Active IQ Unified Manager 9.13

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APIを使用したLUNのプロビジョニング

Active IQ Unified Managerに付属のプロビジョニングAPIを使用して、Storage Virtual Machine(SVM)にLUNをプロビジョニングできます。このプロビジョニング ワークフローでは、LUNを作成する前にSVM、パフォーマンス サービス レベル、およびストレージ効率化ポリシーのキーを取得する手順について詳しく説明します。

次の図は、LUNのプロビジョニング ワークフローの手順を示しています。

create luns

このワークフローは、ONTAPクラスタがUnified Managerに追加され、クラスタ キーが取得されていることを前提としています。また、SVMがすでにクラスタに作成されていることも前提としています。

  1. LUNを作成するSVMのSVMキーを取得します。手順については、「クラスタのSVMの確認」ワークフローのトピックを参照してください。

  2. 次のAPIを実行し、応答からパフォーマンス サービス レベルのキーを取得します。

    カテゴリー HTTP動詞 パス

    storage-provider

    GET

    /storage-provider/performance-service-levels

    system_defined入力パラメーターにtrueを設定すると、システム定義のパフォーマンス サービス レベルの詳細を取得できます。出力から、LUNに適用するパフォーマンス サービス レベルのキーを取得します。

  3. 必要に応じて、次のAPIを実行し、応答からLUNに適用するストレージ効率化ポリシーのキーを取得します。

    カテゴリー HTTP動詞 パス

    storage-provider

    GET

    /storage-provider/storage-efficiency-policies

  4. 作成するLUNターゲットへのアクセスを付与するイニシエータ グループ(igroup)が作成されているかどうかを確認します。

    カテゴリー HTTP動詞 パス

    datacenter

    GET

    /datacenter/protocols/san/igroups /datacenter/protocols/san/igroups/{key}

    igroupがアクセス権を有するSVMをパラメーター値として入力する必要があります。また、特定のigroupを照会する場合は、入力パラメーターとしてigroup名(キー)を指定します。

  5. アクセスを付与するigroupが出力に見つかった場合は、そのキーを取得します。見つからない場合はigroupを作成します。

    カテゴリー HTTP動詞 パス

    datacenter

    POST

    /datacenter/protocols/san/igroups

    作成するigroupの詳細を入力パラメーターとして指定する必要があります。これは同期呼び出しであり、igroupの作成を出力で確認できます。エラーが発生した場合はエラー メッセージが表示されるため、トラブルシューティングしてAPIを再実行します。

  6. LUNを作成します。

    カテゴリー HTTP動詞 パス

    storage-provider

    POST

    /storage-provider/luns

    LUNを作成する場合は、取得した値を必須パラメーターとして指定する必要があります。

    ストレージ効率化ポリシーは、LUNの作成ではオプションのパラメーターです。

    cURLの例

    作成するLUNのすべての詳細を入力パラメーターとして指定する必要があります。

    JSON出力にジョブ オブジェクト キーが表示され、作成したLUNの検証に使用できます。

  7. ジョブの照会で返されたジョブ オブジェクト キーを使用して、LUNの作成を確認します。

    カテゴリー HTTP動詞 パス

    management-server

    GET

    /management-server/jobs/{key}

    応答の末尾に、作成されたLUNのキーが表示されます。

  8. 返されたキーを指定して次のAPIを実行し、LUNの作成を確認します。

    カテゴリー HTTP動詞 パス

    storage-provider

    GET

    /storage-provider/luns/{key}

    JSON出力の例

    POSTメソッド/storage-provider/lunsが、各機能に必要なすべてのAPIを内部的に呼び出し、オブジェクトを作成していることがわかります。たとえば、LUNにパフォーマンス サービス レベルを割り当てる/storage-provider/performance-service-levels/ APIを呼び出しています。

LUNの作成またはマッピングに失敗した場合のトラブルシューティング手順

このワークフローを完了したあとも引き続きLUNの作成に失敗することがあります。LUNの作成に成功しても、LUNを作成したノードにSAN LIFまたはアクセス エンドポイントがないためにigroupとのLUNマッピングが失敗することがあります。エラーが発生した場合は、次のメッセージが表示されます。

The nodes <node_name> and <partner_node_name> have no LIFs configured with the iSCSI or FCP protocol for Vserver <server_name>. Use the access-endpoints API to create a LIF for the LUN.

このエラーを回避するには、次のトラブルシューティング手順を実行します。

  1. LUNを作成しようとしたSVMに、ISCSI/FCPプロトコルをサポートするアクセス エンドポイントを作成します。

    カテゴリー HTTP動詞 パス

    storage-provider

    POST

    /storage-provider/access-endpoints

    cURLの例

    作成するアクセス エンドポイントの詳細を、入力パラメーターとして指定する必要があります。

    入力パラメーターに、LUNのホーム ノードを示すaddressと、ホーム ノードのパートナー ノードを示すha_addressを追加したことを確認します。この処理を実行すると、ホーム ノードとパートナー ノードの両方にアクセス エンドポイントが作成されます。

  2. JSON出力で返されたジョブ オブジェクト キーを使用してジョブを照会し、SVMにアクセス エンドポイントを追加するジョブが正常に実行されたこと、およびSVMでiSCSI/FCPサービスが有効になっていることを確認します。

    カテゴリー HTTP動詞 パス

    management-server

    GET

    /management-server/jobs/{key}

    JSON出力の例

    出力の末尾に、作成されたアクセス エンドポイントのキーが表示されます。次の出力で、"name": "accessEndpointKey"という値は、LUNのホーム ノードに作成されたアクセス エンドポイントを示しています。キーは9c964258-14ef-11ea-95e2-00a098e32c28です。"name": "accessEndpointHAKey"の値は、ホーム ノードのパートナー ノードに作成されたアクセス エンドポイントを示します。キーは9d347006-14ef-11ea-8760-00a098e3215fです。

  3. LUNを変更してigroupマッピングを更新します。ワークフローの変更の詳細については、「ストレージ ワークロードの変更」を参照してください。

    カテゴリー HTTP動詞 パス

    storage-provider

    PATCH

    /storage-provider/lun/{key}

    入力で、LUNマッピングの更新に使用するigroupキーと、LUNキーを指定します。

    cURLの例

    JSON出力にジョブ オブジェクト キーが表示され、マッピングが成功したかどうかの検証に使用できます。

  4. LUNキーを指定して照会することで、LUNマッピングを確認します。

    カテゴリー HTTP動詞 パス

    storage-provider

    GET

    /storage-provider/luns/{key}

    JSON出力の例

    出力から、LUNのプロビジョニング時に使用されたigroup(キーd19ec2fa-fec7-11e8-b23d-00a098e32c28)にLUNが正常にマッピングされていることがわかります。

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