エフサステクノロジーズ株式会社

本ページの製品は2024年4月1日より、エフサステクノロジーズ株式会社に統合となり、順次、切り替えを実施してまいります。一部、富士通表記が混在することがありますので、ご了承ください。

Active IQ Unified Manager 9.14

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保護ジョブが失敗した場合の問題の特定と対処策の実施

ジョブの失敗に関するエラー メッセージを[イベントの詳細]ページの[原因]フィールドで確認し、ジョブが失敗した原因がSnapshotコピー エラーであることを特定します。次に、[ボリューム / 健全性の詳細]ページに移動して詳細情報を収集します。

要件

アプリケーション管理者のロールが必要です。

[イベントの詳細]ページの[原因]フィールドに表示されるエラー メッセージには、失敗したジョブに関する次のテキストが記載されています。

Protection Job Failed. Reason: (Transfer operation for
relationship 'cluster2_src_svm:cluster2_src_vol2->cluster3_dst_svm:
managed_svc2_vol3' ended unsuccessfully. Last error reported by
Data ONTAP: Failed to create Snapshot copy 0426cluster2_src_vol2snap
on volume cluster2_src_svm:cluster2_src_vol2. (CSM: An operation
failed due to an ONC RPC failure.)
Job Details

このメッセージから得られる情報は次のとおりです。

  • バックアップ ジョブまたはミラー ジョブが正常に完了しなかった。

    このジョブには、仮想サーバーcluster2_src_svm上のソース ボリュームcluster2_src_vol2と、仮想サーバーcluster3_dst_svm上のデスティネーション ボリュームmanaged_svc2_vol3の間の保護関係が関係しています。

  • ソース ボリュームcluster2_src_svm:/cluster2_src_vol2上の0426cluster2_src_vol2snapに対するSnapshotコピーが失敗した。

このシナリオでは、ジョブが失敗した原因と考えられる対処策を特定できます。ただし、失敗を解決するには、ONTAP System Manager Web UIまたはONTAP CLIコマンドを使用する必要があります。

手順
  1. エラー メッセージを確認し、ソース ボリュームでSnapshotコピー ジョブが失敗していることから、おそらくソース ボリュームに問題があると判断します。

    エラー メッセージの末尾にある[ジョブの詳細]リンクをクリックすることもできますが、このシナリオの目的上行いません。

  2. イベントを解決するために、次の作業を行います。

    1. [割り当て先]ボタンをクリックし、メニューから[自分]を選択します。

    2. イベントにアラートが設定されている場合は、[確認]ボタンをクリックしてアラート通知が繰り返し送信されないようにします。

    3. 必要に応じて、イベントに関するメモを追加することもできます。

  3. [サマリ]ペインの[ソース]フィールドをクリックして、ソース ボリュームに関する詳細を表示します。

    [ソース]フィールドにはソース オブジェクト(ここではSnapshotコピー ジョブがスケジュールされていたボリューム)の名前が表示されます。

    cluster2_src_vol2の[ボリューム / 健全性の詳細]ページが開き、[保護]タブが表示されます。

  4. 保護トポロジー グラフを見ると、トポロジーの最初のボリューム(SnapMirror関係のソース ボリューム)にエラー アイコンが関連付けられています。

    また、そのボリュームに設定されている警告とエラーのしきい値を示す水平のバーが、ソース ボリューム アイコンに表示されています。

    Job failure cascade topology
  5. エラー アイコンにカーソルを合わせると、ポップアップ ダイアログが開いてしきい値の設定が表示され、ボリュームがエラーしきい値を超えて容量の問題が発生していることがわかります。

  6. [容量]タブをクリックします。

    ボリュームcluster2_src_vol2の容量に関する情報が表示されます。

  7. [容量]パネルを見ると、棒グラフにエラー アイコンが表示されており、ボリュームの容量がボリュームに設定されたしきい値のレベルを超えていることがここでもわかります。

  8. 容量グラフの下には、ボリュームの自動拡張が無効になっていることと、ボリュームのスペース ギャランティが設定されていることが示されています。

    自動拡張を有効にすることもできますが、このシナリオの目的上、さらに調査を進めてから、容量の問題を解決する方法を決定することにします。

  9. 下にスクロールして[イベント]リストに移動すると、「保護ジョブ失敗」、「ボリュームのフルまでの日数」、「ボリューム スペースがフル」の各イベントが生成されたことがわかります。

  10. [イベント]リストで[ボリューム スペースがフル]イベントをクリックして詳細情報を確認したところ、このイベントが容量の問題に関連していると思われることがわかりました。

    [イベントの詳細]ページには、ソース ボリュームに対して「ボリューム スペースがフル」イベントが表示されています。

  11. [サマリ]領域で、イベントの[原因]フィールドを確認します。「The full threshold set at 90% is breached. 45.38 MB (95.54%) of 47.50 MB is used」。

  12. [サマリ]領域の下の[推奨される対処方法]に、推奨される対処策が表示されます。

    [推奨される対処方法]は一部のイベントだけに表示されるため、どのタイプのイベントでもこの領域が表示されるわけではありません。

    「ボリューム スペースがフル」イベントを解決するために実施する推奨対処策をクリックしていきます。

    • このボリュームで自動拡張を有効にする

    • ボリュームのサイズを変更する

    • このボリュームで重複排除を有効にして実行する

    • このボリュームで圧縮を有効にして実行する

  13. ボリュームの自動拡張を有効にすることにしましたが、これを行うには、親アグリゲート上の空きスペースと現在のボリューム増加率を確認する必要があります。

    1. [関連デバイス]ペインで、親アグリゲートcluster2_src_aggr1を確認します。

      アグリゲートの名前をクリックすると、アグリゲートに関する詳細情報を参照できます。

      ボリュームに自動拡張を有効にするための十分なスペースがあることを確認します。

    2. ページ上部に重要なインシデントを示すアイコンが表示されるので、アイコンの下のテキストを確認します。

      ここでは、「フルまでの日数:1 日未満 | 日次増加率:5.4%」と表示されています。

  14. ONTAP System ManagerまたはONTAP CLIにアクセスして、ボリュームの自動拡張オプションを有効にします。volume autogrow

    ボリュームとアグリゲートの名前をメモして、自動拡張を有効にするときに参照できるようにします。

  15. 容量の問題を解決したら、Unified Managerの[イベントの詳細]ページに戻り、イベントを解決済みとしてマークします。

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