Active IQ Unified Manager 9.13

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パフォーマンスの想定範囲とは

レイテンシ予測は、ある時刻にパフォーマンス値の上限と下限がどうなるかを予測するものです。ワークロードのレイテンシについて言えば、これはパフォーマンスの上限値を意味します。実測値がパフォーマンスしきい値を超えると、Unified Managerによって動的なパフォーマンス イベントがトリガーされます。

たとえば、通常の業務時間が午前9時~午後5時で、ほとんどの従業員が午前9時~10時30分の間にEメールをチェックするとします。この場合、この時間帯にEメール サーバーへの負荷が増加し、バックエンド ストレージのワークロード アクティビティも増加します。そのため、Eメール クライアントからの応答が遅くなる可能性があります。

正午~午後1時の昼休みの間と終業時間の午後5時以降は、ほとんどの従業員がコンピューターを使用しません。この時間帯は、一般にEメール サーバーの負荷が減り、バックエンド ストレージの負荷も低下します。一方、ストレージのバックアップやウイルス スキャンなどのワークロード処理を午後5時以降に実行するようにスケジュールしている場合は、バックエンド ストレージのアクティビティが増加します。

ワークロード アクティビティの増加と減少を数日間にわたって監視した結果から、アクティビティの想定範囲(レイテンシ予測)が特定され、ワークロードの上限と下限が決まります。あるオブジェクトに対する実際のワークロード アクティビティが上限と下限の範囲から外れ、その状態が一定の期間にわたって続く場合は、オブジェクトの使用率が高すぎるか低すぎる可能性があります。

レイテンシ予測の生成方法

Unified Managerは、少なくとも3日分のワークロード アクティビティを収集して分析してから、GUIに表示するI/O応答時間のレイテンシ予測を決定します。この期間で収集されるデータには、ワークロード アクティビティにおける変化がすべて反映されるわけではありません。最初の3日間のアクティビティを収集したあと、Unified Managerはレイテンシ予測を毎日午前0時に調整してワークロード アクティビティの変化を反映させ、より正確で動的なパフォーマンスしきい値を設定します。

システム時間が夏時間(DST)に切り替わると、監視しているワークロードのパフォーマンス統計で使用するレイテンシ予測も変わります。Unified Managerは、レイテンシ予測の修正を即座に開始しますが、完了までに15日間ほどかかります。その間もUnified Managerの使用は継続できますが、Unified Managerはレイテンシ予測を使用して動的イベントを検出するため、一部のイベントは正確でなくなる可能性があります。時間の変更前に検出されたイベントは影響を受けません。

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