Active IQ Unified Manager 9.14
APIを使用したパフォーマンス指標の表示
Active IQ Unified Managerでは、/datacenter
カテゴリーの一連のAPIを使用して、データセンターのクラスタおよびストレージ オブジェクトのパフォーマンス データを表示できます。これらのAPIは、クラスタ、ノード、LUN、ボリューム、アグリゲート、Storage VM、FCインターフェイス、FCポート、イーサネット ポート、IPインターフェイスなど、さまざまなストレージ オブジェクトのパフォーマンス データを取得します。
/metrics
および/analytics
のAPIで表示される各種のパフォーマンス指標を使用して、データセンターの以下のストレージ オブジェクトの詳細をさまざまなレベルまでドリルダウンできます。
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クラスタ
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ノード
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Storage VM
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アグリゲート
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ボリューム
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LUN
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FCインターフェイス
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FCポート
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イーサネット ポート数
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IPインターフェイス
次の表に、/metrics
と/analytics
の各APIで取得されるパフォーマンス データの比較を示します。
Metrics | Analytics |
---|---|
単一のオブジェクトについてのパフォーマンスの詳細。たとえば、 |
データセンター内の同じタイプの複数のオブジェクトについてのパフォーマンスの詳細。たとえば、 |
取得間隔パラメーターに基づく、あるストレージ オブジェクトについてのパフォーマンス指標サンプル。 |
特定のタイプのストレージ オブジェクトについての特定の期間(72時間以上)におけるパフォーマンス集計値。 |
ノードやクラスタの詳細など、オブジェクトの基本的な詳細が取得される。 |
個別の詳細は取得されない。 |
単一のオブジェクトについて、読み取り、書き込み、合計などの分類で、一定期間におけるパフォーマンスの最小値、最大値、95パーセンタイル値、平均値の累積カウンタが取得される。 |
同じタイプのすべてのオブジェクトについて、集計された値が1つ表示される。 |
期間とサンプル データは次のスケジュールに基づきます。データの取得期間には、1h、12h、1d、2d、3d、15d、1w、1m、2m、3m、6mがあります。期間が3日(72時間)を超える場合は1時間ごとのサンプル、それ以外の期間は5分ごとのサンプルが取得されます。各期間ごとの詳細は次のとおりです。
|
72時間超。サンプルの計算期間はISO-8601標準形式で表されます。 |
metrics APIの出力例
たとえば、/datacenter/cluster/nodes/{key}/metrics
APIは、ノードについて次のような詳細を取得します。
サマリに表示される95パーセンタイルの値は、その期間に収集されたサンプルの95%のカウンタ値がその値を下回っていることを示します。 |
{ "iops": { "local": { "other": 100.53, "read": 100.53, "total": 100.53, "write": 100.53 }, "other": 100.53, "read": 100.53, "total": 100.53, "write": 100.53 }, "latency": { "other": 100.53, "read": 100.53, "total": 100.53, "write": 100.53 }, "performance_capacity": { "available_iops_percent": 0, "free_percent": 0, "system_workload_percent": 0, "used_percent": 0, "user_workload_percent": 0 }, "throughput": { "other": 100.53, "read": 100.53, "total": 100.53, "write": 100.53 }, "timestamp": "2018-01-01T12:00:00-04:00", "utilization_percent": 0 } ], "start_time": "2018-01-01T12:00:00-04:00", "summary": { "iops": { "local_iops": { "other": { "95th_percentile": 28, "avg": 28, "max": 28, "min": 5 }, "read": { "95th_percentile": 28, "avg": 28, "max": 28, "min": 5 }, "total": { "95th_percentile": 28, "avg": 28, "max": 28, "min": 5 }, "write": { "95th_percentile": 28, "avg": 28, "max": 28, "min": 5 } },
analytics APIの出力例
たとえば、/datacenter/cluster/nodes/analytics
APIは、ノードについて次のような値を取得します。
{ "iops": 1.7471, "latency": 60.0933, "throughput": 5548.4678, "utilization_percent": 4.8569, "period": 72, "performance_capacity": { "used_percent": 5.475, "available_iops_percent": 168350 }, "node": { "key": "37387241-8b57-11e9-8974-00a098e0219a:type=cluster_node,uuid=95f94e8d-8b4e-11e9-8974-00a098e0219a", "uuid": "95f94e8d-8b4e-11e9-8974-00a098e0219a", "name": "ocum-infinity-01", "_links": { "self": { "href": "/api/datacenter/cluster/nodes/37387241-8b57-11e9-8974-00a098e0219a:type=cluster_node,uuid=95f94e8d-8b4e-11e9-8974-00a098e0219a" } } }, "cluster": { "key": "37387241-8b57-11e9-8974-00a098e0219a:type=cluster,uuid=37387241-8b57-11e9-8974-00a098e0219a", "uuid": "37387241-8b57-11e9-8974-00a098e0219a", "name": "ocum-infinity", "_links": { "self": { "href": "/api/datacenter/cluster/clusters/37387241-8b57-11e9-8974-00a098e0219a:type=cluster,uuid=37387241-8b57-11e9-8974-00a098e0219a" }, "_links": { "self": { "href": "/api/datacenter/cluster/nodes/analytics" } } },
