなくなり、取り付けたあとも正しいセキュリティ キーが提供されないかぎりセキュリティ ロック状態になります。 |
ドライブ シェルフ |
ドライブ シェルフは、拡張シェルフとも呼ばれ、一連のドライブと2つの入出力モジュール(IOM)が搭載されます。IOMには、ドライブ シェルフをコントローラー シェルフまたは他のドライブ シェルフに接続するSASポートが搭載されています。 |
DULBE |
Deallocated or Unwritten Logical Block Error(DULBE)はNVMeドライブのオプションで、AB3100またはAB6100ストレージ システムがリソース プロビジョニングされたボリュームをサポートできるようにするためのものです。 |
FDEドライブ |
Full Disk Encryption(FDE)ドライブは、ハードウェアレベルでドライブを暗号化します。HDDに搭載されたASICチップにより、書き込み時にデータが暗号化され、読み取り時に復号化されます。 |
FIPSドライブ |
FIPSドライブは、連邦情報処理標準(FIPS)140-2レベル2に準拠しています。基本的な概念はFDEドライブと同じですが、米国政府の基準に従って強力な暗号化アルゴリズムと暗号化方式を実装しています。FIPSドライブにはFDEドライブよりも高度なセキュリティ基準が採用されています。 |
HDD |
ハードディスク ドライブ(HDD)は、磁気コーティングを施した金属製の回転式ディスクを使用するデータ ストレージ デバイスです。 |
ホット スペア ドライブ |
ホット スペアは、RAID 1、RAID 5、またはRAID 6のボリューム グループにおいてスタンバイ ドライブとして機能します。問題なく動作するドライブですが、データは格納されていません。ボリューム グループ内のドライブで障害が発生すると、障害が発生したドライブのデータがホット スペアに自動的に再構築されます。 |
NVMe |
Non-Volatile Memory Express(NVMe)は、SSDなどのフラッシュベースのストレージ デバイス向けに設計されたインターフェイスです。以前の論理デバイス インターフェイスに比べ、I/Oオーバーヘッドが少なく、パフォーマンスも改善されています。 |
SAS |
Serial Attached SCSI(SAS)は、コントローラーをドライブに直接リンクするポイントツーポイントのシリアル プロトコルです。 |
セキュリティ対応ドライブ |
セキュリティ対応ドライブには、Full Disk Encryption(FDE)ドライブと連邦情報処理標準(FIPS)ドライブがあります。これらのドライブでは、書き込み時にデータが暗号化され、読み取り時に復号化されます。ドライブ セキュリティ機能を使用したセキュリティの強化に使用できるため、セキュリティ対応ドライブと呼ばれます。これらのドライブを使用するボリューム グループやプールでドライブ セキュリティ機能を有効にすると、ドライブはセキュリティ有効になります。 |
セキュリティ有効ドライブ |
セキュリティ有効ドライブは、ドライブ セキュリティ機能で使用されます。ドライブ セキュリティ機能を有効にして、セキュリティ対応ドライブを使用するプールまたはボリューム グループにドライブ セキュリティを適用すると、ドライブはセキュリティ有効になります。読み取りおよび書き込みアクセスは、正しいセキュリティ キーが設定されたコントローラーからしか実行できません。この追加のセキュリティ機能により、ストレージ システムから物理的に取り外されたドライブ上のデータへの不正アクセスを防止できます。 |
SSD |
ソリッド ステート ドライブ(SSD)は、ソリッド ステート メモリー(フラッシュ)を使用してデータを永続的に格納するデータ ストレージ デバイスです。SSDは従来のHDDをエミュレートしたものであり、HDDと同じインターフェイスで利用できます。 |
iSCSIの用語:
用語 | 説明 |
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CHAP |
チャレンジ ハンドシェイク認証プロトコル(CHAP)方式では、初回のリンク確立時にターゲットとイニシエータのIDを検証します。認証は、CHAPシークレットと呼ばれる共有セキュリティ キーに基づいて行われます。 |
コントローラー |
コントローラーは、ボード、ファームウェア、ソフトウェアで構成されます。ドライブを制御し、SANtricity System Managerの機能を実装します。 |
DHCP |
動的ホスト構成プロトコル(DHCP)は、インターネット プロトコル(IP)ネットワークでIPアドレスなどのネットワーク設定パラメーターを動的に配布するために使用されるプロトコルです。 |
IB |
InfiniBand(IB)は、ハイ パフォーマンスのサーバーとストレージ システムの間のデータ転送用の通信標準です。 |
