Active IQ Unified Manager 9.14
すべてのストレージ オブジェクトの[パフォーマンス インベントリ]ページの表示
パフォーマンス インベントリ ページでは、クラスタ、アグリゲート、ボリュームなど、使用可能な各ストレージ オブジェクトに関するパフォーマンス情報の概要を確認できます。パフォーマンス オブジェクト詳細ページへのリンクを使用して、特定のオブジェクトの詳しい情報も確認できます。
ビュー ページ内のオブジェクトは、デフォルトでは、イベントの重大度に基づいてソートされます。重大なイベントが報告されたオブジェクトが最初に表示され、そのあとに警告イベントが報告されたオブジェクトが表示されます。これにより、対処が必要な問題を簡単に特定できます。
これらのページから[レポート]ボタンを使用してデータをカンマ区切り値(.csv
)ファイル、Microsoft Excelファイル(.xlsx
)、またはドキュメント(.pdf
)としてエクスポートし、レポートの作成に使用することができます。また、ページをカスタマイズしてから、[スケジュール済みレポート]ボタンを使用して、レポートを定期的に作成してEメールで送信するようにスケジュール設定することもできます。
これらのページのフィールドは、すべてカスタム ビューとレポートで使用できます。一部のフィールドは関連ページにリンクされており、より詳細な表示が可能です。
[パフォーマンス:すべてのクラスタ]ビュー
[パフォーマンス:すべてのクラスタ]ビューには、Unified Managerのインスタンスによって監視されている各クラスタのパフォーマンス イベント、データ、および設定情報の概要が表示されます。このページでは、クラスタのパフォーマンスを監視し、パフォーマンスの問題やしきい値イベントをトラブルシューティングすることができます。
[パフォーマンスしきい値ポリシーの割り当て]ボタンと[パフォーマンスしきい値ポリシーの解除]ボタンを使用して、オブジェクト インベントリ ページの任意のオブジェクトにパフォーマンスしきい値を割り当てたり、割り当てを解除したりできます。
[パフォーマンス:すべてのクラスタ]ビューに移動できます。
-
クラスタ FQDN:クラスタの完全修飾ドメイン名(FQDN)。
-
IOPS:クラスタでの1秒あたりの入出力処理数。
-
MBps:クラスタでのスループット(MiB/s)。
-
容量:空き容量と合計容量(GiB)。
-
ホスト名または IP アドレス:クラスタ管理LIFのホスト名またはIPアドレス(IPv4またはIPv6)。
-
OS のバージョン:クラスタにインストールされているONTAPソフトウェアのバージョン。
クラスタ内の各ノードに異なるバージョンのONTAPソフトウェアがインストールされている場合は、最も低いバージョン番号が表示されます。各ノードにインストールされているONTAPバージョンは、[パフォーマンス:すべてのノード]ビューで確認できます。 -
しきい値ポリシー:このストレージ オブジェクトに割り当てられているユーザー定義のパフォーマンスしきい値 ポリシー。ポリシー名に省略記号(…)が含まれている場合、ポリシー名にカーソルを合わせると完全なポリシー名または割り当てられているポリシー名のリストが表示されます。左端のチェック ボックスをクリックして1つ以上のオブジェクトを選択すると、[パフォーマンスしきい値ポリシーの割り当て]ボタンと[パフォーマンスしきい値ポリシーの解除]ボタンを使用できるようになります。
[パフォーマンス:すべてのボリューム]ビュー
[パフォーマンス:すべてのボリューム]ビューには、Unified Managerのインスタンスによって監視されている各FlexVolおよびFlexGroupボリュームのパフォーマンス イベント、カウンタ データ、および設定情報の概要が表示されます。このページでは、ボリュームのパフォーマンスを簡単に監視し、パフォーマンスの問題やしきい値イベントをトラブルシューティングすることができます。
特定のオブジェクトのレイテンシとスループットを分析する場合は、オプション ボタンをクリックして[ワークロードを分析]をクリックし、[ワークロード分析]ページでパフォーマンスと容量のグラフを表示します。ONTAP System Managerの有効なクレデンシャルがあれば、ONTAP System Managerで詳細を確認することができます。
データ保護(DP)ボリュームについては、ユーザーが生成したトラフィックのカウンタ値のみが表示されます。ルート ボリュームはこのページに表示されません。 |
[パフォーマンス:すべてのボリューム]ビューに移動できます。
