Active IQ Unified Manager 9.14
Active IQ Unified Manager 9.14のドキュメント
VMware vSphereシステムへのUnified Managerのインストール
LinuxシステムへのUnified Managerのインストール
Unified Managerソフトウェアのインストール、アップグレード、アンインストール
SELinuxでNFS共有またはCIFS共有に/opt/netappまたは/opt/netapp/dataをマウントする場合の要件
LinuxシステムへのUnified Managerのインストール
カスタム ユーザーのホーム ディレクトリーーとumadminのパスワードの作成
Unified Managerインストールおよびセットアップ ガイド
WindowsシステムへのUnified Managerのインストール
設定タスクと管理タスクの実行
メンテナンス コンソールの使用
vSphere VMコンソールを使用したメンテナンス コンソールへのアクセス
ストレージの監視と管理
Active IQ Unified Managerの概要
Active IQ Unified Managerの健全性監視の概要
イベントとアラートの管理
イベントの管理
クラスタ パフォーマンスの監視と管理
[パフォーマンス インベントリ]ページを使用したパフォーマンスの監視
[パフォーマンス エクスプローラ]ページを使用したパフォーマンスの監視
フィルターによるグリッドの関連オブジェクトのリストの絞り込み
QoSポリシー グループ情報を使用したパフォーマンスの管理
ストレージQoSがワークロード スループットを制御する仕組み
すべてのクラスタで使用可能なすべてのQoSポリシー グループの表示
同じQoSポリシー グループ内のボリュームまたはLUNの表示
特定のボリュームまたはLUNに適用されたQoSポリシー グループ設定の表示
データの収集とワークロード パフォーマンスの監視
Unified Managerで監視されるワークロードのタイプ
パフォーマンスしきい値の管理
組み合わせしきい値ポリシーで使用可能なオブジェクトとカウンタ
ストレージ オブジェクトへのパフォーマンスしきい値ポリシーの割り当て
クラスタの健全性の監視と管理
Unified Managerの一般的な健全性関連のワークフローとタスク
クラスタのセキュリティ目標の管理
クラスタとStorage VMの詳細なセキュリティ ステータスの表示
ソフトウェアまたはファームウェアの更新が必要なセキュリティ イベントの表示
バックアップとリストア処理の管理
仮想アプライアンスでのUnified Managerのバックアップとリストア
MySQLデータベース ダンプを使用したバックアップとリストア
データの保護とリストア
保護関係の作成とトラブルシューティング
Unified Managerでの保護関係のセットアップ
Workflow AutomationとUnified Managerの間の接続の設定
Workflow AutomationでのUnified Managerデータ ソースのキャッシングの確認
保護関係の管理と監視
[健全性 / すべてのボリューム]ビューでのSnapVault保護関係の作成
[ボリューム / 健全性の詳細]ページでのSnapVault保護関係の作成
[健全性 / すべてのボリューム]ビューでのSnapMirror保護関係の作成
[ボリューム / 健全性の詳細]ページでのSnapMirror保護関係の作成
バージョンに依存しないレプリケーションを使用したSnapMirror関係の作成
バージョンに依存しないレプリケーションとバックアップ オプションを使用したSnapMirror関係の作成
SnapMirrorスケジュールとSnapVaultスケジュールの作成
カスケードまたはファンアウト関係の作成による既存の保護関係からの保護の拡張
転送効率を最大化するためのSnapMirrorポリシーの作成
[ボリューム関係]ページでのアクティブなデータ保護転送の中止
[ボリューム / 健全性の詳細]ページでのアクティブなデータ保護転送の中止
休止中の関係のスケジュールされた転送を[ボリューム関係]ページで再開
休止中の関係のスケジュールされた転送を[ボリューム / 健全性の詳細]ページで再開
[ボリューム / 健全性の詳細]ページでの保護関係の初期化または更新
[ボリューム / 健全性の詳細]ページを使用したデータのリストア
カスタム レポートの生成
REST APIを使用したストレージの管理
Active IQ Unified Manager REST APIでの作業の開始
Active IQ Unified Manager APIへのアクセスとカテゴリー
Active IQ Unified Managerで提供されるRESTサービス
Active IQ Unified ManagerでのREST APIへのアクセスおよび認証
Active IQ Unified Managerで使用されるHTTPステータス コード
クォーラムとイプシロンの概要
クォーラムとイプシロンは、クラスタの健全性と機能を判断するための重要な基準で、通信および接続に関する潜在的な問題へのクラスタの対応を決定します。
クォーラム は、クラスタが完全に機能するための前提条件です。クラスタがクォーラムを構成している場合は、過半数のノードが健全で、相互に通信可能です。クォーラムが失われると、クラスタは通常のクラスタ処理を実行できなくなります。すべてのノードが1つのまとまりとしてデータの単一のビューを共有するため、任意の時点において1つのノードの集まりだけがクォーラムを構成することができます。つまり、通信が確立されていない2つのノードが異なる方法でデータを変更できる場合には、データを1つのデータ ビューに表示できなくなります。
クラスタ内の各ノードはノード マスターを選出する投票プロトコルに属しており、マスター以外の各ノードはセカンダリーとなります。マスター ノードは、クラスタ内に情報を同期する役割を担います。形成されたクォーラムは継続的な投票によって維持されます。マスター ノードがオフラインになった場合、クラスタでクォーラムが維持されていれば、オンラインのノードの投票によって新しいマスターが選出されます。
ノード数が偶数のクラスタの場合は同票となる可能性があるため、イプシロンと呼ばれる追加の投票加重が設定されたノードが1つあります。大規模なクラスタの同じ数のノード間で接続障害が発生した場合、すべてのノードが健全であることを条件に、イプシロンが設定されたノードのグループがクォーラムを維持します。たとえば、次の図では、4ノード クラスタの2つのノードで障害が発生しています。ただし、残りのノードの1つにイプシロンが設定されているため、健全なノードが過半数に満たなくてもクォーラムが維持されます。
クラスタが作成されると、自動的に最初のノードにイプシロンが割り当てられます。イプシロンを保持しているノードで障害が発生したり、ハイアベイラビリティ パートナーをテイクオーバーしたり、ハイアベイラビリティ パートナーにテイクオーバーされた場合、イプシロンは別のHAペアの健全なノードに自動的に割り当てられます。
ノードをオフラインにすると、クラスタがクォーラムを維持できるかに影響することがあります。そのため、クラスタのクォーラムが失われたり、あと1つのノード障害によってクォーラムが失われるような処理を実行しようとすると、警告メッセージが表示されます。クォーラムに関する警告メッセージを無効にするには、advanced権限レベルでcluster quorum-service options modifyコマンドを使用します。
一般的に、クラスタのノード間に信頼性のある接続が確立されている場合には、小規模のクラスタよりも大規模のクラスタの方が安定します。ノードの半数にイプシロンを加えた過半数のクォーラムの要件は、2ノードのクラスタよりも24ノードのクラスタの方が簡単に維持できます。
2ノードのクラスタでは、クォーラムの維持に独特な課題が存在します。2ノード クラスタではクラスタHAが使用され、どちらのノードにもイプシロンは設定されません。代わりに、両方のノードが継続的にポーリングされ、1つのノードに障害が発生した場合には、もう一方のノードが、論理インターフェイスと管理機能へのアクセスに加えてデータへの完全な読み取り / 書き込みアクセスを提供します。