エフサステクノロジーズ株式会社

本ページの製品は2024年4月1日より、エフサステクノロジーズ株式会社に統合となり、順次、切り替えを実施してまいります。一部、富士通表記が混在することがありますので、ご了承ください。

Active IQ Unified Manager 9.14

to English version

パフォーマンス イベントの分析と通知

パフォーマンス イベントは、クラスタ コンポーネントの競合に起因するワークロードのI/Oパフォーマンスの問題を管理者に通知します。Unified Managerはイベントを分析して、関連するすべてのワークロード、競合状態のコンポーネント、および解決する必要のある問題かを特定します。

Unified Managerは、クラスタ上のボリュームのI/Oレイテンシ(応答時間)とIOPS(処理数)を監視します。たとえば、他のワークロードがクラスタ コンポーネントを過剰に使用している場合、そのコンポーネントは競合状態となってワークロードの要件を満たす最適なパフォーマンス レベルを提供できません。同じコンポーネントを使用している他のワークロードのパフォーマンスに影響が及び、レイテンシが増加する可能性があります。レイテンシが動的なパフォーマンスしきい値を超えると、Unified Managerはパフォーマンス イベントをトリガーしてユーザーに通知します。

イベント分析

Unified Managerは、過去15日間のパフォーマンス統計を使用して次の分析を実行し、Victimワークロード、Bullyワークロード、およびイベントに関連するクラスタ コンポーネントを特定します。

  • レイテンシがレイテンシ予測の上限である動的なパフォーマンスしきい値を超えたVictimワークロードを特定します。

    • HDDまたはFlash Pool(ハイブリッド)アグリゲート(ローカル階層)のボリュームの場合、レイテンシが5ミリ秒を超え、かつIOPSが1秒あたり10件(ops/sec)を超えた場合にのみイベントがトリガーされます。

    • オールSSDアグリゲートまたはFabricPoolアグリゲート(クラウド階層)のボリュームの場合、レイテンシが1ミリ秒を超え、かつIOPSが100ops/秒を超えた場合にのみイベントがトリガーされます。

  • 競合状態のクラスタ コンポーネントを特定します。

    クラスタ インターコネクトでVictimワークロードのレイテンシが1ミリ秒を超えた場合、Unified Managerはこれを重大な状況とみなしてクラスタ インターコネクトのイベントをトリガーします。

  • クラスタ コンポーネントを過剰に使用し、競合状態を引き起こしているBullyワークロードを特定します。

  • クラスタ コンポーネントの利用率またはアクティビティの偏差に基づいて関連するワークロードをランク付けし、クラスタ コンポーネントの使用量の変化が最も大きいBullyワークロードと最も影響を受けたVictimワークロードを特定します。

ごく短時間しか発生せず、コンポーネントの競合状態が解消した時点で自己修復されるイベントもあります。継続的なイベントとは、5分以内に同じクラスタ コンポーネントについて再発し、アクティブな状態のままのイベントのことです。Unified Managerは、連続する2つの分析期間に同じイベントを検出するとアラートをトリガーします。

解決されたイベントは、ボリュームの過去のパフォーマンス問題の記録としてUnified Managerで引き続き参照できます。各イベントには、イベント タイプとボリューム、クラスタ、および関連するクラスタ コンポーネントを識別する一意のIDが割り当てられます。

1つのボリュームが複数のイベントに同時に関連している場合があります。

イベントの状態

イベントは次のいずれかの状態になります。

  • アクティブ

    現在アクティブなパフォーマンス イベント(新規または確認済みのイベント)を示します。自己修復または解決されていないイベントで、ストレージ オブジェクトのパフォーマンス カウンタがパフォーマンスしきい値を超えたままになっているものです。

  • 廃止

    アクティブではなくなったイベントを示します。自己修復または解決されたイベントで、ストレージ オブジェクトのパフォーマンス カウンタがパフォーマンスしきい値を上回らなくなったものです。

イベント通知

イベントは[ダッシュボード]ページをはじめとする多くのユーザー インターフェイス ページに表示され、イベントのアラートが指定したEメール アドレスに送信されます。[イベントの詳細]ページおよび[ワークロード分析]ページでは、イベントに関する詳細な分析情報を表示して、推奨される解決方法を確認できます。

イベントの操作

[イベントの詳細]ページおよび[ワークロード分析]ページでは、次の方法でイベントを操作できます。

  • イベントの上にマウスを移動すると、イベントが検出された日時が表示されます。

    同じ期間にイベントが複数ある場合は、イベント数が表示されます。

  • 単一のイベントをクリックすると、イベントの詳細情報(関連するクラスタ コンポーネントなど)がダイアログ ボックスに表示されます。

    競合状態のコンポーネントは赤い丸で囲んで表示されます。[詳細な分析を表示]をクリックすると、[イベントの詳細]ページに詳細な分析が表示されます。同じ期間にイベントが複数ある場合は、最新の3つのイベントの詳細がダイアログ ボックスに表示されます。イベントをクリックすると、[イベントの詳細]ページにイベント分析が表示されます。

Top of Page