-
形式:FlexVolまたはFlexGroupのいずれか。
-
レイテンシ:FlexVolの場合は、すべてのI/O要求に対するボリュームの平均応答時間(1処理あたりのミリ秒)。FlexGroupボリュームの場合は、すべての構成ボリュームの平均レイテンシ。
-
IOPS/TB:ワークロードで消費される合計スペース(TB)に基づく、1秒間に処理される入出力処理数。このグラフは、一定のストレージ容量で提供可能なパフォーマンスを表します。
-
IOPS:FlexVolの場合は、ボリュームでの1秒あたりの入出力処理数。FlexGroupボリュームの場合は、すべての構成ボリュームの合計IOPS。
-
MBps:FlexVolの場合は、 ボリュームでのスループット。FlexGroupボリュームの場合は、すべての構成ボリュームの合計MBps。
-
容量:空き容量と合計容量(GiB)。
詳細については、次のリンクを参照してください。
[パフォーマンス:すべてのアグリゲート]ビュー
[パフォーマンス:すべてのアグリゲート]ビューには、Unified Managerのインスタンスによって監視されている各アグリゲートのパフォーマンス イベント、データ、および設定情報の概要が表示されます。このページでは、アグリゲートのパフォーマンスを監視し、パフォーマンスの問題やしきい値イベントをトラブルシューティングすることができます。
[パフォーマンス:すべてのアグリゲート]ビューで確認することもできます。
-
タイプ:アグリゲートのタイプ。
-
HDD
-
ハイブリッド。HDDとSSDの組み合わせですが、Flash Poolは有効になっていません。
-
ハイブリッド(Flash Pool)。HDDとSSDの組み合わせで、Flash Poolが有効になっています。
-
SSD
-
SSD(FabricPool)。SSDとクラウド階層の組み合わせです。
-
HDD(FabricPool)。HDDとクラウド階層の組み合わせです。
-
VMDisk(SDS)。仮想マシン内の仮想ディスクです。
-
VMDisk(FabricPool)。仮想ディスクとクラウド階層の組み合わせです。
-
-
Inactive Data Reporting: このアグリゲートでInactive Data Reporting機能が有効になっているか。有効になっている場合、このアグリゲートのボリュームのコールド データの量が[パフォーマンス:すべてのボリューム]ビューに表示されます。Inactive Data ReportingをサポートしていないONTAPのバージョンでは、このフィールドの値は「N/A」になります。
-
しきい値ポリシー:このストレージ オブジェクトに割り当てられているユーザー定義のパフォーマンスしきい値ポリシー。ポリシー名に省略記号(…)が含まれている場合、ポリシー名にカーソルを合わせると完全なポリシー名または割り当てられているポリシー名のリストが表示されます。左端のチェック ボックスをクリックして1つ以上のオブジェクトを選択すると、[パフォーマンスしきい値ポリシーの割り当て]ボタンと[パフォーマンスしきい値ポリシーの解除]ボタンを使用できるようになります。 詳細については、次のリンクを参照してください。
[パフォーマンス:すべてのノード]ビュー
[パフォーマンス:すべてのノード]ビューには、Unified Managerのインスタンスによって監視されている各ノードのパフォーマンス イベント、データ、および設定情報の概要が表示されます。このページでは、ノードのパフォーマンスを簡単に監視し、パフォーマンスの問題やしきい値イベントをトラブルシューティングすることができます。
[Flash Cache 読み取り]には、ノードでの読み取り処理のうち、ディスクではなくキャッシュで処理された割合が表示されます。Flash Cacheのデータは、ノードにFlash Cacheモジュールがインストールされている場合に ノードについてのみ表示されます。 |
[レポート]メニューの[ハードウェア インベントリ レポート]オプションは、Unified Managerとその管理対象クラスタが、外部ネットワークに接続されていないサイトにインストールされている場合に表示されます。このボタンを使用すると、ハードウェアのモデル番号とシリアル番号、ディスクのタイプと数、インストールされているライセンスなど、クラスタとノードのすべての情報を含む.csvファイルが生成されます。このレポート機能は、Active IQプラットフォームに接続されていないセキュアーなサイトでの契約更新に役立ちます。 [パフォーマンスしきい値ポリシーの割り当て]ボタンと[パフォーマンスしきい値ポリシーの解除]ボタンを使用して、オブジェクト インベントリ ページの任意のオブジェクトにパフォーマンスしきい値を割り当てたり、割り当てを解除したりできます。
