エフサステクノロジーズ株式会社

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SANtricity 11 マニュアル (CA08872-010)

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リモート ストレージの仕組み

リモート ストレージ機能を使用すると、リモート ストレージ システムからローカルのETERNUS AB/HB series ストレージ システムにデータをインポートできます。この機能は、機器のアップグレード時などに、データ移行を合理化してダウンタイムを最小限に抑えるのに役立ちます。

リモート ストレージ機能を設定するには、ハードウェアをセットアップしてから、SANtricity System Managerを使用してリモート ストレージ オブジェクトを作成する必要があります。この設定が完了すると、インポート プロセスが開始されます。

ハードウェアのセットアップ

次のワークフローに従って、ハードウェアの接続を準備します。

これらの手順の詳細については、リモート ストレージ機能のユーザー ガイドのSANtricityリモート ストレージ ボリュームを参照してください。

ローカルのETERNUS AB/HB series ストレージ システムで以下を実行します。

  1. 各コントローラーからリモート ストレージ システムへのiSCSI接続が確立されていることを確認します。この接続により、ローカルのETERNUS AB/HB series ストレージ システムがiSCSIイニシエータとして機能し、リモート ストレージ システムでホストとして設定できます。

  2. インポート処理のデスティネーション ボリュームを作成します。リモート ストレージ システム上のソース ボリューム以上の容量があり、ブロック サイズが同じで、マッピングされていないボリュームを作成してください。「ボリュームの作成」を参照してください。

  3. ローカルのETERNUS AB/HB series システムのiSCSI Qualified Name(IQN)をSANtricity System Managerで確認します。IQNは、このあとの手順で、ローカルのETERNUS AB/HB series システムをリモート ストレージ システムでホストとして設定する際に使用します。SANtricity System Managerで、[設定]>[システム]>[iSCSI 設定]>[ターゲット IQN]に移動します。

リモート ストレージ システムで以下を実行します。

  1. IQNを使用して、ローカルのETERNUS AB/HB series システムをリモート システムでホストとして設定します。その際、適切なホスト タイプを設定してください。

    • リモート システムがETERNUS AB/HB series である場合は、「ホストとホスト クラスタの概要」を参照してください。ホスト タイプとして[工場出荷時のデフォルト]を使用します。

    • リモート システムが別のベンダーのシステムである場合は、使用可能なオプションに基づいて適切なホスト タイプを選択します。

  2. すべてのI/Oを停止し、ファイルシステムをアンマウントして、ソース ボリュームのホストまたはアプリケーションへの割り当てをすべて削除します。

  3. 新しく作成したローカルのETERNUS AB/HB series ストレージ システムのホストにボリュームを割り当てます。

  4. 選択したソース ボリュームについて、インポートを作成できるように次の情報をリモート ストレージ システムから収集します。

    • iSCSI Qualified Name(IQN)

    • iSCSI IPアドレス

    • ソース ボリュームのLUN番号

SANtricity System Managerのセットアップ

次のワークフローに従って、インポート用のリモート ストレージ オブジェクトを作成します。

  1. SANtricity System Managerのリモート ストレージ ウィザードを使用して、リモート ストレージ デバイス(データ インポートのソース)をETERNUS AB/HB series システム上のターゲット ボリュームにマッピングします。[終了] を選択すると、インポート プロセスが開始します。

  2. [処理の表示]ダイアログまたは[実行中の処理]パネルでインポートを監視します。必要に応じて、プロセスを一時停止および再開することもできます。

  3. インポートが完了したら、必要に応じてソース ボリュームとターゲット ボリュームの間の接続を解除します。将来のインポート用に接続を残しておくこともできます。

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