Active IQ Unified Manager 9.13

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QoSポリシー グループ パフォーマンス イベントへの対処

ワークロードのスループット(IOPS、IOPS/TB、またはMBps)がONTAPで定義されているQoSポリシーの設定を超え、ワークロードのレイテンシに影響を及ぼしている場合、Unified ManagerでQoSポリシー警告イベントが生成されます。これらのシステム定義のイベントにより、多くのワークロードにレイテンシの影響が及ぶ前に潜在的な問題に対処することができます。

要件

  • オペレータ、アプリケーション管理者、またはストレージ管理者のロールが必要です。

  • 新規、確認済み、または廃止のパフォーマンス イベントが存在する必要があります。

Unified Managerでは、定義されているQoSポリシーの設定を超えるワークロードが過去1時間の各パフォーマンス収集期間で見つかった場合に、QoSポリシーの違反とみなして警告イベントを生成します。ワークロードのスループットが各収集期間に短時間だけQoSのしきい値を超えることがありますが、Unified Managerのグラフには収集期間全体の「平均」のスループットしか表示されません。そのため、QoSのイベントを受け取った場合でも、グラフではワークロードのスループットがポリシーのしきい値を超えていないように見えることがあります。

ONTAP System ManagerまたはONTAPコマンドを使用してポリシー グループを管理できます。これには次のタスクが含まれます。

  • ワークロードに対する新しいポリシー グループの作成

  • ポリシー グループ内のワークロードの追加または削除

  • ポリシー グループ間でのワークロードの移動

  • ポリシー グループのスループット制限の変更

  • 別のアグリゲートやノードへのワークロードの移動

手順
  1. [イベントの詳細]ページを表示してイベントに関する情報を確認します。

  2. [説明]で、イベントの原因となったしきい値の違反に関する説明を確認します。

    たとえば、「vol1_NFS1 の IOPS の値が 1,352 IOPS のため、警告イベントがトリガーされました。ワークロードに潜在的なパフォーマンスの問題があります」というメッセージは、ボリュームvol1_NFS1で「QoS 最大 IOPS」イベントが発生したことを示しています。

  3. [イベント情報]セクションで、イベントが発生した時刻とイベントがアクティブだった時間を確認します。

    また、QoSポリシーのスループットを共有しているボリュームまたはLUNについて、IOPSまたはMBpsが高い上位3つのワークロードの名前を確認できます。

  4. [システム診断]セクションで、合計平均IOPSまたはMBps(イベントに応じていずれか)とレイテンシの2つのグラフを確認します。これらのグラフを確認することで、ワークロードがQoSの上限に達したときのレイテンシに影響しているクラスタ コンポーネントを特定することができます。

    共有QoSポリシーのイベントについては、上位3つのワークロードがスループット グラフに表示されます。QoSポリシーを共有しているワークロードがほかにもある場合、残りのワークロードはまとめて「その他のワークロード」カテゴリーに追加されます。また、QoSポリシーに含まれるすべてのワークロードの平均レイテンシがレイテンシ グラフに表示されます。

    アダプティブQoSポリシーのイベントの場合、IOPSおよびMBpsのグラフには、割り当てられたIOPS/TBのしきい値ポリシーをボリュームのサイズに基づいてIOPSまたはMBpsに換算した値が表示されます。

  5. [推奨される操作]セクションで、推奨される対処方法を確認し、ワークロードのレイテンシの上昇を防ぐために実行する操作を決定します。

    必要に応じて、[ヘルプ]ボタンをクリックして、パフォーマンス イベントを解決するために推奨される操作の詳細を確認します。

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