ICMP PING応答 |
Internet Control Message Protocol(ICMP)は、ネットワークに接続されたコンピューターのオペレーティング システムでメッセージの送信に使用されるプロトコルです。ICMPメッセージを送信することで、ホストに到達できるかどうかや、そのホストとのパケットの送受信にどれくらいの時間がかかるかが確認されます。 |
IQN |
iSCSI Qualified Name(IQN)は、iSCSIイニシエータまたはiSCSIターゲットの一意の名前です。 |
iSER |
iSCSI Extensions for RDMA(iSER)は、InfiniBandやイーサネットなどのRDMAトランスポートを使用する処理用にiSCSIプロトコルを拡張したプロトコルです。 |
iSNS |
Internet Storage Name Service(iSNS)は、TCP/IPネットワーク上のiSCSIおよびFibre Channelデバイスの自動検出、管理、構成が可能なプロトコルです。 |
MACアドレス |
メディア アクセス制御(MAC)アドレスはイーサネットで使用される識別子で、同じ物理トランスポート ネットワーク インターフェイス上の2つのポートを接続する別々の論理チャネルを区別します。 |
管理クライアント |
管理クライアントは、SANtricity System Managerにアクセスするためのブラウザーがインストールされたコンピューターです。 |
MTU |
最大転送単位(MTU)は、ネットワーク内で送信できるパケットまたはフレームの最大サイズです。 |
RDMA |
リモート ダイレクト メモリー アクセス(RDMA)は、ネットワーク コンピューター同士が、それぞれのオペレーティング システムを介さずに、メイン メモリー内でデータをやり取りできるテクノロジです。 |
名前のない検出セッション |
名前のない検出セッションのオプションが有効な場合、iSCSIイニシエータは、コントローラーの情報を取得するためにターゲットIQNを指定する必要はありません。 |
NVMeの用語:
用語 | 説明 |
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InfiniBand |
InfiniBand(IB)は、ハイ パフォーマンスのサーバーとストレージ システムの間のデータ転送用の通信標準です。 |
ネームスペース |
ネームスペースは、ブロック アクセス用にフォーマットされたNVMストレージです。SCSIの論理ユニットに相当し、ストレージ システムではボリュームに関連します。 |
ネームスペースID |
ネームスペースIDは、NVMeコントローラーのネームスペースの一意の識別子です。1~255の範囲で設定できます。SCSIの論理ユニット番号(LUN)に相当します。 |
NQN |
NVMe Qualified Name(NQN)は、リモート ストレージ ターゲット(ストレージ システム)を識別するために使用します。 |
NVM |
非揮発性メモリー(NVM)は、多くのタイプのストレージ デバイスで使用されている永続的メモリーです。 |
NVMe |
Non-Volatile Memory Express(NVMe)は、SSDなどのフラッシュベースのストレージ デバイス向けに設計されたインターフェイスです。以前の論理デバイス インターフェイスに比べ、I/Oオーバーヘッドが少なく、パフォーマンスも改善されています。 |
NVMe-oF |
Non-Volatile Memory Express over Fabrics(NVMe-oF)は、NVMeコマンドとデータをホストとストレージ間でネットワーク経由で転送するための仕様です。 |
NVMeコントローラー |
NVMeコントローラーはホストの接続プロセス中に作成され、ホストとストレージ システム内のネームスペースの間のアクセス パスを提供します。 |
NVMeキュー |
NVMeインターフェイス経由でのコマンドやメッセージの受け渡しに使用されるキューです。 |
NVMeサブシステム |
NVMeホストに接続されているストレージ システムです。 |
RDMA |
リモート ダイレクト メモリー アクセス(RDMA)では、ネットワーク インターフェイス カード(NIC)ハードウェアに転送プロトコルを実装することで、サーバーはよりダイレクトにデータを送受信できます。 |
RoCE |
RDMA over Converged Ethernet(RoCE)は、イーサネット ネットワークを介したリモート ダイレクト メモリー アクセス(RDMA)を可能にするネットワーク プロトコルです。 |
SSD |
ソリッド ステート ドライブ(SSD)は、ソリッド ステート メモリー(フラッシュ)を使用してデータを永続的に格納するデータ ストレージ デバイスです。SSDは従来のHDDをエミュレートしたものであり、HDDと同じインターフェイスで利用できます。 |