詳細については、次のリンクを参照してください。
[パフォーマンス:すべての Storage VM]ビュー
[パフォーマンス:すべての Storage VM]ビューには、Unified Managerのインスタンスによって監視されている各Storage Virtual Machine(SVM)のパフォーマンス イベント、データ、および設定情報の概要が表示されます。このページでは、SVMのパフォーマンスを簡単に監視し、パフォーマンスの問題やしきい値イベントをトラブルシューティングすることができます。このページの[レイテンシ]フィールドには、すべてのI/O要求の平均応答時間(ms/op)が報告されます。
このページに表示されるSVMは、データSVMとクラスタSVMだけです。Unified Managerでは、管理SVMとノードSVMが使用されず、表示もされません。 |
詳細については、次のリンクを参照してください。
[パフォーマンス:すべての LUN]ビュー
[パフォーマンス:すべての LUN]ビューには、Unified Managerのインスタンスによって監視されている各LUNのパフォーマンス イベント、データ、および設定情報の概要が表示されます。このページでは、LUNのパフォーマンスを簡単に監視し、パフォーマンスの問題やしきい値イベントをトラブルシューティングすることができます。
特定のオブジェクトのレイテンシとスループットを分析する場合は、オプション アイコンをクリックして[ワークロードを分析]をクリックし、[ワークロード分析]ページでパフォーマンスと容量のグラフを表示します。
詳細については、次のリンクを参照してください。
[パフォーマンス:すべての NVMe ネームスペース]ビュー
[パフォーマンス:すべての NVMe ネームスペース]ビューには、Unified Managerのインスタンスによって監視されている各NVMeネームスペースのパフォーマンス イベント、データ、および設定情報の概要が表示されます。このページでは、ネームスペースのパフォーマンスと健全性を簡単に監視し、問題やしきい値イベントをトラブルシューティングすることができます。
報告される情報の一部を次に示します。 ネームスペースの現在の状態。 * オフライン - ネームスペースへの読み取り / 書き込みアクセスが許可されていません。 * オンライン - ネームスペースへの読み取り / 書き込みアクセスが許可されています。 * NVFail - NVRAMの障害が原因でネームスペースが自動的にオフラインになっています。 * スペース エラー - ネームスペースのスペースが不足しています。
詳細については、次のリンクを参照してください。
[パフォーマンス:すべてのネットワーク インターフェイス]ビュー
[パフォーマンス:すべてのネットワーク インターフェイス]ビューには、Unified Managerの現在のインスタンスによって監視されている各ネットワーク インターフェイス(LIF)のパフォーマンス イベント、データ、および設定情報の概要が表示されます。このページでは、インターフェイスのパフォーマンスを簡単に監視し、パフォーマンスの問題やしきい値イベントをトラブルシューティングすることができます。 [パフォーマンス:すべてのネットワーク インターフェイス]ビューの重要なフィールドの一部を次に示します。
-
IOPS:1秒あたりの入出力処理数。NFS LIFとCIFS LIFには[IOPS]が該当しないため、「N/A」と表示されます。
-
レイテンシ:すべてのI/O要求の平均応答時間(1処理あたりのミリ秒)。NFS LIFとCIFS LIFには[レイテンシ]が該当しないため、「N/A」と表示されます。
-
ホーム位置:インターフェイスのホームの場所。ノード名とポート名をコロン(:)で区切った形式で表示されます。場所が省略記号(…)とともに表示される場合は、場所の名前にカーソルを合わせることで場所全体が表示されます。
-
現在位置:インターフェイスの現在の場所。ノード名とポート名をコロン(:)で区切った形式で表示されます。場所が省略記号(…)とともに表示される場合は、場所の名前にカーソルを合わせることで場所全体が表示されます。
-
ロール:インターフェイスのロール(「データ」、「クラスタ」、「ノード管理」、または「クラスタ間」)。