使用可能なAPIの一覧
次の表に、/metrics
と/analytics
、それぞれのAPIの詳細を示します。
これらのAPIは、IOPSおよびパフォーマンスの指標を倍精度値で返します(例: |
HTTP動詞 | パス | 説明 |
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クラスタ キーの入力パラメーターで指定したクラスタについて、パフォーマンス データ(サンプルとサマリ)を取得します。クラスタ キーやUUID、期間、IOPS、スループット、サンプル数などの情報が返されます。 |
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データセンター内のすべてのクラスタについて、パフォーマンス指標の概要を取得します。必要な基準に基づいて結果をフィルタリングできます。IOPSやスループットの集計値、収集期間(時間数)などの情報が返されます。 |
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ノード キーの入力パラメーターで指定したノードについて、パフォーマンス データ(サンプルとサマリ)を取得します。ノードのUUID、期間、IOPS、スループット、レイテンシ、パフォーマンスのサマリ、収集されたサンプル数、利用率などの情報が返されます。 |
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データセンター内のすべてのノードについて、パフォーマンス指標の概要を取得します。必要な基準に基づいて結果をフィルタリングできます。ノードとクラスタのキー、IOPSやスループットの集計値、収集期間(時間数)などの情報が返されます。 |
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アグリゲート キーの入力パラメーターで指定したアグリゲートについて、パフォーマンス データ(サンプルとサマリ)を取得します。期間、IOPS、レイテンシ、スループット、パフォーマンス容量のサマリ、各カウンタについて収集されたサンプル数、利用率などの情報が返されます。 |
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データセンター内のすべてのアグリゲートについて、パフォーマンス指標の概要を取得します。必要な基準に基づいて結果をフィルタリングできます。アグリゲートとクラスタのキー、IOPSやスループットの集計値、収集期間(時間数)などの情報が返されます。 |
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LUNキーまたはボリューム(ファイル共有)キーの入力パラメーターで指定したLUNまたはボリュームについて、パフォーマンス データ(サンプルとサマリ)を取得します。読み取り、書き込み、合計のIOPS、レイテンシ、スループットのサマリ(最小値、最大値、平均値)、各カウンタについて収集されたサンプル数などの情報が返されます。 |
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データセンター内のすべてのLUNまたはボリュームについて、パフォーマンス指標の概要を取得します。必要な基準に基づいて結果をフィルタリングできます。Storage VMとクラスタのキー、IOPSやスループットの集計値、収集期間(時間数)などの情報が返されます。 |
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Storage VMキーの入力パラメーターで指定したStorage VMについて、パフォーマンス データ(サンプルとサマリ)を取得します。サポートされている各プロトコル( |
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データセンター内のすべてのStorage VMについて、パフォーマンス指標の概要を取得します。必要な基準に基づいて結果をフィルタリングできます。Storage VMのUUID、IOPS、レイテンシ、スループットの集計値、収集期間(時間数)などの情報が返されます。 |
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ポート キーの入力パラメーターで指定したイーサネット ポートについて、パフォーマンス指標を取得します。サポートされている範囲の間隔(期間)を指定すると、その期間におけるパフォーマンス値の最小値、最大値、平均値などの累積カウンタが返されます。 |
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データセンター環境内のすべてのイーサネット ポートについて、パフォーマンス指標の概要を取得します。クラスタとノードのキーやUUID、スループット、収集期間、ポートの利用率などの情報が返されます。ポート キー、利用率、クラスタとノードの名前やUUIDなど、使用可能なパラメーターで結果をフィルタリングできます。 |
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インターフェイス キーの入力パラメーターで指定したネットワークFCインターフェイスについて、パフォーマンス指標を取得します。サポートされている範囲の間隔(期間)を指定すると、その期間におけるパフォーマンス値の最小値、最大値、平均値などの累積カウンタが返されます。 |
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データセンター環境内のすべてのイーサネット ポートについて、パフォーマンス指標の概要を取得します。クラスタとFCインターフェイスのキーやUUID、スループット、IOPS、レイテンシ、Storage VMなどの情報が返されます。クラスタとFCインターフェイスの名前やUUID、Storage VM、スループットなど、使用可能なパラメーターで結果をフィルタリングできます。 |
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ポート キーの入力パラメーターで指定したFCポートについて、パフォーマンス指標を取得します。サポートされている範囲の間隔(期間)を指定すると、その期間におけるパフォーマンス値の最小値、最大値、平均値などの累積カウンタが返されます。 |
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データセンター環境内のすべてのFCポートについて、パフォーマンス指標の概要を取得します。クラスタとノードのキーやUUID、スループット、収集期間、ポートの利用率などの情報が返されます。ポート キー、利用率、クラスタとノードの名前やUUIDなど、使用可能なパラメーターで結果をフィルタリングできます。 |
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インターフェイス キーの入力パラメーターで指定したネットワークIPインターフェイスについて、パフォーマンス指標を取得します。サポートされている範囲の間隔(期間)を指定すると、サンプル数、累積カウンタ、スループット、送受信パケット数などの情報が返されます。 |
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データセンター環境内のすべてのネットワークIPインターフェイスについて、パフォーマンス指標の概要を取得します。クラスタとIPインターフェイスのキーやUUID、スループット、IOPS、レイテンシなどの情報が返されます。クラスタとIPインターフェイスの名前やUUID、IOPS、レイテンシ、スループットなど、使用可能なパラメーターで結果をフィルタリングできます。 |