エフサステクノロジーズ株式会社

本ページの製品は2024年4月1日より、エフサステクノロジーズ株式会社に統合となり、順次、切り替えを実施してまいります。一部、富士通表記が混在することがありますので、ご了承ください。

Active IQ Unified Manager 9.14

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[パフォーマンス エクスプローラ]におけるワークロードのQoSの下限と上限の設定の表示

[パフォーマンス エクスプローラ]のグラフでは、ボリュームやLUNに対してONTAPで定義されているサービス品質(QoS)ポリシーの設定を確認することができます。最大スループット設定は、競合するワークロードによるシステム リソースへの影響を抑制するために使用されます。最小スループット設定は、競合するワークロードによる要求に関係なく、重要なワークロードに最小限のスループットを確保するために使用されます。

QoSスループットの「下限」と「上限」のIOPSおよびMBpsの設定は、ONTAPで設定されている場合にのみカウンタ グラフに表示されます。最小スループット設定は、ONTAP 9.7以降のソフトウェアを実行しているシステムでのみ使用できます。対象はETERNUS AX/HX シリーズのみで、現時点ではIOPSについてのみ設定できます。

アダプティブQoSポリシーはONTAP 9.7以降で使用できる機能で、IOPSの代わりにIOPS/TBが使用されます。アダプティブ ポリシーは、QoSポリシーの値をワークロードごとにボリューム サイズに基づいて自動的に調整し、ボリューム サイズが変わっても容量に対するIOPSの比率を維持します。アダプティブQoSポリシー グループはボリュームにのみ適用できます。アダプティブQoSポリシーでは、最小と最大の代わりに、「想定」と「ピーク」というQoSの用語が使用されます。

Unified Managerでは、定義されているQoS最大ポリシーの設定を超えるワークロードが過去1時間の各パフォーマンス収集期間で見つかった場合に、QoSポリシーの違反とみなして警告イベントを生成します。ワークロードのスループットが各収集期間に短時間だけQoSのしきい値を超えることがありますが、Unified Managerのグラフには収集期間全体の「平均」のスループットが表示されます。そのため、QoSのイベントが表示された場合でも、グラフではワークロードのスループットがポリシーのしきい値を超えていないように見えることがあります。

手順
  1. QoSの上限と下限の設定を確認するには、選択したボリュームまたはLUNの[パフォーマンス エクスプローラ]ページで次のいずれかを実行します。

    状況 操作

    IOPSの上限(QoS最大)を表示する

    IOPSの[合計]グラフまたは[内訳]グラフで、[ズーム ビュー]をクリックします。

    MBpsの上限(QoS最大)を表示する

    MBpsの[合計]グラフまたは[内訳]グラフで、[ズーム ビュー]をクリックします。

    IOPSの下限(QoS最小)を表示する

    IOPSの[合計]グラフまたは[内訳]グラフで、[ズーム ビュー]をクリックします。

    IOPS/TBの上限(QoSピーク)を表示する

    ボリュームの場合は、[IOPS/TB]グラフで[ズーム ビュー]をクリックします。

    IOPS/TBの下限(QoS想定)を表示する

    ボリュームの場合は、[IOPS/TB]グラフで[ズーム ビュー]をクリックします。

    ONTAPで設定されている最大スループットと最小スループットの値が横方向の点線で示されます。QoS値に対する変更がいつ実装されたかも確認できます。

  2. IOPSおよびMBpsの具体的な値をQoS設定と比較して確認するには、グラフ領域にカーソルを合わせてポップアップ ウィンドウを参照します。

特定のボリュームまたはLUNのIOPSやMBpsが非常に高く、システム リソースを圧迫している場合は、ONTAP System ManagerまたはONTAP CLIを使用して、それらのワークロードが他のワークロードのパフォーマンスに影響しないようにQoS設定を調整することができます。

QoS設定の調整の詳細については、「パフォーマンス管理の概要」を参照してください。

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