エフサステクノロジーズ株式会社

本ページの製品は2024年4月1日より、エフサステクノロジーズ株式会社に統合となり、順次、切り替えを実施してまいります。一部、富士通表記が混在することがありますので、ご了承ください。

Active IQ Unified Manager 9.14

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ゲートウェイAPIを使用したONTAPボリュームのトラブルシューティング

ゲートウェイAPIは、ONTAP APIを呼び出してONTAPストレージ オブジェクトに関する情報を照会し、修正策を実施して報告された問題に対処するためのゲートウェイとして機能します。

このワークフローでは、ONTAPボリュームの容量がほぼフルに達したときにイベントが生成されるユースケースを例に取り上げます。ワークフローには、Active IQ Unified ManagerとONTAPそれぞれのREST APIを呼び出してこの問題に対処する手順も含まれています。

ワークフローの手順を実行する前に、次の点を確認してください。

  • ゲートウェイAPIとその使用方法を理解している。詳細については、「プロキシ アクセスによるONTAP APIへのアクセス」を参照してください。

  • ONTAP REST APIの使用方法を理解している。

  • アプリケーション管理者である。

  • REST API処理を実行するクラスタがONTAP 9.7以降でサポートされており、HTTPSを使用してUnified Managerに追加されている。

次の図は、ONTAPボリュームの使用容量に関する問題をトラブルシューティングするためのワークフローの各手順を示したものです。

api gateway ontap workflow

このワークフローには、Unified ManagerとONTAP両方のREST APIの呼び出しポイントが含まれています。

  1. ボリュームの使用容量を通知するイベントからボリューム名をメモします。

  2. ボリューム名をnameパラメーターに指定し、次のUnified Manager APIを実行してボリュームを照会します。

    カテゴリー HTTP動詞 パス

    datacenter

    GET

    /datacenter/storage/volumes

  3. 出力からクラスタのUUIDとボリュームのUUIDを取得します。

  4. Unified Manager Web UIで、[全般] > [機能設定] > [APIゲートウェイ]に移動して、APIゲートウェイ機能が有効になっているかを確認します。この機能が有効になっていないと、gatewayカテゴリーのAPIを呼び出すことはできません。無効になっている場合は有効にします。

  5. クラスタのUUIDを使用して、APIゲートウェイからONTAP API /storage/volumes/{uuid}を実行します。APIパラメーターとしてボリュームのUUIDを渡した場合は、ボリュームの詳細が返されます。

    APIゲートウェイを使用してONTAP APIを実行する場合、Unified Managerのクレデンシャルが内部で渡されて認証されます。このため、クラスタ アクセスのたびに認証手順を実行する必要はありません。

    カテゴリー HTTP動詞 パス

    Unified Manager:gateway

    ONTAP:storage

    GET

    ゲートウェイAPI:/gateways/{uuid}/{path}

    ONTAP API:/storage/volumes/{uuid}

    /gateways/{uuid}/{path}の{uuid}の値は、REST処理を実行するクラスタのUUIDに置き換える必要があります。 {path} は、ONTAP REST URL /storage/volumes/{uuid}に置き換えてください。

    追加したURL:/gateways/{cluster_uuid}/storage/volumes/{volume_uuid}

    GET処理の実行時に生成されるURL:GEThttps://<hostname\>/api/gateways/<cluster_UUID\>/storage/volumes/{volume_uuid}

    cURLコマンドの例

    curl -X GET "https://<hostname>/api/gateways/1cd8a442-86d1-11e0-ae1c-9876567890123/storage/volumes/028baa66-41bd-11e9-81d5-00a0986138f7"
    -H "accept: application/hal+json" -H "Authorization: Basic <Base64EncodedCredentials>"
  6. サイズ、使用量、および実施する修正策を出力から確認します。このワークフローでは、ボリュームのサイズを変更します。

  7. クラスタのUUIDを使用し、APIゲートウェイを使用して次のONTAP APIを実行し、ボリュームのサイズを変更します。ゲートウェイAPIとONTAP APIの入力パラメーターについては、手順5を参照してください。

    カテゴリー HTTP動詞 パス

    Unified Manager:gateway

    ONTAP:storage

    PATCH

    ゲートウェイAPI:/gateways/{uuid}/{path}

    ONTAP API:/storage/volumes/{uuid}

    ボリュームのサイズを変更するには、クラスタのUUIDとボリュームのUUIDに加え、sizeパラメーターの値を入力する必要があります。値はバイト単位で入力してください。たとえば、ボリュームのサイズを100GBから120GBに拡張する場合は、クエリの最後にsizeパラメーターの値を次のように入力します: -d {\"size\": 128849018880}"

    cURLコマンドの例

    curl -X PATCH "https://<hostname>/api/gateways/1cd8a442-86d1-11e0-ae1c-9876567890123/storage/volumes/028baa66-41bd-11e9-81d5-00a0986138f7" -H
        "accept: application/hal+json" -H "Authorization: Basic <Base64EncodedCredentials>" -d
        {\"size\": 128849018880}"

    JSON出力でジョブのUUIDが返されます。

  8. ジョブのUUIDを使用して、ジョブが正常に実行されたかを確認します。クラスタのUUIDとジョブのUUIDを使用し、APIゲートウェイを使用して次のONTAP APIを実行します。ゲートウェイAPIとONTAP APIの入力パラメーターについては、手順5を参照してください。

    カテゴリー HTTP動詞 パス

    Unified Manager:gateway

    ONTAP:cluster

    GET

    ゲートウェイAPI:/gateways/{uuid}/{path}

    ONTAP API:/cluster/jobs/{uuid}

    返されるHTTPコードは、ONTAP REST APIのHTTPステータス コードと同じです。

  9. 次のONTAP APIを実行して、サイズ変更後のボリュームの詳細を照会します。ゲートウェイAPIとONTAP APIの入力パラメーターについては、手順5を参照してください。

    カテゴリー HTTP動詞 パス

    Unified Manager:gateway

    ONTAP:storage

    GET

    ゲートウェイAPI:/gateways/{uuid}/{path}

    ONTAP API:/storage/volumes/{uuid}

    出力には拡張後のボリューム サイズとして120GBと表示されます。

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