Active IQ Unified Manager 9.13
Active IQ Unified Manager 9.13のドキュメント
VMware vSphereシステムへのUnified Managerのインストール
LinuxシステムへのUnified Managerのインストール
Unified Managerソフトウェアのインストール、アップグレード、アンインストール
SELinuxでNFS共有またはCIFS共有に/opt/netappまたは/opt/netapp/dataをマウントする場合の要件
LinuxシステムへのUnified Managerのインストール
カスタム ユーザーのホーム ディレクトリーとumadminのパスワードの作成
Unified Managerインストールおよびセットアップ ガイド
WindowsシステムへのUnified Managerのインストール
設定タスクと管理タスクの実行
メンテナンス コンソールの使用
vSphere VMコンソールを使用したメンテナンス コンソールへのアクセス
ストレージの監視と管理
Active IQ Unified Managerの概要
Active IQ Unified Managerの健全性監視の概要
イベントとアラートの管理
イベントの管理
クラスタ パフォーマンスの監視と管理
[パフォーマンス インベントリ]ページを使用したパフォーマンスの監視
QoSポリシー グループ情報を使用したパフォーマンスの管理
ストレージQoSがワークロード スループットを制御する仕組み
すべてのクラスタで使用可能なすべてのQoSポリシー グループの表示
同じQoSポリシー グループ内のボリュームまたはLUNの表示
特定のボリュームまたはLUNに適用されたQoSポリシー グループ設定の表示
データの収集とワークロード パフォーマンスの監視
Unified Managerで監視されるワークロードのタイプ
パフォーマンスしきい値の管理
組み合わせしきい値ポリシーで使用可能なオブジェクトとカウンタ
ストレージ オブジェクトへのパフォーマンスしきい値ポリシーの割り当て
クラスタの健全性の監視と管理
Unified Managerの一般的な健全性関連のワークフローとタスク
クラスタのセキュリティ目標の管理
クラスタとStorage VMの詳細なセキュリティ ステータスの表示
ソフトウェアまたはファームウェアの更新が必要なセキュリティ イベントの表示
バックアップとリストア処理の管理
仮想アプライアンスでのUnified Managerのバックアップとリストア
MySQLデータベース ダンプを使用したバックアップとリストア
データの保護とリストア
保護関係の作成とトラブルシューティング
Unified Managerでの保護関係のセットアップ
Workflow AutomationとUnified Managerの間の接続の設定
Workflow AutomationでのUnified Managerデータ ソースのキャッシングの確認
保護関係の管理と監視
[健全性 / すべてのボリューム]ビューでのSnapVault保護関係の作成
[ボリューム / 健全性の詳細]ページでのSnapVault保護関係の作成
[健全性 / すべてのボリューム]ビューでのSnapMirror保護関係の作成
[ボリューム / 健全性の詳細]ページでのSnapMirror保護関係の作成
バージョンに依存しないレプリケーションを使用したSnapMirror関係の作成
バージョンに依存しないレプリケーションとバックアップ オプションを使用したSnapMirror関係の作成
SnapMirrorスケジュールとSnapVaultスケジュールの作成
カスケードまたはファンアウト関係の作成による既存の保護関係からの保護の拡張
転送効率を最大化するためのSnapMirrorポリシーの作成
[ボリューム関係]ページでのアクティブなデータ保護転送の中止
[ボリューム / 健全性の詳細]ページでのアクティブなデータ保護転送の中止
休止中の関係のスケジュールされた転送を[ボリューム関係]ページで再開
休止中の関係のスケジュールされた転送を[ボリューム / 健全性の詳細]ページで再開
[ボリューム / 健全性の詳細]ページでの保護関係の初期化または更新
[ボリューム / 健全性の詳細]ページを使用したデータのリストア
カスタム レポートの生成
REST APIを使用したストレージの管理
Active IQ Unified Manager REST APIでの作業の開始
Active IQ Unified Manager APIへのアクセスとカテゴリ
Active IQ Unified Managerで提供されるRESTサービス
Active IQ Unified ManagerでのREST APIへのアクセスおよび認証
Active IQ Unified Managerで使用されるHTTPステータス コード
レイテンシ予測とパフォーマンス分析
Unified Managerは、レイテンシ予測を使用して監視対象のワークロードの一般的なI/Oレイテンシ(応答時間)を表します。ワークロードの実際のレイテンシがレイテンシ予測の上限を上回るとアラートが生成されて動的なパフォーマンス イベントがトリガーされるため、パフォーマンスの問題を分析して解決することができます。
レイテンシ予測は、ワークロードのパフォーマンス ベースラインです。Unified Managerは過去のパフォーマンス測定値から学習し、ワークロードの想定されるパフォーマンスとアクティビティ レベルを予測します。想定範囲の上限が動的なパフォーマンスしきい値となります。Unified Managerは、このベースラインを使用して、実際のレイテンシがしきい値を上回る、下回る、あるいは想定範囲外になった時点を判断します。実測値と想定値の比較を基に、ワークロードのパフォーマンス プロファイルが作成されます。
あるワークロードの実際のレイテンシがクラスタ コンポーネントの競合が原因で動的なパフォーマンスしきい値を超えると、レイテンシが上昇し、ワークロードのパフォーマンスは想定を下回ります。同じクラスタ コンポーネントを共有する他のワークロードのパフォーマンスも想定より遅くなる可能性があります。
Unified Managerは、しきい値を超えるイベントを分析して、そのアクティビティがパフォーマンス イベントに該当するかどうかを判断します。高ワークロードのアクティビティが長期間(たとえば数時間)にわたって継続した場合、Unified Managerはこれを正常なアクティビティとみなし、レイテンシ予測を動的に調整して新しい動的なパフォーマンスしきい値を作成します。
ワークロードによっては、レイテンシ予測が時間が経過しても大きく変化することがない、アクティビティが一貫して低いワークロードもあります。このような低アクティビティのボリュームについては、イベントの数を最小限に抑えるために、パフォーマンス イベントの分析中、Unified Managerは処理数およびレイテンシが想定よりもはるかに高いイベントのみをトリガーします。

この例のボリュームのレイテンシ予測(緑で表示)は、3.5~5.5ms/opです。ネットワーク トラフィックの一時的な急増やクラスタ コンポーネントの競合が原因で実際のレイテンシ(青)が突然10ms/opまで増加した場合、レイテンシ予測を上回り、動的なパフォーマンスしきい値を超過します。
ネットワーク トラフィックが減少するか、クラスタ コンポーネントの競合が解消されると、レイテンシはレイテンシ予測の範囲内に戻ります。レイテンシが長期間にわたって10ms/op以上のままの場合、イベントを解決するための対処が必要となることがあります。