このページに表示されるインターフェイスには、データLIF、クラスタLIF、ノード管理LIF、クラスタ間LIFがあります。Unified ManagerではシステムLIFが使用されず、表示もされません。 |
[パフォーマンス:すべてのポート]ビュー
[パフォーマンス:すべてのポート]ビューには、Unified Managerのインスタンスによって監視されている各ポートのパフォーマンス イベント、データ、および設定情報の概要が表示されます。このページでは、ポートのパフォーマンスを簡単に監視し、パフォーマンスの問題やしきい値イベントをトラブルシューティングすることができます。ポートのロールについては、ネットワーク ポートの役割(「データ」または「クラスタ」)が表示されます。FCPポートにはロールを指定できないため、 「N/A」と表示されます。
パフォーマンス カウンタの値が表示されるのは物理ポートについてのみです。VLANまたはインターフェイス グループについてのカウンタ値は表示されません。 |
詳細については、次のリンクを参照してください。
[パフォーマンス:QoS ポリシー グループ]ビュー
[パフォーマンス:QoS ポリシー グループ]ビューには、Unified Managerによって監視されているクラスタで使用可能なQoSポリシー グループが表示されます。これには、従来のQoSポリシー、アダプティブQoSポリシー、およびパフォーマンス サービス レベルを使用して割り当てられるQoSポリシーが含まれます。
[パフォーマンス:QoS ポリシー グループ]ビューの重要なフィールドの一部を次に示します。
-
QoS ポリシー グループ:QoSポリシー グループの名前。 Unified Manager 9.7以上にインポートされたService Level Manager(SLM)1.3ポリシーの場合、ここに表示される名前には、SVM名、およびパフォーマンス サービス レベルがSLMで定義された時点では名前に含まれていないその他の情報が含まれます。たとえば「SLM_vs6_Performance_2_0」という名前は、SVM「vs6」に対して作成された、想定レイテンシ「2ミリ秒/処理」の、SLMシステム定義の「パフォーマンス」PSLポリシーであることを意味します。
-
SVM:QoSポリシー グループが属するStorage VM(SVM)。Storage VM名をクリックすると、そのStorage VMの詳細ページが表示されます。管理Storage VMはクラスタを表すため、管理Storage VMでQoSポリシーが作成されている場合、このフィールドは空白になります。
-
最小スループット:ポリシー グループによって提供が保証される最小スループット(IOPS)。アダプティブ ポリシーの場合、ボリュームまたはLUNに割り当てられる最小想定IOPS/TBで、ストレージ オブジェクトの割り当てサイズに基づきます。
-
最大スループット:ポリシー グループが超えることのできないスループット(IOPSまたはMBps、あるいはその両方)。このフィールドが空白の場合、ONTAPには無制限の最大スループット定義されています。アダプティブ ポリシーの場合、ボリュームまたはLUNに割り当てられる最大(ピーク)IOPS/TBで、ストレージ オブジェクトの割り当てサイズまたは使用済みサイズに基づきます。
-
絶対最小 IOPS:アダプティブ ポリシーの絶対最小IOPS。絶対最小IOPSは、 想定IOPSがこの値より低い場合に使用されます。
-
ブロック サイズ:QoSアダプティブ ポリシーに指定されたブロック サイズ。
-
最小割り当て:最大スループット(ピーク)IOPSを決定するために「割り当てスペース」と「使用済みスペース」のどちらを使用するか。
-
想定レイテンシ:ストレージの入出力処理の想定平均レイテンシ。
-
共有:従来のQoSポリシーの場合、ポリシー グループに定義されたスループット値を複数のオブジェクトで共有するか。
-
関連オブジェクト:QoSポリシー グループに割り当てられているワークロードの数。QoSポリシー グループ名の横にある展開ボタン()をクリックすると、そのポリシー グループに関する詳細情報を表示できます。
-
割り当て容量:QoSポリシー グループ内のオブジェクトが現在使用しているスペースの量。
-
関連オブジェクト:QoSポリシー グループに割り当てられているワークロードの数。ボリュームとLUNに分けて 表示されます。数字をクリックすると、選択したボリュームまたはLUNに関する詳細情報を表示するページに移動できます。
詳細については、「QoSポリシー グループ情報を使用したパフォーマンスの管理」の各トピックを参照してください。